床暖房対応の絨毯・カーペット~選ぶポイントと注意点~

投稿日:2020年12月22日 更新日:2024年4月16日|用途で選ぶ

毎年秋から冬にかけて「御社のじゅうたんは床暖房に対応していますか?」というお問い合わせを多くいただきます。

確かに絨毯によっては床暖房に対応していないものもあり、なかなか絨毯が暖まらなかったり、絨毯が原因で床を傷め床暖房が故障してしまう場合があります。

とはいえ、絨毯の種類はたくさんあり、床暖房に対応しているものはどんな基準で選んだらよいのかよくわからないですよね。

こちらの記事では、絨毯専門メーカーのスタッフが床暖房に適した絨毯・カーペットの選び方から使用時の注意点等を詳しく解説していきます。

最後にはこの冬も安心して床暖房の上に敷かれた絨毯に暖まりながら過ごすことができるでしょう!

それではさっそく床暖房対応の絨毯の条件から見ていきます。

 

1.床暖房対応の絨毯の条件とは?

床暖房対応の絨毯

まず初めに、床暖房対応の絨毯とはそもそもどのようなものでしょうか。

床暖房に適している絨毯・カーペットの2つの条件は次の通りです。

「通気性がある」

「熱に強い素材」

床暖房の上に絨毯を敷くと床からの程よく暖かい熱が遮られて部屋全体が暖まりにくくなったり、絨毯と床の間に熱がこもりやすくなったりしてしまいます。 そこからフローリングなどの床材が傷んでしまうことも。

そのため、床暖房メーカー様の中では絨毯やカーペットの使用をおすすめしていないところもあるようです。

さらなる弊害として、熱と同時に湿気もこもりやすくなり、最悪の場合はそこからカビが発生する原因にもなります。

ここまで聞くと絨毯の使用をためらってしまわれた方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、やはり絨毯を敷くことは多くのメリットがあります。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭は絨毯を敷くことでクッション効果や防音効果を得られます。
他にもホコリが舞うのを抑えられたり、寒い時期でも足元の感触から暖かさを感じられたりするため絨毯やカーペットは敷きたいところですね。

ご安心ください。
「通気性」があり「熱に強い素材」で作られた絨毯やカーペットであれば、床材を傷めず床暖房の上でも快適にお使いいただくことができます。

では、実際にこれらの条件を満たした絨毯をどのようにして見つけていったらよいのでしょうか。

床暖房対応の絨毯・カーペットを選ぶ際の3つのポイントについて詳しくお伝えしていきます。

 

2.床暖房対応の絨毯を選ぶポイント

さて、床暖房対応の絨毯に必要な2つの条件がわかったことで、次は実際にどのような絨毯を選べばよいのでしょうか。

さっそく3つのポイントを見ていきましょう。

選ぶポイント①裏面

ハグみじゅうたんの裏

はじめに注目したいポイントは絨毯の「裏面」。

絨毯やカーペットには、裏面にラテックスという滑り止めのゴムや接着剤で固めているものが多くあります。 パイル(毛足)が抜けないように使われているものですが、このラテックスがあることで通気性を妨げてしまったり、熱と反応して溶けてしまったりする場合がございます。

そのため、ラテックスが使用されていない、もしくは少量のみ使用されているものや、調湿効果のある自然素材でつくられた絨毯もおすすめです。

また、裏面に滑り止め加工をされているものも熱に溶けやすい素材が使用されている場合があるため注意が必要ですね。

床暖房に対応した絨毯を選ぶ際は下記のようなものを選ぶと良いです。

・裏面が加工されていない絨毯
・熱に弱い素材「ゴム」や「プラスチック」が使用されていないもの
・調湿性、通気性に優れた自然素材でつくられた絨毯

選ぶポイント②厚さ

ハグみじゅうたん てざわり

絨毯・ラグといっても様々な厚さのものがあります。

厚さが15mm以上あるものは床からの熱が伝わるまでに時間がかかります。 反対に、薄すぎるものは長時間座っていると熱すぎてしまうことも。

厚みが約1cm前後のものが床暖房の上に敷くものとして一番おすすめです。

また、厚みと合わせて考慮したいのが床暖房の種類について。

最近の床暖房は大きく2つの種類に分けられます。

・電気式:電気ヒーターで暖めるタイプ。熱がこもりやすく切ると冷めやすい。
・温水式:温水を循環させて効率よく暖めるタイプ。一か所で熱くなりすぎないため、熱はこもりにくく、切ってもしばらく暖かい。

温水式の床暖房の場合、光熱費を抑えられる反面、設定温度が低いため絨毯の表面まで暖まりづらい傾向がございます。

特に20度を維持する低温タイプのものは、少し厚さが薄めの絨毯をお選びいただくとよいでしょう。

選ぶポイント③素材

絨毯にはシルクやウール、ポリエステルなど様々な素材で作られたものがあります。
そのほとんどで床暖房対応のものが販売されておりますが、なかでも床暖房の熱効率を最大限活かしてくれるおすすめの素材が「ウール」です!

じゅうたん ウール
ウールは熱を長く保ってくれる優れた保温性があります。
そのため、一度絨毯が暖まると、床暖房のスイッチを切ってもしばらく暖かさが続きます。

エアコンに比べて電気代が高くなりがちな床暖房。暖まったらスイッチをきることで暖房費の節約にも繋がりますね。併せて、これからお伝えする低温やけどによる「のぼせ」のリスクもぐんと抑える事ができます。

いかがでしょうか。上記のポイントを踏まえながら絨毯・カーペットを選ぶとより安心できますね。

ここまでで、床暖房対応の絨毯を選ぶポイントがわかってきたのではないでしょうか。
しかしながら、お使いいただく上での注意点もございます。
次はそちらについて詳しく見ていきましょう。

 

3.使用する際の注意点

床暖房の上に絨毯をご使用いただく場合、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。

フローリングが変色する場合があります

フローリングの変色

フローリングの変色

フローリングに絨毯やカーペットを敷いていると、敷いている場所と敷いていない場所でフローリングの色が変化することがあります。

フローリングの木材は経年変化で変色していく為、床暖房に限らず、特に日焼けによる変色は避けられません。

光による色の変化は木材の種類によって異なり、色が濃くなっていくものもあれば褪せていくものなどもあり、変化の度合いも異なります。

この光による経年変化であれば、ある程度まで色が変わるとそれ以上は変化しなくなり、絨毯やカーペットをはがせばいずれ全体が同じ色になっていくことが多いです。

ですが、床暖房の熱によって変色してしまうケースもあります。通気性があり、熱がこもりにくい床暖房対応のラグや絨毯を使うことが大切ですが、時々めくって様子を確認することも必要です。

一部床暖房では高温で熱がこもってしまう場合が

ハグみじゅうたんのてざわり・ておりに限らず全シリーズにおいて、絨毯・ラグ裏面は滑り止め加工等はせず手仕事で織り上げているので、ホットカーペットや現在主流となっている温水式床暖房には問題なくご使用いただけます。

旧式の床暖房には、電熱器が床面に非常に近く、床自体が通常より高温になるタイプがあります。この種類の床暖房では、家具やクッション、座布団、子供の布団などを使用すると熱がたまりすぎるため、家具やクッションなどの使用ができない機種もあります。このような機種の床暖の場合、メーカーに確認することをお勧めします。

長時間の使用による低温やけどの可能性

温風の出る暖房に比べると乾燥しにくいのが魅力の床暖房。
でも他の暖房器具に比べると暖まるのに時間がかかるため、長時間使用することが多いでしょう。

そこで見落とされがちなのが、長時間の使用での「のぼせ」や「低温やけど」の危険性です。

足元から暖まる床暖房は(ホットカーペットでも言えることですが)エアコンなどの温風式暖房より体感で身体が暖まった感覚が強くなるようです。

身体が十分暖まってからも床暖房をつけたままにしていると、足裏から熱を吸収し続け、熱の放出が間に合わずのぼせた状態になることもあるそうです。

特に言葉を話せない赤ちゃん、ペットなどは、暑さを伝えることができず暑いまま過ごしている場合があります。

床暖房の上で過ごす際は十分気を付けてあげたいですね。
絨毯 安心

いかかでしたでしょうか。ここまで床暖房に対応している絨毯の条件と選ぶポイント、使用時の注意点についてご紹介してきました。

最後に筆者おすすめの床暖房対応の絨毯をご紹介します!

 

4.スタッフ一押し!天然素材ウールの絨毯

床暖房対応の絨毯についてここまで詳しくお伝えしてきました。
その中でお伝えした条件・ポイントに当てはまるスタッフ一押しのじゅうたんをご紹介いたします。

おすすめ絨毯『ハグみじゅうたん』

てざわりコレクション ER6190

てざわりコレクション  ER6190

ハグみじゅうたんは天然素材「ウール」を使用して職人さんの手仕事で作られている絨毯です。
裏面は通気性を確保させるためにあえて滑り止め加工をしておりません。
また、ウールならではの湿度を調湿してくれる効果があるため、湿気がこもりにくく床材を傷めてしまうリスクを軽減させてくれます。

もちろんウールなので優れた保温性があり、やさしく熱を伝えてくれます。

ハグみじゅうたんの場合、暖かさを感じる点は物質的なポイントだけではありません。

一枚一枚手仕事で作られているからこその温もりや、日本の四季や風景をイメージしてデザインされたどこか懐かしさのある色合いが見ているだけで心まで温かくなってきます。

床暖房対応などのような機能面だけでなく、色合い、素材、そして手仕事という造りにもこだわってつくられた絨毯を探しているという方に最もおすすめできる絨毯です!

▼詳しくはこちらをご覧ください
ハグみじゅうたん公式HP

 

5.まとめ

さて、ここまで床暖房対応の絨毯・カーペットの条件や注意点、選ぶポイントなどについてお伝えしてきました。

「熱」に強く、「通気性」のある絨毯だと床材を傷めるリスクを抑え、より安心してお使いいただくことができます。

熱の伝わり方には床暖房の種類や絨毯・カーペットの厚みが関係してきますので、まずはお使いの床暖房の種類を確認してから絨毯を選んでいくと良いですね!

足元からじんわりと温かく熱を伝えてくれる床暖房。
もちろん絨毯を敷かずにそのまま過ごすことも良いですが、せっかくならばフカフカの肌触りを楽しめ、心まで温かく幸せな気持ちにさせてくれる絨毯を探されてみてはいかがでしょうか。

お気に入りの一枚がお部屋にあるだけで日々の暮らしがもっと好きになるでしょう。

自然素材で手仕事でつくられた『ハグみじゅうたん』は自信をもっておすすめできます!

もっと知りたい場合はハグみじゅうたんの公式ホームぺージや通販サイト、もしくはお近くの取扱店舗様で実物をご覧になってみてください♪

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