林業体験で感じた「物の背景を知る大切さ」について

今私が食事をしているテーブル。
手に持っているスプーン。
その隣にある本棚。
部屋の扉。
家。

私達の身の回りには、「木でできたもの」が沢山存在します。
それら一つ一つは形が異なり、加工方法が異なり、用途も違いますが、元をたどると全て森にある「木」にたどり着きます。

当たり前のように毎日使用していて意識はしていないけれども、この「木」から、木でできた「物」に生まれ変わるまでにはどのような背景があるのでしょうか。

今回は、「木」を育てる林業について少しお話をしたいと思います。

林業体験で感じた「物の背景を知る大切さ」について目次

林業について

森林の様子
はじめに、林業というお仕事について簡単に紹介したいと思います。

林業とは、苗を植えて木を育て、それを木材として売る産業の事です。

主な工程はこちら。
①地ごしらえ:苗木を植える為の邪魔な草や木を除去する
②新植:苗を植える
③下刈り:苗木の周りの邪魔な雑草を除去する
④除伐:少し育ってきた木の周りのツルや草を除去する
⑤枝打ち:節のない綺麗な木材をつくるために約2mまでの枝を切る作業
⑥間伐:日光が木々にあたるよう、曲がった木などは伐採して森のバランスを保つ
⑦主伐:成長した木を木材のするために伐採する。

①~⑥までで約60年。
今私達が山に入り見る木々は、実は何十年も前から林業に関わっている職人さんたちが丁寧に育ててくれた木なのです。

林業に携わる職人さんは、その森を大切にお手入れをして未来に繋げていくための役割を担っています。

今回、この林業を体験できる機会がありました。
どんな事を行ったのか、林業体験を経て感じた事をお伝えしたいと思います。

林業体験

ハグみじゅうたん並びに関連のグループ会社スタッフで、新潟市から約1時間ほど車を走らせたところにある阿賀町という地域に行ってきました。
実は毎年訪れているこの森、名は「ボー・デコールの森」と呼んでいます。(ボー・デコールとは、関連会社のインテリアショップの名前です)

紅葉シーズンになんとか間に合いつつも、山は肌寒く、お天気は晴れのち曇りのち雨。
そんな中で、私達10名と、林業の携わる職人さん2名の総勢12名で林業体験を行いました。

①枝打ち


はじめに職人さんからお話しを聞いた後、早速作業に入ります。

午前中は、まず「枝打ち」という作業を行います。

手を伸ばしてギリギリ届く2mまでの高さに生えている枝をノコギリで切っていきます。

林業研修で枝打ちの説明をしている様子

約2mまでの高さの枝を切り落とします


枝打ちは、節のない綺麗な木材をつくるため。
その為、枝を切る時も、少し根元が残っていたり曲がっていたりしては綺麗に育ちません。

しっかりと切る方向に真っ直ぐ体を向けて、一つ一つ丁寧に切っていきます。
林業研修の枝打ちの様子

枝打ち完了後の木々


ここまでで午前中の作業が終了。次はお待ちかねのお昼の時間です。

②お昼

近くの公民館に移動をして、それぞれもってきたお弁当と温かいスープ、お菓子をいただきながらお昼をいただきます。

職人さんのお仕事をのお話しを聞いたり、普段あまりゆっくり話すことができない他部署のスタッフと話をしたりと会話を楽しみました。

最後の方には、午後からの作業で使うロープをカットする作業を行いました。

午後の作業で使うロープの準備

③熊の剥皮対策

再び森に移動し、午後からは熊剥ぎ防止の対策を行います。

森の熊被害の様子

熊剥により皮がめくれた木々


ボー・デコールの森をみると、ところどころ木の皮がむけている箇所が。
じつはこちら、熊が甘い樹液を吸うために皮を剝いでしまった跡なのです。

このままでは、成長するまでに木が腐ってしまいます。
木材として木を育てていくために、(仮説ですが)熊が嫌がると言われているロープを木々に巻き付けていきます。


熊も生きる為。自然と生と生活のバランスを保っていく事は難しいと感じました。

④片付け

ここまでが今回の林業体験になります。

最後に、使ったノコギリを洗い、皆で集合写真を。


今回作業をした場所は森のごく一部。もっと広い面積を、日々職人さんが何十年もお手入れをして森を育ててくれます。

お話を聞くと、なんと冬でも山に入るそう。このあたりの山は冬になると約2m程の雪が積もるそうです。

「根曲がり」と呼ばれる状態。斜面に生えた木が雪の重みで根元が曲がっています。


それでも山に入り、木を切るためにまずは木の周りの雪かきから始めるそう。そして木を切り、また隣の木へと移る…。

想像しただけでとても過酷ですね。
職人さんもぼそっと「いやぁ、冬はきついですね…」と思わずつぶやかれていました。

こうした職人さんの努力があってこそ、私たちは生活をしているのだと考えると心の底から感謝の気持ちと、もっと物を大切に使っていかなければという使命感が湧いてきます。
私にとって当たり前の暮らしが、私の価値観では当たり前ではない努力のもとで過ごせている事が、なんだか少し恥ずかしくなりました。

この林業体験を経て、これからの物の見方、選択の仕方、扱い方も変わりそうです。

物のできる背景を知ること

今回の体験から、木材だけでなく身の回りのあらゆるものが、人の手が加わりできていることを知る必要性があると学びました。そうすることで、先程も話しましたが物に対する価値観が変わります。

皆様へ日々ご紹介している「ハグみじゅうたん」も多くの職人さんたちが関りできた「手仕事」の絨毯です。

ウール絨毯ができるまでには、まず羊を育てるところから。
羊の群れ
毛を刈り、糸を紡ぎ、染色をして、ようやく織り上げて、仕上がをして、洗い、梱包をして、ようやく皆様の元へお届け出来ます。

言葉では簡単にお伝えできますが、かかる時間は想像の何倍もかかっていることでしょう。

もしもお店やオンラインショップでハグみじゅうたんを見かけた際は、彩り豊かなデザインやウールのもつ機能性だけでなく、ハグみじゅうたんができるまでの道のりに思いをはせて、お選びいただけたらより一層、お使いいただいた後の暮らしが豊かになるはずです。

ぜひハグみじゅうたんのある暮らしをお楽しみください。

 

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