ラグには快適に暮らすためのさまざまな機能性がありますが、同時にお部屋のイメージの決め手となる重要なインテリアアイテムでもあります。ラグの色を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえて、インテリアにマッチさせていくことが大切です。
今回はラグの色選びのポイントを紹介しながら、特にグリーンのラグにスポットを当て、具体的な取り入れ方を解説していきます。
目次
ラグ選びの基本
初めにラグ選びの基本的な知識を解説します。
ラグの色選びのポイント
ラグの色選びをする際には、全体のインテリアのテイストを意識することが大切です。
例えば、ナチュラル・アーバン・フレンチ・モダン・北欧といったテイストでまとめると、ラグだけが異様に浮いてしまうといったことがありません。
床の色とのマッチングも忘れないようにします。売り場では良い色に思えても、実際に敷いてみたら違和感があるというケースもあります。
同じ木目でも、色が薄い場合やホワイト系の床には、ベージュやアイボリーなど淡い色彩をベースにすると柔らかな表情を出すことができます。
ナチュラル系にまとめるのであれば、ベージュやライトブラウンなどなじみやすい色をベースにするのがおすすめです。ブラウン系の床には、同色系やレッド系など暖色がなじみやすく、全体的に温かみを演出できます。ダーク系では、抑えた色味や暗色系を選ぶと落ち着いた雰囲気にまとめられるでしょう。
また、家具の色とのマッチングも見ておきます。床の色とのマッチングと同様、家具の色とのなじみの良いカラーのラグを選ぶようにすれば、部屋全体にまとまりが出ます。
部屋の配色のポイント
インテリアにおける基本的な配色の比率を抑えておくと、色選びに悩んだ際のヒントとなります。
部屋全体の配色をベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの大きく3つに分け、それぞれの割合を70%:25%:5%になるように考えます。
具体的には床や天井・壁など大きな面をベースカラー、家具やラグ・カーテンをメインカラー、クッションや小物類をアクセントカラーととらえると、イメージしやすくなります。
ラグの場合、サイズが大きいタイプには、床や家具に合わせたなじみの良いカラーを選びましょう。アクセント的に引き立つカラーにしたい場合は、小型のサイズのラグにすると、バランスの良い配色となります。
アクセントで使いやすい色の例としては、ホワイト系にはブルー系、ナチュラル系にはレッド系、ブラウン系にはベージュ系、ダーク系にはグリーン系やシルバーなど。アクセントカラーを上手に取り入れることで、おしゃれさがアップします。
その他のポイント
ラグ選びで参考にできるその他のポイントとしては、以下のようなものがあります。
柄か無地か
柄の大きさや、色のコントラストなどのデザインによっても印象が大きく変わります。部屋全体がシンプルな場合や無機質なテイストの場合には、ラグを主役とする方法もあります。
素材
素材の違いによって、感じられる質感や機能性が異なります。素材の特性に注目し、季節に合わせて変えるのか、通年使うのかを考えます。敷く環境に合わせ、保温性や調湿性・防汚性なども考慮して選ぶようにしましょう。
毛足
同素材・同柄でも毛足の長さでイメージが変わります。毛足が長いと高級感や温かさを感じさせます。毛足が短いタイプは、シンプル・ラフ・カジュアルなどのイメージを演出することができます。
グリーンのラグを取り入れるには
基本的なラグの選び方を見てきましたが、この後は「グリーンのラグ」に限定して見ていきます。
グリーンは彩度や明度によってさまざまなイメージがあり、多くのインテリアで取り入れられているカラーです。グリーンのラグをインテリアに使うときの基本的な知識と選び方を解説します。
グリーンはどんな色?
グリーンは調和・安定をもたらす色です。
グリーンは寒色でも暖色でもなく、どちらにも属さない「中性色」。そのため「温度」を感じさせず、通年使うことができる色と言えるでしょう。
また、木・葉・森など、自然をイメージさせる色です。同じグリーンでも彩度によっては多少印象が変わりますが、色としてはどちらかというと主張せず控えめで、インテリアへの活用を考える場合には、周囲となじみやすく便利に使える色でもあります。
さらにグリーンの心理的な効果には以下のようなものがあります。
リラックス・鎮静作用・緊張緩和
目の疲れを癒す
穏やかな気持ちになる
健康的な印象を与える
全体をまとめる・包み込む
以上のように自然の中に多く見られるグリーンならではの、心理的な作用が期待できます。
グリーンラグの選び方
グリーンラグを選ぶ際には、次のようなことも念頭に置いておきましょう。
グリーンと相性の良いインテリアテイスト
グリーンはさまざまな使い方に幅広く対応しますが、特に相性の良いインテリアテイストとしては以下のような例があります。
ナチュラルテイスト:
ホワイト・ベージュ・アイボリーを基調とするナチュラルテイストに、グリーンのラグは自然になじみながら部屋のアクセントとしての効果を与えます。
北欧テイスト:
明るい壁、レンガ、木目などをベースに自然モチーフを多用する北欧系は、グリーンラグとの相性が抜群です。
モダンテイスト:
渋めのグリーンは黒やダークな色使いの多いモダンテイストによく映えます。直線的なデザインを用い、グリーンの濃淡でまとめると、落ち着きの中に洗練されたイメージを演出できます。
ヴィンテージテイスト:
ヴィンテージの特徴は、時を経たようなこっくりとした家具類。懐かしさや古いモノが持つ趣を感じさせるヴィンテージテイストにグリーンラグをプラスすることで、重厚感とともにゆったりとしたくつろぎ感が演出されます。レトロな雰囲気の中に、自然の空気感を与える効果があります。
異なるグリーンを使い分ける
一口にグリーンと言ってもさまざまなグリーンが存在します。例えば、次のように使い分けることができます。
ライトグリーン
黄緑ほど黄色味を感じさせず、落ち着きがありながら若葉のような明るさがある色です。ホワイトやベージュを基調とした部屋に合わせると、若々しさや爽やかさを演出することができます。
ダークグリーン
深みがあり、重厚感を与える色です。
濃い床色に合わせることで部屋全体の一体感を生み出し、淡い床色では落ち着きをもたらします。
周囲のカラーに左右されにくく、どのようなインテリアにも合わせやすいのが特徴です。
ミントグリーン
明るく青みがかったグリーンです。清涼感を与えるため気温の高い季節にぴったり。一方で毛足の長いシャギータイプならば温かみと明るさを感じさせ、冬場の閉塞感を軽減する効果があります。
グリーンは他のどの色とも比較的合わせやすい色ですが、中でも「グレー」との相性が抜群。グリーンとグレーのコーディネートについて、この後紹介します。
グリーン×グレーのコーディネート
グリーンとグレーを使ったおしゃれ度の高いインテリアコーディネートを実現する方法を解説します。
グリーンとグレーの相性は良い
グリーンとグレーはとても良い相性の色合わせです。
自然の生命力を感じさせるグリーンと、無機質のグレーを掛け合わせることで、お互いを引き立たせる効果が倍増します。
グレーはおしゃれ、上品、スタイリッシュなイメージを持つ色。グレーをベースとした部屋に、差し色としてグリーンのラグを使うことで、インテリアがワンランクアップします。
例えばグレーで部屋全体を統一し色味を抑えた中で、明るさのあるエメラルドグリーンや毛足の長いシャギータイプのラグを敷いて高級感やモダンさを演出する。また明るいグレーの部屋には、彩度の低いグリーンラグを用いることで、落ち着きとくつろぎを感じさせるインテリアが実現します。
ラグ以外のアイテムでグリーンを取り入れるのもおすすめ
ラグにグレーを採用し大きな面積をまとめた中に、ソファやカーテン、クッションなどでグリーンを取り入れるといった方法もあります。取り入れる場所やアイテムを変えるだけで、多様に異なる表情を作ることができます。
グレーを基調とする点は先と同じですが、視線が床から上がることでグリーンの存在感が際立ち、よりカジュアル、ポップな演出ができます。またラグよりもアイテムの配置の自由度が広がるので、こまめにイメージを変えたいという人にはおすすめです。
お部屋の安らぎとおしゃれを両立するグリーンラグ
グリーンラグはその色が持つ心身への好ましい効果が期待できるアイテムです。
また、色の濃淡や彩度、柄選びによっては、ほとんどのインテリアテイストに取り入れることができます。インテリアのポイントとして使える一方で、多様な色合わせに対応し、部屋全体の雰囲気をまとめる役割も果たします。
ナチュラルにもモダンにも活かせるグリーンラグ。ラグの色選びに悩んだときには、幅広い演出が楽しめるグリーン系に目を向けてみるのもおすすめです。
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