みなさん絨毯の洗濯はどうしていますか?
分かれるとすれば、ご自宅で頑張る派、コインランドリー派、クリーニング店派、洗濯しない派、といったところでしょうか。
実は、絨毯の素材によって汚れにくさ、落としやすさに差があり、洗濯できるかどうかも異なります。それによっておすすめの洗濯頻度も違います。今回は、その素材ごとの特徴を知っていただいた上で、お手入れ方法や洗濯の頻度もご紹介いたします!
目次
使用している絨毯の素材とその特徴を知る
今使っている絨毯は何の素材ですか?
と聞かれると、意外とすぐに答えられる方は少ないのではないでしょうか?
まずは、今使用している絨毯の素材について知っておきましょう!
絨毯の素材によって肌ざわり、使い心地、お手入れのしやすさ、耐久性などが大きく異なります。
5つの素材の特徴を比較
次の表は絨毯によく使われる 5種類の「素材」を主要な項目ごとにまとめたものです。
<評価>
◎優れている
〇良い
▲やや劣る
×乏しい
※絨毯の仕様によっても大きく変化しますので参考としてご覧ください
素材によって、得意・不得意(=メリット・デメリット)がありますね。
その中で、ウールだけは▲や×がなく総合的に絨毯として良い素材であることが分かります。
<防汚性>の項目で比較
汚れにくさ、落ち具合、しみ抜きの3つの項目について比較しています。
お使いの中で必ず汚してしまう時はあります。何かをこぼさなくても、毎日お使いの中で、ホコリや皮脂やまったく汚れない素材などありません。大切なのは、汚れた後のお手入れがどれだけしやすいかです。汚れ落ちしやすい、シミが落としやすいというのは大きなポイントです!
上の表によると、ウールの他に、アクリルやポリエステルもシミが落としやすい素材ですね(※汚れの種類や時間の経過等によって異なります)。
ナイロンは、酸性物質に弱くシミになりやすいです。ちなみに、食べ物や飲み物は、ほぼ酸性物質です。
ポリエステルとポリプロピレンは水性のシミはつきにくですが、油性のもの(油・卵・マヨネーズ・インク等)には弱く吸収しやすいのでご注意ください。
素材別のお手入れとおすすめの洗濯の頻度
ここでは一般的な化学繊維(上記の表のナイロン、アクリル、ポリプロピレン、ポリエステルを含む)の絨毯と、天然素材のウールの絨毯の大きく2つに分けてご紹介します。
化学繊維の絨毯のお手入れと洗濯頻度
■日常のお手入れ(毎日~週に1,2回程)
日々のお手入れとしては、掃除機掛けです。たまに、絨毯の裏面も掃除機掛けをするのがおすすめです。
絨毯によっては、掃除機の回転ブラシが絨毯の毛足を傷めてしまう原因になる恐れがあるため、事前にご確認ください。

掃除機の回転ブラシ
■洗濯の頻度
クリーニング業者さんによると、お使いの状況にもよりますが、目安としては季節の変わり目の3ヵ月に1回の洗濯がおすすめです。
ペットと一緒に暮らしている方だと、1~2ヵ月に1回洗濯をしている方が多いようです。
これを洗濯せずに放置しておくと、シミや汚れがどんどん蓄積し、より落としにくくなります。結果1~2年で使い捨てのようなかたちで買い替えている、という方も多いです。
※洗濯が可能な絨毯の場合です
※絨毯の仕様によって変わりますので、一般的な目安とお考え下さい
天然素材ウールの絨毯のお手入れと洗濯頻度
■日常のお手入れ(毎日~週に1,2回程)
こちらも、日々のお手入れとしては、掃除機掛けです。たまに、絨毯の裏面も掃除機を掛けてください。
掃除機の回転ブラシが絨毯の毛足を傷めてしまう原因になるため、回転ブラシを切って、掃除機掛けをいただくのがおすすめです。
■洗濯の頻度
基本的に、ウールは汚れに強く、少しの汚れであれば水拭きだけでも十分さっぱりするためクリーニングに出していただかなくても大丈夫です。
特に気になる汚れがある、長くつかったのでクリーニングにだしたい場合に、クリーニングをおすすめします。ウールの絨毯は基本的にはご自宅での洗濯は難しいので、天然素材、手仕事の絨毯の専門のクリーニング業者さんにお願いするのが安心です。
ウールは繊維の表面に天然のコーティングのようなものがあり、汚れにくく、落としやすい素材なのです。

ウールの構造
年に1,2回水拭きするだけでも表面の汚れが落とせてさっぱりします。
▼素材ごとの特徴とウールの汚れにくさの秘密はこちらをご覧ください
ラグ、カーペットの素材 種類ごとの特徴を徹底比較!
「ハグみじゅうたん」もウールの絨毯です。
私自身もちょうどハグみじゅうたんを使って5,6年になります。我が家は10人家族で、姪っ子が今5歳、生まれる前から使っていますので、汚れる要素は果てしなくあります。今までに、ジュースもこぼし、チョコレートもつけ、ビスケットの粉をポロポロ落とし、最終的には油性ペンでも書かれました・・・。
それでも、目立った汚れもなく、へたることもないので、洗濯したい、クリーニングに出したい、と思った事は今まで一度もありません。そのくらいウールは、使いやすい素材です。
▼なぜそんなにこぼして、油性ペンでも書かれているのに、「目立った汚れがない」と言うのか気になった方はこちらご覧ください
・落書きが勝手に消える?絨毯のデトックス効果 「遊び毛」
・ハグみじゅうたんに飲み物をこぼした時のお手入れ方法【最新版】
ただ、どうしても自分達では落とせない汚れができてしまった時や、やっぱり全体的に洗いたい、となることもあると思います。そんな時もご安心ください。
ウールのラグ・絨毯の専門クリーニングショップがオープンしました!
ハグみじゅうたんをはじめ手仕事のウールの絨毯を知り尽くしたプロが運営する絨毯のケア『Rugcare -ラグケア-』。「より良い状態で、より長く」使っていただくお手伝いができればと思っています。
▼『Rugcare -ラグケア-』について詳細はこちら
使用している絨毯が洗濯できるかチェック
素材とそのお手入れ方法や頻度が分かったら、次に今使用している絨毯が洗濯できるのかを確認する必要があります。上記の通り、ウールの絨毯であれば、ご自宅での洗濯はおすすめできませんが・・・。
確認いただきたいポイントとしては次の2つです。
絨毯の洗濯表示や取扱説明書を確認
まず、お使いの絨毯の取扱い説明書や洗濯表示を確認しましょう。
タグの洗濯表示に下記のような表示があるか、取扱い説明書にお手入れの方法が書いてあるはずです。
▼さらに詳しく知りたい方はこちら
消費者庁:新しい洗濯表示 リーフレット(PDF)
洗濯表示で、水洗い不可のマークがついている絨毯は、専門のクリーニング店に出すのがおすすめです。
絨毯が洗濯機に入る大きさか確認
洗濯機で洗える絨毯だった場合、もしくは、脱水だけ洗濯機でしたい場合、どちらも洗う前に洗濯機に入るかを確認ください。
また、洗濯機で洗う場合も、脱水のみの場合も、絨毯をそのまま入れるのではなく、ネットに入れるのがおすすめです。恐らく、そのように記載もあるものがほとんどです。ということで、絨毯が入るネットがあるかも確認が必要ですね。
なんとか入るからといって、ネットにも入れずそのまま洗濯をしてしまった場合、洗濯機のふたなどと絨毯がこすれ、絨毯の素材や造りによってはボロボロになる場合があります。ご注意ください!
ここで、洗濯機に入らない・・・となった場合でも、お風呂場で踏み洗いができますのでご安心ください。
今回は、絨毯の素材によってその特徴とお手入れの方法、頻度が違うことが分かりました。
次回は、ご自宅での洗濯の方法と注意点を具体的にご紹介したいと思います!
playlist_add_check絨毯の洗濯について!絨毯の素材によって変わるお手入れ方法と洗濯頻度 まとめ
絨毯の「素材」によって汚れにくさ、落としやすさが違う
ウールは絨毯として総合的に優秀素材
おすすめの洗濯頻度は化繊の絨毯で3ヵ月に1回程、ウールの絨毯は特に気にならなければクリーニング必要なし!
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