梅雨入りももう目の前。
ハグみじゅうたんの事務局のある新潟はまだ梅雨に入りそうもありませんが、湿度が高い日が続いています。気温と湿度が高くなるこれからの季節、気になることと言えば・・・ダニ対策
「お部屋に敷きつめるカーペットからダニは出やすいのでは?」
「絨毯にもダニが出るの?」
「部分敷きのラグはダニが出にくいの?」
「カーペットを敷くとかゆくなる原因はダニ?」
皆さん、絨毯やラグ・カーペットにはダニがたくさんいると思っていませんか?
フローリングだけの方がお掃除が楽だし、ダニも発生しにくい…
でも室内にハウスダストが舞わないようにしたい、空気を衛生的にしたい…
本日は、そんな風に思っている方に参考になるお話をご紹介したいと思います!
目次
絨毯やラグ・カーペットにダニがもともといるわけではない
「カーペットはダニの温床」
「カーペットのダニが小児ぜんそくの原因」
そんな風に思っている方は多いのではないかと思います。ですが、ダニはもともと絨毯やカーペットにいるわけではありません。
ダニとアレルギー発祥の関係を調べた西宮市環境衛生局(兵庫県)の調査結果や大学・病院の研究報告などにより、「カーペットのダニ」の検証がされています。
西宮市の報告によると、
「小児ぜんそくなどのアレルギー症状の原因のひとつがダニであることは事実であるが、そのダニの最大供給源は、布団などの寝具から空気中に舞い上がったダニが犯人で、床材素材とは免疫学的には無関係である」
と結論付けています。
~日本カーペット工業組合 「新・カーペットはすばらしい」より抜粋~
最近布団クリーナーのCMを良くみるのは、「ダニ対策はまず布団から」という認識に変わってきているからかもしれませんね。
床材別の調査でも、カーペットよりも揮発性有機化合物を多く含む「コルク」や「塩ビタイル」のほうが、アレルギー疾患の有症率が高いのだそうです。
スウェーデンでは、「カーペットがアレルギーを引き起こす」という疑いがあがり、調査を実施したところ…
教室が「カーペット敷きの学校」と「そうでない学校」とでは、カーペットを敷いていない学校の方がアレルギー患者の割合が多かったそうです。
カーペットを敷いていない室内のほうが、埃やチリなどのハウスダストが空気中に舞いやすくなり、身体に入り込む確率が高くなるからではと推測されます。ある程度のグレードのレストランやホテルでカーペット敷きが多いのも、塩ビのクッションフロアーより空気中に埃やチリが舞わないから、と聞いたことがあります。
▼▼▼ カーペットを敷いていない学校の方がアレルギー患者の割合が高い理由はこちら
ラグやカーペットの機能 埃を舞い上がりにくくする!ダストポケット効果
そもそもダニと健康の関係は?
ダニアレルギーという言葉もよく聞く通り、なんとなくダニは健康に害があるという点までのイメージをお持ちの方も多いでしょう。
具体的には?と聞かれると少し戸惑ってしまいます。
ダニは何種類か生息していますが、約8割が「チリダニ」と呼ばれるダニだそうです。
特に人に対して毒性がないダニもいるなかで、このチリダニに関しては、人間が、フンや死骸などのアレルゲン(アレルギーを引き起こすもの)を吸うことでアレルギーが発症します。
ダニアレルギーの症状は
・くしゃみ
・鼻づまり
・鼻水
・かゆみ
が主な症状ですが、さらに悪化すると
・アレルギー性鼻炎
・アトピー性皮膚炎
・気管支ぜんそく
など健康に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
…と聞くと、とても恐ろしいですね。
ダニの発生をできるだけ抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。
まずは「ダニの発生しやすい環境条件」についてみていきましょう。
ダニが繁殖しやすい環境 ダニの好物とは?
そもそも、ダニが繁殖しやすい環境とはどんなものでしょう?
「高い湿度」
「エサ」
「潜り込む場所」
この 3つがダニの生息条件と言われています。
湿度
手機(てばた)織りや手織りで造られた「ハグみじゅうたん」は通気性の良い絨毯です。裏面を揮発性有機化合物を多く含む接着剤、ゴムやラテックスで固める処理をしていません。
肌に直接触れる絨毯の表面に天然素材ウールを贅沢に使用するだけでなく、ダニがより生息しにくいように裏面の仕様にも通気性をもたせ通年使用できる造りを心がけています。そしてウールは湿気を吸ったり吐いたりしてお部屋の空気を快適に保ってくれる調湿作用もあります。
湿度の高い時はウール特有のニオイがする場合があり、湿度が高いというサインを出してくれます。
湿度の高い時には換気をしっかりしていただき、時々でよいので半分づつ裏返して裏面にも風を通してあげてください。それがダニ対策にもなります。
天然素材は呼吸するからこそ。ウールのラグに裏地をつけない合理性
▲裏地を付けていないハグみじゅうたんは通気性が良い絨毯です。
また、時々で良いので裏面にも掃除機をかけてあげてください。ラグや絨毯、カーペット等の敷物と床の間には、意外にゴミやホコリが溜まっていることがあります。これはホコリやハウスダストが空気中に舞わないようにするラグや絨毯の大切な役目でもあります。
裏面のゴミやホコリなどをきれいにしてあげると、より湿気がこもりにくくなりますよ。
エサ
ダニの好物は人間やペットのフケやあか、髪の毛など。食べこぼしなども大好物で、ダニにとって栄養満点のエサになります。
ですから、定期的な掃除はとても重要です。
ハグみじゅうたんは手仕事で織り上げたとても目が詰まったじゅうたんです。ゴミやホコリ、食べかすなどがじゅうたんの毛足の奥まで入り込みにくいので、日常的に掃除機掛けをしていれば、ダニの温床となる「エサ」がじゅうたんにたまってしまうことが少ないのです。
そして裏面には接着剤など極力使用せずラッテクスやウレタンなどの裏面張りをしていないので細かいハウスダストは絨毯を通り越して裏面からろ過され床との間に溜まります。
ここを定期的に掃除機かけすれば空気も綺麗でより快適な生活空間が保てると思います。
潜り込む場所
ラグや絨毯、カーペットなどの敷物は「潜り込む場所」としてはうってつけです。ダニのように小さな生き物には潜り込み放題です。布団や枕、毛布などの寝具も同様です。
ですが、湿度とエサに気を付けていれば、「潜り込む場所」だけあってもダニが繁殖することは少ないでしょう。通気性が良く、湿気が溜まらなければダニは出にくいのです。
そう、ダニが好むこれらの条件を満たさないことが重要なのです!
ダニ対策はどうしたら?
ダニの好む環境について詳しくみてきましたが、いずれにせよ「ダニを発生させない」ことが大切ですね。
先程も少し触れていますが、日常のダニ対策についておさらいしましょう。
掃除機掛け
日常的にはとにかく餌となるホコリをためないこと。
2,3日に一度は掃除機掛けをしてホコリをすいとりましょう。
換気
そして、湿気をためないことも大切です。
時々絨毯をめくって、裏面の湿気を逃がしてあげると良いですよ。
本を捲るように半分ずるめくってあげると女性でも捲りやすいです。
スチームアイロンも
今いるダニはどう退治したらよいの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は「スチームアイロン」が強い味方です。ダニは高温に弱いため、アイロンで繁殖を防ぐことができます。
詳しくはこちらの記事をぜひご覧ください。
ウールラグ、絨毯のダニ対策 ~スチームアイロンの使い方
絨毯・ラグのダニ対策で快適な生活を
「絨毯があるからダニが発生する」というわけではない、ことについて詳しく解説してきました。
ダニの発生には「高い湿気」「餌となるホコリが多い」「潜りこむ場所」という条件が合わさると発生してしまいます。
日常的には、ホコリをためない為の掃除機掛け、湿気を逃がす換気、ダニを死滅させるスチームアイロンがけが有効です。
併せて、ダニが発生しにくい造りの絨毯を選ぶ事も同じくらい大切です。細かいホコリや食べ物のカスが中に入り込みにくい目が詰まった織りの絨毯・ラグを選ぶ事や、湿気がこもりにくい裏面をラテックスや接着剤で覆っていない通気性の良い絨毯を選ぶことで、ダニ対策にもつながります。
ハグみじゅうたんは、まさに目が詰まった織りで通気性のよい絨毯です。汚れにくいウール素材でお手入れも簡単ですので、ぜひ、気になる方は一度実物をお近くの取扱店でご覧になられて見てくださいね。
ラグや絨毯、カーペットにはもともとダニがいるわけではありません。
こまめな掃除機掛けと湿気対策でダニが繁殖しづらい環境を心がけましょう!
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