ウールラグ・絨毯の防虫対策!虫食いを防ぐかしこい保管方法

投稿日:2016年11月13日 更新日:2023年7月22日|お手入れ

ハグみじゅうたん事務局には、時々ラグの保管についてお問い合わせをいただきます。
1年中サラッと快適にお使いいただけるウール素材のラグですが、「夏はゴザに敷き替える」という方や、「引っ越しをするまでしまっておきたい」という方もいらっしゃいます。

そして、先日ウールラグの防虫対策についてご質問をいただきました。
ハグみじゅうたんは通気性の良いじゅうたんです。通常使っている分には湿気がこもりにくいので、虫食いやカビの心配はほとんどありません。(※ご使用の環境によって異なります)
ですが、しまっておくとなると、しっかりした防虫対策も必要です。
そこで本日は「虫食い」を予防するための保管方法についてご紹介したいと思います。

ウールラグ・絨毯の防虫対策!虫食いを防ぐかしこい保管方法 目次

  • 「保管」の大敵は湿気と汚れ
  • 「保管」の前の大切な準備
  • ウールを食べる虫の種類
  • 化学薬品をつかわない防虫対策!

■「保管」の大敵は湿気と汚れ

湿気や汚れ(有機物)は害虫の好物です。ウールラグや絨毯をしまう時は、その前にしっかりお掃除をすることが大切です。そして時々は風をとおしてあげたり、広げてみて虫がついていないか確認する事も大切。

しまう前に覚えておきたい3つのポイント

・しまう前に掃除する(清潔な状態で保管するため)
・時々換気する(素材に風をとおす)
・確認する(時々ひろげて目で見て確認する)

そう、「しまいっぱなしにしない」ということも重要です。

■「保管」の前大切な準備

1.掃除機掛けをする

ラグや絨毯の表面についたゴミや汚れをしっかりお掃除することで、害虫や雑菌のエサになる有機物をとってあげることが大切です。
しまう前には、表面だけでなく裏面も掃除機掛けをしましょう。
そして、できれば固く絞った清潔なぞうきんで「水拭き」をしてください。案外気付かないうちに、食べ物などをこぼしている場合があります。気付かなかった軽微な汚れも、水拭きでスッキリです♪

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↓基本の水拭き方法についてはこちら

【ハグみじゅうたんのお手入れ】ウールラグの水拭き方法

 
 
外部サイトですが、食べこぼしなどの汚れの有無で虫食い被害を比較している興味深い記事がありましたのでご紹介致します。

※「ライオン株式会社」様が運営する情報サイトです(新しいウィンドウが開きます)
・衣替えの時に知っておきたい衣類の「虫食い」を防ぐ方法

2.風をとおす(できれば天日干し、または日影干し)

日光にあてて、内部の湿気をとりましょう。ベストタイムは、1、2日間晴れた後の日の、午前10時から14時です。1~2時間程度干してしっかりを湿気をとります。(長時間の天日干しは「色褪せ」の原因になりますので避けてください)

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とはいえ、織り密度が高く大きさも重さもあるハグみじゅうたんをお布団のように気軽に干すのはタイヘン。
小さめサイズや比較的薄手で干しやすいリバーシブルストライプなどは、是非お天気の良い日に2~3時間干してあげてください。

大きいサイズのものや、干す場所がないなどの場合は、絨毯を半分ずつめくる、という簡単な方法でも充分効果があります!
(お休み前、お出かけ前にすると良いです)

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↓日常の湿気対策はこちらの記事もご覧ください

【ハグみじゅうたんのお手入れ】ウール(羊毛)のラグから湿気をとる方法

3.ロール状にまるめる

ハグみじゅうたんは、裏面を滑り止めのゴムや接着剤で固めていません。柔らかいので折り畳むことができます。ですが、長期保管する場合はシワの原因になりますので、ロール状で保管するのがおススメです。この時、内側に防虫剤や乾燥材を添えて巻いていただくと効果的です。

※おすすめの防虫剤については後程ご紹介致します。

また、押入れやクローゼットの中で床に直置きすると湿気がたまりやすい為、棚や椅子の上に横に置いていただくのが理想的です。

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「袋に入れた方が良いのでしょうか」というご質問もいただくのですが、長期間でなければ写真のようにロール状でそのまま保管していただいても大丈夫です。
ビニールなどを使用する場合は、中で湿気がこもってしまう場合がありますので、湿気取りのシートを多めに入れたり、乾燥材をたくさん入れることをお勧めします。
数ヵ月以上保管される場合は、密封性の高いビニールなどに入れた方が、湿気取りのシートや乾燥材、防虫剤の効果が高まります。

※お届け前のハグみじゅうたんを梱包しているビニールには写真のような乾燥材(シリカゲル)が入っています。捨てずにとっておいていただくと、再利用が可能です。
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■ウールを食べる虫の種類

さて、ここまではしまう前に知っておきたいポイントと、しまう前の手順をご紹介しました。次に少し敵(?)の事もご紹介します。
衣類や毛織物を食べる虫で良く知られているものには以下のような虫がいます。

・ヒメカツオブシムシ
・ヒメ マルカツオブシムシ
・イガ
・コイガ

これらの害虫は動物性繊維、特にウールが大好物です。そして、ウールを食べるのはその幼虫です。
成虫は春に野外に出没し、秋にかけて産卵をするそうです。家の中に侵入して産卵し、卵からかえった虫が冬の間衣類や毛織物などを食べ続けるのだそうです。

虫はどこから入ってくる?

よく「虫が湧く」という表現をしますが、こういった虫は一体どこからくるのでしょうか?
服についたまま家の中に入れてしまったり、窓の小さな隙間からも侵入することがあるようです。中には、外に干している洗濯物に付着し、そのまま家の中に入ってしまうこともあるのだそうです。

 

■化学薬品をつかわない防虫対策!

ハグみじゅうたんはできるだけ接着剤や化学薬品を使わずに自然素材で織り上げている絨毯です。そんなハグみじゅうたんの保管には、ぜひ化学薬品を使わない防虫対策をおススメします。

ナフタリンやエアゾールなどの化学薬品を使わない防虫剤として 楠(クスノキ)から作られる樟脳(しょうのう)があります。
中でも、「天然樟脳」がおススメです。樟脳は殺虫ではなく防虫 虫を寄せつけない効果があります。
防臭・芳香効果もあり、全ての衣類、毛織物で使用できる安心・安全な防虫剤です。
※食べたり飲み込んだりしても安全ということではありません。

日本に残る最古の樟脳工場である「内野樟脳」さんは、江戸時代から続く樟脳づくりの技を150年も継承されているそうです。

※外部サイトです。新しいウィンドウが開きます。
内野樟脳さまHP

内野樟脳さんによると、樟脳オイルの原液を玄関に少量たらしたり、希釈したものを網戸などにスプレーしておくと虫除けにもなるそうです。
化学薬品で虫除けするよりずっと安心ですね!
クスノキの香りが苦手でなければ、試してみる価値はあると思います。

その他、楠の端材を再利用したブロックタイプの防虫ブロックなども市販されています。個人的には、ブロックタイプも使いやすくておススメです。ロール状に巻いた内側に入れておくのにも良さそうです。

クスノキ防虫ブロック

我が家で使っている楠ブロック。
香りが少なくなったら紙ヤスリで削ったり、楠のオイルを塗って使うと効果が持続するそうです。

 

playlist_add_checkウールラグ・絨毯の防虫対策!虫食いを防ぐ保管方法まとめ

しまう前に両面掃除機掛けをする(できれば水拭きもする)
しまう前にしっかり風をとおして乾かす
保管後も時々換気する(素材に風をとおす、異常がないか目でみて確認する)
防虫材は天然樟脳がおススメ!

 
 
さて、今回は盛りだくさんでご紹介したウールラグ・絨毯の防虫対策・保管方法。
もちろん、絶対にこのとおりにしなければいけない、ということではありません。
是非、できそうなところだけでもご参考にしていただけたら嬉しいです。

 

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