こんにちは。
先日、お客様から、
“引っ越しを機にお部屋のインテリアを科学的にリラックスできる空間にしたい”
“家に居る時間が長くなるから、科学的に落ち着くお部屋にしたい”
といったお問い合わせをいただきました。
リラックスできるお部屋づくりとしては、
自分の好きなものをお部屋に飾ることが心理学的によいとされています。
また「観葉植物をお部屋に飾るとよい」というのはみなさんもどこかで聞いたことがあるかと思います。
観葉植物には、空気清浄や調湿効果といった機能的に優れた一面を持つ一方で、
心理学的に、植物を連想させる緑色は調和やバランスの色とされ、リラックス効果があるとされています。
そこで、心理学に基づいたインテリア選びと、そこにマッチしたハグみじゅうたんをご紹介していきたいとおもいます!
目次
そもそも『色』とは…
私たちが普段の日常生活の中で目にしている『色』とは、そもそも何なのでしょうか?
「色」と「光」の関係
一言で言うと、「光」です。
・・・。
まとめすぎました。簡単にご説明いたします。
例えば、みなさんの前に赤いじゅうたんがあるとします。
私たちはそのじゅうたんに、赤という色が「ついている」と感じていますが、実は物体に、色はついていません。色が見えるという現象は、光源から放たれ、物体に反射した「光」が目に届き、それを私たちが頭の中で色として認識しているということなのです。
光は電磁波の一つであり、電磁波に私たちは色を感じます。
無色透明に見える光には、実はこの赤から紫の波長(赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色)が全て含まれています。いわゆる「虹」です。
これを見い出したのは「万有引力の法則」を発表した、かの有名なアイザック・ニュートンです。
色を認識するには
例えば、先ほどお話ししたじゅうたんが赤く見えるという現象は、虹の7色を含む光がじゅうたんにぶつかり、赤の波長だけが反射して人の目に入り、他の波長はじゅうたんに吸収されているから赤にみえるという現象です。
赤に見える物体は赤の波長を、青に見える物体は青の波長を反射し、他の波長を吸収しているために私たちにはそれぞれ赤い物、青い物と認識するのです。
物体に色がついているのではなく、物体はある意味では、色の反射板のような役割を果たしている存在で、「光」、「物体」、そして「人間の色覚」という三つの要素があってはじめて色は存在します。
『色』が人に与える影響
そもそも、人は色からどのような影響を受けるのでしょうか。
人が色から受ける影響を大きく分けると、以下の4つになります。
・心理的影響・・・対象物を認識させやすくする
・生理的影響・・・神経などに作用する
・感情的影響・・・感情や気分を誘導する
・文化的影響・・・特定の国や地域でのみ特別な意味を持つ
今回はお部屋のインテリアということで、生理的影響と感情的影響を簡単にご説明します。
生理的影響
生理的影響とは、私たちの神経や細胞への影響です。
例えば、色によって心拍数が上がったり、反対に心拍数を下げるよう促すことができます。
他にも、色によってリラックスさせたり、ホルモンの分泌を促したり、免疫力を高めたりすることもできます。
色は、それだけ大きな影響力を持っています。
感情的影響
感情的影響とは、私たちの感情、気分への影響です。
私たちは色によって、明るい気持ちになったり、暗い気持ちになったり、リラックスしたりします。
例えば、激辛料理のメニュー表が、黒い字で「辛い」と書かれているよりも、真っ赤な色で「辛い」と書かれている方が、より辛さが伝わりやすいというわけです。
このように、色は様々な形で人の心理状態に作用します。
色別の心理学的効果 × ハグみじゅうたん
では、実際に何色にどんな心理学的効果があるのかを、その色が使われているハグみじゅうたんを例にして見ていきましょう!
有彩色-chromatic color-
赤-RED-
活動的・情熱的・感情的な色で、アグレッシブな強いエネルギーを感じさせる色です。
生きる力や性を表していることから、神経を興奮させる・元気を出すという効果があり、代表的な暖色でもあるので暖かく感じたり、時間の経過を早く感じさせるといった効果もあります。
赤に囲まれた部屋では、体感温度が2~3度あがるといった実験結果もでています。
人がたくさん集まる部屋、楽しく過ごしたい部屋におすすめです。
橙-ORANGE-
陽気・暖かさ・高揚感を感じさせてくれるような色で、喜びや幸福感・親しみ・元気・明るいといったポジティブな印象を強く受ける色です。
陽気な印象を与えるだけではなく体を活動的にする効果があり、新陳代謝を促進したり、食欲を増進させる効果があります。
ダイニングやキッチン、娯楽ルームに最適なのはもちろん、太陽が余り差さない日当たりの悪い部屋に使えば、不足している明るさを補ってくれます。
黄-YELLOW-
幸福感を与える伸びやかな色です。光や太陽のイメージが浮かびますよね。見ているだけで心を弾ませ楽しい気分にさせてくれるので、コミュニケーションを円滑にしてくれます。知性を刺激し行動を活性化してくれる効果もあります。
開放的にしたい部屋や日が差さない部屋、暗くなりやすい水回りのメインカラーに最適です。知性を刺激する効果があるので勉強部屋や書斎にも向いています。
緑-GREEN-
ブログ冒頭でも記述した通り、安心感や安定、調和を表す色です。
木や森などの自然の色でもあるので気持ちを穏やかにし心をリラックスさせてくれます。黄色と青色の混色でも作られる緑は2つの色と似たイメージも持っています。控えめな色なので他の色とバランスがとれます。
寝室などの緊張をほぐしたい部屋や、みんなで集まって和やかに過ごしたい場所におすすめです。
青-BLUE-
知的で爽やか、クールで落ち着いた雰囲気を醸し出す色です。
ほとんどの人が空や海、水といった広大な自然のイメージが浮かぶと思います。爽やかな空、生命の源の海、体に不可欠な水と接する機会が多い色ですね。
寒色の代表色であり、好感度が高く好む人が圧倒的に多く嫌う人が少ないというのも特徴となっています。
鎮静効果や集中力を高める効果があるので、寝室や書斎、勉強部屋、ストレスが多い人の部屋に向いています。また、キッチンに使うと料理に集中できるという効果もあります。
紫-PURPLE-
荘厳さや格調、気品、優雅、個性的といったイメージがありますね。
赤味がかった紫なのか青味がかった紫なのかといった色味の違いや、トーン・濃淡によって与える印象は他の色と比べて大きく異なります。
青と赤が混ざり合い多様な色合いが生み出され、感性を鋭くしインスピレーションを高めてくれます。情熱の赤と抑制の青、相反する色が共存しているため「高貴と下品」「神秘と不安」など二面性をもっています。
他の色に比べ好き嫌いの分かれる紫ですが、日本で最初の位階制度である冠位十二階の最高位であり、古くから高貴な色とされています。
精神を高揚させたり自尊心を高めたりする効果があります。隠れ家のような部屋や音楽鑑賞の部屋、ヨガなどをする場所にぴったりの色です。※ヨガはヨガマットの上でお願いします。
無彩色-non Colored-
無彩色とは、モノクロのことを言います。主に次の3つです。
白色-WHITE-
光、清潔さ、優雅さをイメージさせる軽快な色です。
どんな色にも合い、家具や絵画、装飾品を引き立てるベースカラーとして最適です。お部屋のメインカラーにすれば、エレガントな雰囲気や清潔感などを演出することもできます。光を透過する白は健康には一番良い色とされています。
灰色-GRAY-
自己主張せず周囲の色を引き立てる調和の色です。
他の色との協調性が高くどんな色にも馴染みます。控えめな上品さがあります。
黒色-BLACK-
強さや権威、神秘的な雰囲気を感じさせる色です。
光を反射することなくすべての色を吸収・遮断するため、周囲の色を引き締めて目立たせてくれます。どの色と組み合わせるかで大きくイメージが変わります。AV鑑賞用のお部屋などの特殊な環境でない限り、ベースカラーにしない方が無難です.
いかがでしたでしょうか。上記は、あくまでもその色のイメージです。
色には「色相」「彩度」「明度」の3つの属性があり、その組み合わせにより人に与える影響や印象は異なります。
▼色の基礎知識に関してはこちらもご覧ください
おしゃれなインテリア はカラーコーディネートで決まる!覚えておきたい色の特徴とコーディネートのポイント
簡単にお部屋のイメージを変えるには
実際のところ、お部屋の間取りはそう簡単には変えることができないと思います。
そんな中で、簡単にお部屋の雰囲気をがらっと変えることができるのがじゅうたんやカーテンです。
この部屋は、どこか落ち着かない…
お部屋がなんとなく狭い感じがす…
こんな事を感じたら、そのお部屋にある『色』をみてみてください。同じものでも『色』を変えるだけで気分も変わるかもしれませんね。
また、模様替えを決意したはいいけど
自分の部屋にはどんな色柄が合うかわからない…
思い切ってお店に見に行ったら種類が多すぎてさらに迷ってしまった…
そんなときは、自分がその部屋でどんな風に過ごしたいのか、誰と過ごしたいのか、どんな気分でいたいのかを先に決めてしまうといいかもしれませんね。目的が決まると、いろいろ迷っていたものが案外すんなり決まったりすることはよくあります。
▼インテリアにおけるカラーコーディネートの基本(色の面積配分)についてはこちら
インテリアとラグの色の組み合わせでおしゃれなインテリアを実現!カラーコーディネートのポイント
ラグでつくるおしゃれインテリア ~テーマカラー編~
playlist_add_check心理学に基づいて選ぶインテリア ~色編~ まとめ
『色』は「光」「物体」「人間の色覚」があってはじめて存在できるもの
日常生活での『色』の影響力は大きい!
『色』の心理的効果をお部屋の目的別に活用するのもおすすめ!
いかがでしたでしょうか?
みなさんがインテリアを選ぶ時の選択方法のひとつとしてお役立ていただければ幸いです。
色々書かせていただきましたが、最終的には自分の好きなものに囲まれて過ごすのが一番幸せなのかもしれませんね♪
≪参考サイト≫
・色彩心理学術協会
・カラーセラピーランド
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