ラグの織り密度 てざわりシリーズ01と02の違いについて

ハグみじゅうたんは大きく分けて「平織りのリバーシブルタイプ」「ふかふかのパイル（毛足）タイプ」「すべらかなパイル（毛足）の手織り絨毯」の3つのタイプがあります。
その中で、「ふかふかのパイル（毛足）タイプ」はさらに織り密度の違うシリーズがあります。一見したところほとんど違いがわかりにくいため、時々ご質問いただきます。
本日は、てざわりシリーズの織りの違いについて、詳しくご紹介します。

ラグの織り密度てざわりシリーズ01と02の違いについて目次

てざわりシリーズ01と02の違い
織り密度とは？
てざわりシリーズ02とてざわりCOLLECTIONの違い
ラグの織り密度てざわりシリーズ01と02の違いについてまとめ

てざわりシリーズ01と02の違い

ハグみじゅうたんの「てざわりシリーズ」は厚み約1.3cm 毛足がふかふかとした感触の手機（てばた）織り絨毯です。
てざわりシリーズ01 とてざわりシリーズ02 の違いは、簡単に言うと織り密度の違いです。

01 タイプよりさらに織り密度を高くし、肌ざわりを向上させたものが 02 タイプ です

表面からは一見してわからないのですが

01と02の一覧写真
ストライプ模様の01 とグラデーションの02

てざわりシリーズ01と02を並べたところ　
毛足をアップで見ても・・・　ちょっとわかりづらいですよね

では、絨毯の裏側を見てみましょう。

右側の02タイプの方が、目が細かいのがわかるでしょうか

つぶつぶとした「目」の大きさ・・・
この１つ１つの目が細かいほど、糸が細くたくさんの糸を使っていることになります。ハグみじゅうたんの場合はパイル（毛足）部分はウールなので、その分たくさんのウールを使っていることになります。
それが価格にも反映されますので、一般的にも織り密度の高い絨毯の方が、価格も高い傾向になります。

織り密度の高いウールラグとは？

さて、具体的に織り密度が高いと何が良いの？と思われた方、ウールラグの場合で詳しくご紹介しますね。
絨毯の織り密度のことを言うとき、「目が詰まった」という言い方もします。
目が詰まった絨毯は、そのぶんたくさんのウールがぎゅっと織り込まれていて弾力があり、へたりにくくなります。また、織りが細かい方が、絨毯の毛足の中までゴミやホコリが入りにくくなるため、お手入れもより楽になります。

もう一つの利点は、デザイン的な表現の面です。
目が細かいということは写真の画素数が高いことに似ています。色を表現する粒の一つ一つのドット（画素）が細かいほど、画質の高い写真になります。ハグみじゅうたんのグラデーションデザインでいうと、より細かく綺麗なグラデーションの表現ができるということなのです。

ハグみじゅうたんの赤　同じ赤でも色の濃淡によって表情があります

ハグみじゅうたんはよ～くみると、1本1本の糸の色が違います。とても細かい色ムラが複雑な表情を出すように、例えば同じ赤でも濃い赤と明るい赤、淡い赤を組み合わせて織りあげています。以前生産地を訪問した際に、ハグみじゅうたんを織る職人さんが誇らしげに言っていました。
「こんなに細かい綺麗な色の濃淡を表現できるのはうちの工房の職人くらいだよ」

織りが細かいことがすべてではありませんが、織りが細かい方が、より魅力的な絨毯を織る要素にもなるのです。

てざわりシリーズ02とてざわりCOLLECTIONの違い

さて、それではハグみじゅうたんのてざわりシリーズ02とてざわりCOLLECTION の違いについてです。
価格に違いがあるため、その理由をご質問いただくことがあります。

この２つのシリーズ、実は織り密度は同じです。

てざわりシリーズ02 とてざわりCOLLECTION

この価格の違いはデザイン的なものです。
てざわりCOLLECTION は、より繊細な表現でデザインしたシリーズです。織の密度が同じなら、色数なんて関係ないと思われるかもしれませんが、理由は「手機（てばた）織り」の工程にあります。
手機（てばた）織りでは、色柄のタイプに合わせて織り機に糸をセットしてから織り始めます。色数が多かったり、途中で色が変わるデザインだと、この織り機にセットする工程が難しくなるのです。