ラグ、カーペットの素材は何がある?種類ごとの特徴を徹底比較!

投稿日:2018年10月9日 更新日:2024年5月14日|絨毯・ラグ・玄関マットの基礎知識

今、ご自身が使っているラグの『素材』はなんですか?

と聞かれると「えっ、なんだろう?」「う~ん、たぶん化繊…かな」となることが多いです。

意外とラグの『素材』って分からないですよね。

ただ、この『素材』、実は結構大事です!そこで、今回はラグやカーペットの『素材』について、種類ごとの特徴を徹底比較してみたいと思います。

ラグ、カーペットの『素材』の種類とその特徴

ラグやカーペットにはどんな「素材」があるのでしょうか。

カーペットは「繊維」で作られた床材(敷物)です。繊維製品であるラグやカーペットは、素材によって肌ざわり、使い心地、メンテナンス性などが大きく異なります。

ラグに使われる主な素材

ラグ、カーペットによく使われる 5種類の「素材」を項目ごとにまとめてみました。

◎優れている / 〇良い / ▲やや劣る / ✕乏しい 

※表をクリックすると拡大して見ることができます
※仕様によっても大きく変化しますので参考としてご覧ください

いかがでしょうか。素材によって、得意・不得意(=メリット・デメリット)があることが分かります。

その中で、ウールだけは▲や✕がなくラグやカーペットに使用するのに安定して良い素材であることが分かります。

では、項目の一つずつを見ていきましょう。

ラグの性能

ラグ・カーペットの性能別におすすめの素材があるのかを見ていきたいと思います。

弾力性

青と緑のウール玄関マット/ハグみじゅうたんER6192/厚み
ラグ、カーペットには必須!ともいえる弾力性。素材自体が弾力性に富んでいると、床の固さ・底つき感を感じにくい適度なクッション性があり、心地よく使うことができます。(織り方によっても変わります)

したがって、弾力性の高い素材はラグやカーペットに向いている、と言えます。

ただ、マイクロファイバーのようなふわふわとしたやわらかい肌ざわりを好まれる方には、弾力性のある素材は不向きかもしれません。

染色性

美しい手織りの光沢感
染色性に優れていること、即ち「染まりやすい」「発色が良い(美しく発色する)」という意味合いです。

ウールは濃色の場合は高温でないと染色できませんが、しっかり色が入るととてもきれいに発色し、色落ちもしにくい素材です。

肌ざわり


家の中で靴をはかない日本の生活では、床面の肌ざわりはとても重要です。足に触れる感触がやわらかく心地良いと、人は安らぎを表す脳波「α波(アルファ波)」が出るのだそうです。

リビングでゴロゴロするのも、畳で生活してきた日本人ならではの生活スタイルですよね。だから、ラグやカーペットの肌ざわりは妥協できません!

防音・保温性

この5つの素材ではウールがダントツです。ウールは繊維そのものに空気を含んでいるため、保温性が高く、防音効果もあります。オーディオルームにウールのカーペットが良いのは、単純に防音だけでなく、人間が少し耳障りに感じてしまう高音域の音を吸収してくれる点にあります。

詳しくは下記のブログでもご紹介していますので、ご覧くださいね(^^♪

防音ラグについて詳しくはこちら!


吸湿性

空気中の湿気を吸う機能。ウールは吸ったら吐きます。つまり呼吸をしています。これはウールに限らず、天然繊維では吸放湿する繊維は多いです。合成繊維には不得意な分野です。

歩行性

ピンク色のておりウールラグの上を子どもが歩いている
歩きやすいか、という点ですがこれは素材による違いはほとんどありません。ただし、ラグやカーペットは繊維製品なので織り方によって違いはあります。

例えば、縁にタッセルなどの飾りがついていたり、意匠として極端に凹凸のある織り方をしているものなどは、歩行性が落ちることもあります。

耐久性

ここでは、「へたり性」「摩耗性」について比較しています。この項目はナイロンがどちらも性能が高いです。合成繊維の中では価格は高めですが、耐久性の高さからホテルや施設などで良く使われています。(高級ホテルでは汚れ難さからウールが使用されることが多いです)

防汚性


汚れにくさ、落ち具合、しみ抜きの3つの項目について比較しています。どの素材も汚れる時は汚れます。形あるものはいつか壊れますし、まったく汚れない素材などありません。大切なのは、汚れた後のお手入れがどれだけしやすいかです。

汚れ落ちしやすい、シミが落としやすいというのは大きなポイントです。ウールの他に、アクリルやポリエステルもシミが落としやすい素材です。(※汚れの種類や時間の経過等によって異なります)

防炎性

合成繊維は苦手分野である防炎性(燃えにくさ)。溶けながら燃えていくタイプがほとんどです。タバコを吸われる方は気を付けたいですね。

帯電性

冬の静電気の「バチバチッ」は痛いですね、イヤですね、怖いですねー。

静電気を帯びにくい素材はウールとアクリル。

帯電しやすい素材は、ホコリを吸い寄せやすいということでもあります。素材自体の帯電性以外に、気を付けたいのは組み合わせによる帯電です。静電気を防ぐ秘訣は、素材の組み合わせにあり!

下記の記事も参考になれば嬉しいです。

もっと詳しく!


ラグやじゅうたんに求めることとは?

さて、ラグやじゅうたんはこうであってほしいっ!と思うことです。

私たちは、全国各地でお客様とお話をする機会があります。皆さまのお悩みや声を聞いていると、皆さまがラグやじゅうたんに求めることは、大きく分けると次の3つが多いです。

1.永く使えて気持ちが良いか

よく歩くところ、よく座るところだけ、毛がぺちゃんこになってしまう…よくありますよね。見た目でも毛が寝てしまっているのがバレバレで残念なのと、買った当初のふかふか感を忘れてしまうほど、床の硬さを感じる、なんてことも経験をされている方は多いのではないでしょうか。

だから、できるだけへたりにくくて、買った時のふかふか感、踏み心地が少しでも長く続いてほしいですよね。

2.季節によって敷き替えする必要がなく一年中使えるか

あえて季節によって素材を変えて「季節感」を楽しむのもいいけれど、正直めんどう…。大きいし、重たいし、半年しまうことを考えたら、念入りに掃除をするか、クリーニングに出した方がいい。でもラグやじゅうたんのクリーニング代って、結構かかるんですよね。

しかも、大きいため保管をするスペースをとることや、この前使わなくなったもの片付けたばっかりでもうスペースないかも、みたいなことが起こりがちです。これらの手間をかけずに、一年中使えたら敷きっぱなしでいいしっていうのはとても楽ですよね。

3.汚れに強いこと

これは、絶対に外せないポイントです!毎日使うものだから、どんなお家でも100%汚れます。

子供がお菓子を食べこぼしたら…
自分がコーヒーをひっくり返しちゃったら…
そもそも日々のお手入れにそんなに時間はかけられないし…

消耗品ではないので、そんなにすぐに捨てるものでもないです。だからこそ、そもそも汚れにくくて、お手入れが簡単なのがやっぱりベストですよね!

ラグ・じゅうたんの素材は『ウール』がおすすめ!

前項で「ラグ・じゅうたんに求めることとは?」ということで、3つ挙げました。

1.へたりにくく、踏み心地の良さが続く

2.季節によって敷き替えをせずに、一年中使える

3.汚れにくく、お手入れが簡単

実は、この3つの希望を叶えられるのが『ウール』なのです!

1.高い復元性と肌触りの良さ

ウールは元に戻ろうとする力が強く「復元性」の高い素材です。化学繊維や綿は、繊維が折れたり、曲がったりすると、元に戻りにくいです。元に戻らずに型がついてしまい、それがみなさんのいう、よくいるところだけぺちゃんこになったり(=へたる)、家具の跡がとれない状態です。

ウールの場合は、復元力が高いがめ、元に戻ることがほとんどです。跡がついているのは、人間でいう「寝癖」のようなもので、蒸しタオルやアイロンのスチームを使うと戻りやすいです。

家具の跡の戻し方はこちらをご覧いただくと分かりやすいです。

ウールラグのお手入れについてもっと詳しく!


加えて、ハグみじゅうたんの場合は、密度が高く、目が詰まっているため、よりへたりにくいのです。結果、じゅうたんを替えるきっかけがなく、10年以上使えるのです!

2.オールシーズンOK

ウールは呼吸ができる素材で、湿気を吸ったり吐いたりする調湿作用があります。いつでもサラっとした肌ざわりで、ペタペタしたり、ムレたりすることがほとんどないのです。そのため、一年中使っている方がほとんどです!

▼ウールが夏におすすめな理由

夏のウールラグについてもっと詳しく!


3.汚れにくくお手入れ簡単

「ウールはお手入れが大変だと思っていました」

お話しする方のほとんどはこうおっしゃいます。私もこのじゅうたんに出会う前は同じように思っていました。

でも、まったく逆でした!

ウールは、様々な素材の中でも、汚れにくく、落としやすく、お手入れが簡単だったのです!

ウールはスケールと呼ばれる人間の髪の毛の「キューティクル」と良く似た、ウロコ状のものがあります。そのウロコのおかげで内部まで汚れが浸透しにくく、表面についた汚れも落としやすいのです。

▼ウールラグにコーヒーをこぼした時のお手入れ方法はこちら

飲みこぼしのお手入れついてもっと詳しく!


加えて、「ハグみじゅうたん」の場合は密度が高く、目が詰まっているので、お菓子の食べこぼしもラグの中に入り込みにくくなています。日々のお手入れは掃除機掛けくらいです。

ウールは天然の繊維です。羊が自分を暑さや寒さ、汚れ、紫外線や雨風、虫等から守るために備わっている機能なのです。

『ハグみじゅうたん』は、その本来の機能を壊さないよう丁寧に糸を紡ぎ、余計な薬品等を極力使わずに織り上げているため、汚れに強いくお手入れしやすい絨毯になるのです。

ウールは、この3つに加えて、『燃えにくい』のも特徴の一つです。

こちらも元々ウールに備わっている特徴です。防炎加工などはしなくても、防炎ラベルを取得できるほどです。

▼燃えにくさが分かる実験はこちら

もっと詳しく!


このように、『ウール』は、皆さまの「ラグ・じゅうたんに求めること」を叶えられる素材です。

スタッフおすすめのラグ『ハグみじゅうたん』

青と緑のウールラグハグみじゅうたんER6192
先程からちらちらとご紹介しているワード『ハグみじゅうたん』。こちらは私たちがご紹介しているラグのブランドで、1枚1枚手仕事で作られた、上質なウールラグです。

私たちは、この「ウール」の特徴に惚れ、可能性を信じて、多くの方に知ってもらいと思いこの素材を選びました。イランをはじめとする絨毯の歴史が長く、絨毯の文化が根付いている国では、今も尚「ウール」の絨毯がメインです。国が違えば、生活スタイルや使い方も違うかもしれないですが、やはり「ウール」が選ばれて、使い続けられるには理由があるのです。

ハグみじゅうたんは、これまでご紹介してきたウールの特徴はもちろん兼ね備えており、さらには「日本人の暮らしに合わせて作られた究極のウールラグ」であるとも言えます。

海外の土足で暮らす生活文化とは対照的に、床座での暮らしはいかに肌に触れるものが大切かを感じさせられます。

肌に触れた時のチクチク感を少なくし、いかに気持ち良く夏でも半袖でスリスリできるという肌触りの気持ち良さには試行錯誤を重ね、通常のウールの繊維よりも長い繊維を使用してハグみじゅうたんは作られています。

また、日本のような湿気の多い環境では、湿気を留めてしまう化学繊維よりも、自然の調湿作用のある天然素材のウールはもってこいです。

パープルピンクのウールラグハグみじゅうたんER6189

藤の花をイメージしたやさしい色合いのハグみじゅうたん(ER6189) こちらの商品をみる


青と黄色のウールラグがリビングに敷いてある/ハグみじゅうたんER6195

北欧カラーのような印象のハグみじゅうたん(ER6195) こちらの商品をみる


手織りで織られた赤いウールラグ

深い赤色で重厚感のある雰囲気のハグみじゅうたん(LR362A) こちらの商品をみる

沢山の方からハグみじゅうたんのお使い心地を集めた「お客様の声」をいただいております。
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手仕事で作られたウールラグ『ハグみじゅうたん』は全国各地でご覧いただけます。ぜひお近くの店舗で皆さまもこの天然素材『ウール』の底力を体感してみてください!

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