絨毯をお探しの方、もしくはこれから購入を検討されている方の中に絨毯の「ノット数」というワードを耳にしたり、気にされている方もいらっしゃるかと思います。
ノット数とは絨毯の織り目の細かさを数値で表したもので、数値が高いほど折り目が細かくデザインが繊細になりやすいです。
初めてそれをご覧になる方は数値の高さに驚かれるかもしれません。
ただ当然ながらその数値が絨毯の価値もしくは価格に比例しているかというとそういうことではなく、素材や産地国、織り方でまったく変わってきます。
今回は絨毯のノット数についてご説明致します。
目次
「ノット」について
ノットとは
ノットとは何なんでしょうか。そのワードを聞いたことがある方でも何となくこんな意味だろうという方が多いと思いますし、そもそもご存じない方がほとんどだと思います。
ノットとは結び目のことでknotと書きます。notではありません。
ちなみに元々の意味としては、昔船の速度を計る為のものです。船が動くのに合わせて14.4メートル間隔に結び目をつけたひもを繰り出し、砂時計が落ちきる28秒間に流した結び目(ノット)の数で船の速さを測ったことに由来しているそうです。
こちらに関しては現在も速度の単位(kt)として使われています。
・・・関連性が結び目というワードしかありませんね。
話がそれましたが、ノットとは結び目のことを指す為、 基盤のなる糸(経糸)に肌に触れる部分の糸(パイル)が結ばれている絨毯 にのみ該当します。
近年、様々なタイプの絨毯が生まれておりノットという言葉自体が該当しないものが数多くあります。
ノット数(密度)とは
ノットの意味が「結び目」ということは、ノット数は「結び目の数」ということになります。
ノット数は1㎡あたりの結び目の数を表しており、数が多いほど密度が細かいということになります。
インターネットの通販サイトを見ると50万ノット100万ノット200万ノットとものすごくインパクトのある数字が出ていますね。
価格も比例して高くなっていく傾向があります。
では、例えばその中で5万ノットのものが並んでいたらどうでしょうか。
数字の意味を知らないと選択肢にも入らないかもしれません。
今回紹介しましたノット数(密度)は比較材料の一つにはなりますが、あくまでも比較材料の一つです。
ブログ冒頭でも触れたように素材や産地国、織り方など絨毯の価格を構成する要素は沢山あります。
絨毯を探していくうえで複数候補が挙がり比較することも出てくるでしょう。
その際に注意してほしい点として、異なる織りの絨毯でノット数を比較することはあまり意味がありません。
何故なら絨毯は生産国ごとに織りが異なりますので、例え同じノット数でも比較にならないのです。
もし比較する場面が出てきたら、まずは自分がどこに敷いてどんな風に使っていくかを明確にしましょう。
デザイン第一なのか、機能性で譲れない部分があるのか、永く使える耐久性のあるものがよいのか。
明確にすることで自ずと絞れてくることも多くあります。
絨毯を選ぶ際のポイント
素材
絨毯は使用用途に合わせて素材を選ぶことで使い勝手が良くお手入れもしやすい為、永く綺麗に使っていくことができます。
素材の中で特にお勧めしたいのがウールです。
絨毯の素材にウールをお勧めするのは繊維としてとても高性能だからです。
下記ブログにてウールの性能について紹介していますので是非ご覧ください。
ウール絨毯に興味のある方必見!ウールのメリット・デメリットとは
デザイン
デザインは重要です。
絨毯の性能ももちろん重要ですが、自分がその絨毯を気に入って愛着が持てることが大切です。
どんなに良いものでも気に入らなければ気持ちよく使えませんし、永く使いたいとも思いませんよね。
逆に素材や性能が求めるものでなくてもデザインが気に入っていれば永く使いたいと思いますし、汚れないように大切に使おうとします。
機能性で絞り込むのはそれからでも遅くありません。
ちなみにノット数が高いと、絨毯に描かれるデザインが繊細になります。
絵画のような繊細なデザインのものを探されている方はノット数を気にしてみるとよいでしょう。
機能性
人によっては最優先事項になる方もいるのではないでしょうか。
脱臭や抗菌、防汚など現在は様々な付加効果がついているものも多くあります。
絨毯を探す際にまず考えていただきたいのが
「その絨毯をどのようなかたちで使っていくか」
ということです。
リビングで家族みんなが寝転んで使うのか…
ダイニングセットの下で椅子の出し引きから床を保護するために使うのか…
キッチンでの立ち仕事の際に足腰への負担を軽減するために使うのか…
玄関マットとして使うのか…
嗜好品としてなのか…
人によって用途は様々です。
自分が使うのに適したものを選ぶためにも上記のポイントは抑えつつお気に入り1枚を探しに行きましょう。
ハグみじゅうたんのノット数は…
手しごと故に
私たちが紹介しているハグみじゅうたんはノット数を算出することができません。
まずおさらいですが、ノット数は「手結び」の絨毯にのみ該当する数値になります。
その為ハグみじゅうたんの中ではておりシリーズとておりセカンドシリーズ以外は該当しません。
ておりシリーズ、ておりセカンドシリーズのノット数が算出できないのは、絨毯を織るのに用いられる糸もすべて職人さんが手しごとで紡いでいるためです。
職人さんが手で1本1本紡いでいくため、糸の太さに太さにバラつきが出ます。
糸の太さにバラつきが出れば結び目の大きさにもバラつきが出てきます。
その為、ノット数「1㎡あたりの結び目の数」が正確に出すことができません。
なので購入を検討されている方にノット数や密度をご質問いただいた際には、
「踏んだ時に床の固さを感じない」「埃が絨毯の中に入りにくい」など、実際に使用した際の日常での感覚に当てはめてお伝えしています。
実物を是非ご体感ください
ハグみじゅうたんはすべての工程を手しごとで作り上げています。
その為1枚1枚に特徴があり個性があります。
なので、ご購入を検討されている方は是非実物をご覧に販売店へ足をお運びいただけると幸いです。
ハグみじゅうたんは全国約190のお店でご覧いただくことができます。
また一部のお店ではハグみじゅうたん展というイベントを開催しており、中には期間中ハグみじゅうたん全商品をご覧いただけるところもあります。
まとめ
ノットとは「結び目」のことで、ノット数は「1㎡あたりの結び目の数」
購入を検討されている方にまず考えていただきたいのが「どう使っていきたいか」
デザインの繊細さを求めるならノット数を指標にするのもあり
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