ペルシャ絨毯が世界的に有名なのは知っているけれど他の絨毯とどう違うの?
と疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ペルシャ絨毯は美術工芸品であるとともに日常使いできる家財道具である点が他とは異なります。
私自身、現在の仕事に関わり、絨毯によって織り方にも種類があり、時間や手間もそれによって大きく違うことを知り驚きました。
今回はそんなペルシャ絨毯とハグみじゅうたんの違いについてご紹介させて頂きます。
目次
ペルシャ絨毯とは?
「ペルシャ絨毯は聞いたことがあるけど、結局どういった絨毯?」
という方は多いのではないでしょうか。
かく言う私もその一人で、初めは値段の高い絨毯という認識位しかありませんでした。
しかし、理解していくうちに歴史的価値のある絨毯であることを知りました。
ペルシャ絨毯はその名のとおり、ペルシャ(現在のイラン、その周辺)で古くから織られている手織りの絨毯です。
非常に緻密で繊細な織りが特長で、ペルシャの文化や芸術を表現する美術工芸品です。
その織りの文化は本当に奥深く、起源は紀元前にまで遡ることができます。
また、ノット(結び)が高密度で、薄くしなやかな仕上がりほどよいとされています。
薄手の絨毯ほど、細い糸を用いなければならなく、もちろんその分製作には膨大な時間と労力が費やされるわけです。
全てが、完全な手織りであるため、完成までには1~3年、時には10年程の年月が流れることもあります。
つまり、上質な素材だけが、値段の大きな部分を占めるわけではなく、細かな織りの技術が関わってくるのです。
細い糸を用いて織るほど、耐久性も上がり、心を打たれる精巧な文様が実現します。
しかし、その分時間がかかるため金額も相応のものとなります。
中には数百万円するものもあり、織りの細かさや色、デザインの美しさが優劣の要素となります。
気軽に手に入れられるものではありませんが、ペルシャ絨毯は美術工芸品であるとともに日常使いできる家財道具でもあります。
そして、代々受け継がれていく財産として残っていくのです。
手織りと手機(てばた)織りについて
皆さんは、「手織りの絨毯」と聞いてどういうものを想像されますか?
本来の「手織り」とは「手結び」で織り上げられるものです。
しかし、それ以外の織り方で造られている絨毯も「手織りの絨毯」として紹介されていることがあります。
ちなみにペルシャ絨毯は「手織り」です。
ハグみじゅうたんも「手織り」、種類によっては「手機(てばた)織り」に分かれています。
言葉だけでは分かり難いと思うので「手織り」と「手機織り」について写真を交えてご紹介していきたいと思います。
・手織り
「手織り」の絨毯は、縦糸にパイルとなる横糸を1本ずつ結びつけて織り上げる(=「手結び」)絨毯です。
ハグみじゅうたんでは「ておりシリーズ」がこれにあたります。
この糸の結び方にも色々な種類があります。 手織りの結び方についてはこちらをご覧ください。
知っていると見方が変わるかも!ラグ・絨毯の表記と織り方について
ペルシャ絨毯は室内で、織り機を垂直に立てた状態で織り上げていきます。
専門のデザイナーがデザインをした図面を元にミリ単位で正確に織っていきます。
数人で織る場合は、各自の担当のゾーンが決まっています。
・手機織り
「手機織り」は、イメージとしては鶴の恩返し等の着物を織る時の織り方です。
一回の織りで一列ができます。
ハグみじゅうたんでは「てざわりシリーズ」「てざわりCOLLECTIONシリーズ」「リバーシブルシリーズ」はこの手機(てばた)織りです。
縦糸を張った大きな機(はた)は男性数人で手で動かします。
職人さんが息を合わせてパタン、ガシャンとリズミカルに織り上げていきます。
「手織り(手結び)」に比べると1枚あたりの織り上げる時間はぐっと短くなります。
それでも、自動で動く機械織りの絨毯のように大量生産はできません。
そして、この手機(てばた)織りは手仕事で手間ひまをかけて織る方法ですが、「手織り」とは違います。
この「手機織り」でつくられている絨毯が、他のサイト等では「手織りのラグ」として紹介しているされていることが稀にあります。
そのため、「手織り」と「手機織り」の区別がなくなってしまい混同されている方も多いのです。
ハグみじゅうたんとの違い
「ペルシャ絨毯とハグみじゅうたんは美術工芸品であることと織り方が違うだけ?」
と今までの話だと思われるかもしれません。
しかしペルシャ絨毯とは、コンセプトが異なります。
ハグみじゅうたんは私たち「COBLIN(コブリン)株式会社」が企画・デザインを行っている安心・安全がコンセプトのラグ、絨毯です。
こだわりは上質な羊毛(ウール)を手仕事で仕上げること。
健康や環境に配慮し、製作工程でも生産地と協力してなるべく環境に負荷をかけないよう努めています。
そして私達日本人の品質基準を根気よく伝えつづけ、日本の生活スタイルに合うじゅうたんを生産しています。
デザインも日本の四季をイメージしており、日本の住宅に馴染みやすい色合いも特徴の一つです。
ER6169
また職人の手仕事にこだわりつつもペルシャ絨毯に比べ、手に届きやすい価格帯で販売しています。
他にも安心・安全、使いやすさの為、以下の通り製作されています。
①自然素材であること 安心して使える自然素材であること。とりわけ羊毛(ウール)にこだわっているのには理由があります。
・汚れに強い
・湿度を調整する調湿作用
・四季を通じて心地よく使える
・火をつけても燃え広がりにくい
こういったウールの特性を活かした絨毯は、使っていて心地良いうえ、小さなお子さまからお年寄りまで安心して使っていただくことができるからです。
②第三者機関による検査
ハグみじゅうたんは第三者機関による検査を定期的に行い、安心安全の品質基準にこだわっています。
■ ホルマリン検査
シックハウス症候群等の原因とされるホルムアルデヒドの数値を調べる検査。
ハグみじゅうたんは「肌着レベル」の評価をいただいています。※染色は化学染料を使用しています
■ 防炎性能検査
消防法に定められた防炎性能基準に従って、残炎時間、残じん時間等を測定し、基準に合格すると「防炎物品」として認められます。
ハグみじゅうたんは「防炎物品として適合」となっています。
以上のように、ハグみじゅうたんは厳選した上質なウールを使用し、各種検査、生産地での品質管理、生産管理を協業で行い、日本の品質基準で織られた安心・安全なじゅうたんです。
インテリアとして楽しんでいただき、安心してくつろいでいただける。
そんなじゅうたんのある生活をご検討頂けると幸いです。
playlist_add_check絨毯の種類~ペルシャ絨毯とハグみじゅたんの違い~ まとめ
ペルシャ絨毯は美術工芸品であるとともに日常使いできる家財道具
手機織りは職人の手仕事ではあるが手織りとは異なる
ハグみじゅうたんは安心・安全、日本の生活に合わせ織られている
【ハグみじゅうたん オンラインショップ】
肌ざわりの良い自然素材ウールのじゅうたんで『おうち時間、もっと快適』