林業体験を通して考える、自然素材とウールラグのこと

この記事を書いたスタッフ: 大内

紅葉が美しい季節ですね!ハグみじゅうたん事務局があるインテリアショップボー・デコールの駐車場にも、紅葉した小さなイチョウの葉っぱがちらほら。
10月17日頃には、新潟県内の山でも初冠雪がみられたとのニュースが流れていました。高い山々は一足先に冬の装いをすすめています。

一昨年よりブログでも紹介している林業体験に、グループ会社のインテリアショップボー・デコールのスタッフに混じりハグみじゅうたん事務局も参加してきました。
今回は林業体験を通して感じた「自然素材とウールラグのこと」についてお伝えいたします。
ボーデコールの森、林業体験2018
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2017年杉林のお手入れを通して考える自然素材のこと【林業体験レポート】
2016年林業体験で実感した、自然素材を扱う意味

目次

  • 杉の特徴
  • 杉が木材になるまで
  • 自然素材、ウールラグのある生活
  • まとめ

 

杉の特徴

日本固有種のスギ。日本中に植えられており、お住まいの地域でもご覧いただけるのではないでしょうか。新潟にも越後杉というブランド杉があり、全国にもさまざまな地名がついた杉があります。
杉はまっすぐ育つのが特徴の木で、比較的成長も早く木材の中でもやわらかい部類に属するため育てやすく、加工しやすい木材と言われています。

加工のしやすさから、まげわっぱなどの材料にも使われており、美しい木目も魅力ですね。肌触りの良さや、害虫にも強い特徴をもつため、建築材としてもよく使われます。

すがすがしい香りも魅力のひとつ。京都大学の研究によると、杉の香りにはセドロールという鎮静効果がある物質が含まれているとのこと。確かに、作業中はとても心が穏やかだった気がします。。

また、樹皮の下にほのかな甘みがあるようでクマにも魅力的な木のようです。

くまはぎにあった杉の木

クマが爪で樹皮を削った杉。’’くまはぎ’と呼ぶそうです

 

杉が木材になるまで

今回の林業体験では、昨年に引き続き枝打ちと下草刈りを体験しました。

林業体験下刈り

どこから入れるのかと様子をうかがってしまうほど、旺盛に雑木が伸びていました

枝打ちには木を上にまっすぐ伸ばし、節の少ない上質な木材とするために行われます。枝を打たずにそのまま成長していくと、まっすぐな材が取れず木材として利用できないため、杉の成長と共に必ず必要な作業です。

約2メートルの所にある枝まで切るため、手を伸ばしてぎりぎり届く場所です。のこぎりを片手に伸び上がり、枝を切る手に力をこめるたびに普段使っていない筋肉がすぐに悲鳴をあげます!

下草刈りでは、杉の周りに生える雑木も切っていきます。これがカエデ、これはサンショウ、これはクロモジと杉林のお手入れをしている方に教えていただきながら切り進めていくと、切った瞬間それぞれの木の香りがあたりに広がっていきます。
昨年も下草刈りをしているので、この木は1年でこんなに大きくなったのかと考えると、自然の逞しさを感じました。

杉は約30年程度で木材として利用できる大きさまで成長。木材として利用できる大きさに成長した杉の木は、伐採され山から運びだされた後、原木の形状や抜け節などによって選別され、製材・乾燥の工程を経て家具や建材として利用される木材となります。

下草刈りや枝打ちは、杉が木材として利用できる大きさに成長するまでの間、ほぼ毎年繰り返す作業となります。比較的育てるのが簡単といわれる杉ですら、こんなに大変なんだなと実感しました。

枝打ちが終わった杉の木

枝打ちが完了し、すっきりした杉の木

 

自然素材、ウールラグのある生活

自然素材が製品となるまでの手間と時間を、今回の林業体験で感じさせていただきました。

ウールラグはもちろん羊の毛(ウール)からできています。

羊は生後1~2年で毛を刈ることができるほど成長し、初めての毛刈りの後は毎年春ごろに毛刈りが行われます。刈り取られた羊毛は人の目で太さや長さを選別され、選別された羊毛はスカーリングと呼ばれる洗いあげの作業を行われます。この洗いあげにより汚れや余分な脂が取り除かれます。

洗い上がった羊毛はふっくらしたかたまりになっているそう。そのかたまりをカーディングと呼ばれる作業でほぐし薄い毛の膜を作り、ロープ状に引き伸ばします。引き伸ばしたものを複数束ねてさらに引き伸ばす作業を繰り返し、短い繊維や不純物を取り除いていきます。この作業を繰り返し細く引き伸ばしたものが、ようやく糸を紡ぐ機械にかけられるのです。なお、ておりシリーズの糸は手紡ぎなので機械ではなく人の手で糸に整えられていきます。

1頭の羊からとれる羊毛について調べてみると、新潟大学農学部の体験プログラムでは‘1 頭のヒツジから 4.1 キロの羊毛がとれて、洗うと約 2.4 キロ’とのこと。
ハグみじゅうたんのてざわりシリーズのLLサイズ(200×240)のサイズの重さは約16.5キロ。洗った羊毛で単純に割り算すると約7頭の羊からとれた毛を使って織りあげていることになりますが、実際は1頭からとれる糸はもっと少ないです。7頭以上の羊の毛からできていることを想像すると、ハグみじゅうたんの上でのお昼寝が気持ちがいいのもなんだか納得ですね。

手仕事のウールラグは、1頭の羊の毛を刈る職人さん、その毛を糸にする過程で携わる職人さん、糸を染める職人さん、そうして出来上がった糸をじゅうたんへ織りあげる職人さんなどたくさんの人が関わってみなさまにお届けできています。

たくさんの人の手が関わり、羊の成長を待って作られるウールラグだからこそ皆さんに『優しい』という感想をいただけるのかもしれませんね。

ハグみじゅうたんの上でご機嫌の赤ちゃん

 

playlist_add_check まとめ

 身近な木材、杉の魅力を再発見!
 自然素材が製品となるにはいろいろな人の手が関わっています
 安心してお使いいただける手仕事のウールラグをお届けしていきます

林業体験を行った森がある阿賀町は狐の嫁入り行列で有名。当日も晴れた空から雨がぱらつき、狐の嫁入りがみられました。雨とみぞれの合間に広がる晴れ間、冷えた体にお日様の温かさが心地よかったです。

ハグみじゅうたんが、みなさまの生活の中でどのような役割を果たせるのか。お日様のようにあたたかな安心できる場所となれば嬉しいです。

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