こんにちは。
突然ですが、「夏といえば?」と聞かれて、思い浮かぶものは何ですか?
花火、かき氷、すいか、入道雲、セミ・・・いろいろありますよね。
個人的に入れたいのは、『お祭り』です
あの賑やかな雰囲気と出店がずらっと並んでいるのを見ると、ワクワクが止まりません♪♪♪
そして、今まさに開催中なのが、京都の夏の風物詩『祇園祭』。
17日の山鉾(やまほこ)巡行には19万人が訪れたそうですよ!
実は、この『祇園祭』とラグや手織り絨毯には、あまり知られていない驚きの関係があるのです
今回は、最古の絨毯から、『祇園祭』との関係まで、「絨毯の歴史」の一部をご紹介します!
- 世界で最も古い絨毯とは?
- 手織り絨毯が日本にやってきたのは?夏の風物詩『祇園祭』との関係
- まさかっ!こんなところに絨毯が
世界で最も古い絨毯とは?
現存する最古の絨毯が、この「パズィルィク絨毯」です。
ロシアのエルミタージュ美術館に所蔵されています
「パズィルィク絨毯」 / 写真:ペルシャ絨毯概論より
騎馬像と馬を引き連れた戦士像、鹿等が描かれています
1949年、ロシアの考古学者が、南シベリアのアルタイ山中で、遊牧民の王の墓と思われるパズィルィク古墳を発掘。その中から約2m四方の絨毯が発見されました。
それらは、偶然にも氷に閉ざされていて、劣化を免れていたため、紀元前5~3世紀頃(日本は弥生時代)のものと分かったのです。
しかも、その絨毯の制作技術は今とほとんど変わらない高度なものだったようです。
この頃から、現代まで変わらず受け継がれてきた手織り絨毯の文化や技術。
これらを守っていくのも私たちの使命だと感じます。
では、この手織り絨毯が日本にやってきたのはいつ頃でしょうか?
手織り絨毯が日本にやってきたのは?夏の風物詩『祇園祭』との関係
日本への羊毛製品が入ってきたのは、3世紀初めに魏(ぎ)の明帝が卑弥呼に送ったフェルト状の敷物「氈(せん)」や奈良の正倉院に伝わる中国の「花氈(かせん)」があります。
正倉院の「花氈(かせん)」 / 写真:宮内庁「正倉院」ホームページより
この「花氈(かせん)」は、羊毛を何層にも重ねて圧力や摩擦を加える伝統的な手法で作られたものです。
日本へ本格的に絨毯がやってきたのは、17世紀以降。
その頃の絨毯の代表が、『祇園祭』の山鉾(やまほこ)を飾る懸装品(かけそうひん)に使われている絨毯なのです。
※参考:ペルシャ絨毯概論(シルクロード絨毯塾)
まさかっ!こんなところに絨毯が!?
昨年の夏、この祇園祭を見学してきました。
京都の盆地ならでの暑さに、人々の熱気・・・、汗が止まらないってこのことかっと感じた日でした!
そして、その絨毯というのがどこにあるかというと、山鉾の側面に掛かっているのです!
この絨毯は、ペルシアやインドのものが多く、古いもので17~18世紀頃のものもあります。
あまり知られていないようですが、年に1度この時期しか見ることができな非常に貴重なものです
このあとの「後祭」でもこの山鉾を見ることができます。
祇園祭に行くご予定がある方は、是非、山鉾の側面の絨毯にも注目をしてみてください止まっている状態で見るのがおすすめです!
あっ、くれぐれも、水分補給をお忘れなく!
では、また次回をお楽しみに
前回のお話はこちら↓↓↓
【ウールラグのはじまり、羊との共同生活のスタート】
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