自然素材をつかったもの、手仕事でつくったものって、どうして気持ち良いんでしょう?
優しい風合い、肌触り。まっすぐじゃない線、あたたかみ・・・言葉にしようとすると難しいですが、自然のもつ心地良さを表す言葉は、既にあるんです。
自然の持つリラックスさせてくれるチカラを、“1/fのゆらぎ”と言うそうです。
規則性と不規則性が丁度良いバランスで調和した状態で、そうした環境に長くいると、とてもリラックスするのだとか。
例えば、今の季節とても気持ち良いそよ風。
風は同じような感覚でそよいでいると思ったら、ふと弱まったり、強まったり、流れが変わったり……一定ではありません。
例えば川のせせらぎ。
山に染み入っていた雪解け水から、小さな水の流れがやがて力強い川となり、とめどなく流れていく。
水が勢いよく流れてゆく音は、一定のようでいて単調ではなく。ずっとそのまま聞いていても、飽きることが無さそうです。
例えば海のさざ波。
潮の香りをのせ、寄せては返す波の動きも同じようでいて、ほんのわずかに違います。夕陽を見ながら、大切な人と一緒に、いつまでも聞いていたくなりませんか?
この微弱なゆらぎ、規則正しいようで不規則なゆらぎに、私たちは癒しを感じることができます。
他にも、たくさんのものに1/fのゆらぎは存在します。
蝋燭の炎、
木漏れ日、
雨の音、
蛍の光、
電車の音、
クラシック音楽
等々・・・
どれも、言葉を目にしただけで、染み入るような心地良さをイメージできますよね。
それはきっと、私達自身も自然の産物だからではないかな、と思います。
1/fのゆらぎは、人間の細胞にも存在して、心臓の鼓動も該当するそうです。
よくよく見れば、爪の形だって左右ぴったり同じではないですし、肌のきめだって、同じ形が整然と並んでいるわけではありません。
私達自身もそうだからこそ、自然のゆらぎが心地良く感じるのでしょうね。
色の構成、細胞の形状、素材の構成。自然のありとあらゆる所にある1/fのゆらぎが癒してくれるから、自然素材のもの、手仕事のものを身の回りに置くと、癒されるんですね。
ハグみじゅうたんを使っていらっしゃるお客様からも、よく「ハグみじゅうたんを見るたびに癒されます」とご感想をいただきます。
ウールの糸も、太い繊維、細い繊維、長い繊維、短い繊維、一定ではない繊維を捩じりあわせて、一本の糸にしています。その糸で織り上げたラグも、微弱なゆらぎ、深みのある表情を味わえます。
植物やお花を飾ったり、木目を楽しめる家具や天然素材のラグを選んだり。
手仕事の器で食事をいただいたり、自然素材のお洋服を着てみたり。
1/fのゆらぎ、日々感じ取って自然のゆらぎに癒されて、自然のリズムと同調できれば、夏の暑さもほんの少し、忘れる事ができそうですね。
自然の持つゆらぎのチカラを、日常生活の中で楽しむ。
それはとても、心地良い暮らし方です。
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