「新築のお部屋に合う絨毯を探しているけれども、サイズに悩んでいて…」
そんなお声をよくお聞きします。
絨毯やカーペットはお家の中でもくつろぐ場所で使用することが多く、色やサイズが異なるだけでお部屋の印象も大きく変わる重要なインテリアの一つです。
簡単に買い替えないものだからこそお部屋に合ったサイズの絨毯を選びたい、デザインや肌ざわりで間違えたくないと絨毯を選ぶのに慎重になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事では、そもそもカーペットの敷き方や最適なサイズを選ぶための準備からお伝えし、最終的に自分のお部屋にあったサイズを確信をもって決めていただくことができます!
今回は手仕事ウールでつくられた「ハグみじゅうたん」を全国に紹介しているスタッフが、実際にお客様へ提案しているサイズの選び方について詳しくご紹介していきます。
それでははじめに、絨毯の敷き方について見ていきましょう。
目次
絨毯のサイズを確かめる前に
絨毯・カーペットの敷き方を選ぼう
サイズについて確かめる前に、はじめに絨毯やカーペットはどのような敷き方があるのでしょうか。ここでは大きく二つの敷き方を紹介します。
A.全面敷き
いわゆる「カーペット」と認識されている方も多いお部屋全体に敷き詰める方法です。特にホテルなどのお部屋やこのスタイルが多いですね。
どこにいても暖かさがあり、床のキズ防止も防ぐことができます。
お部屋の形や柱の位置なども考慮して敷き詰める為、サイズを正確に確かめる必要があります。サイズオーダーや自分自身でカットして敷き詰めます。
B.センター敷き
実際に多くの方が絨毯をこのように敷かれています。お部屋の動線を確保しつつ、中央に敷くことでバランスよく見せることができます。
センター敷き用絨毯・カーペットは、同じデザインで規格のサイズがある場合が多い為、理想の一枚に出会いやすいです。また、好きな形も選ぶことができます。
絨毯の形例)長方形、正方形、円形など
さらにこちらの敷き方の場合、絨毯を丸めたり畳んだりして持ち運びが簡単なため、お掃除がとてもしやすいです。お部屋の模様替えとして気軽に変えたりすることもできるためおすすめの敷き方です。
さて、敷き方を決めたことで、次は「センター敷き」のサイズ選びに大切な3つのポイントについて紹介していきます。
サイズ選びの3つのポイント
では実際に自分のお部屋に合ったサイズを選ぶにはどうすればよいのでしょうか。選ぶ際の3つのポイントを紹介します。
①どの様に敷きたいか使いたいかをイメージする
まずはお部屋に絨毯をどのように敷きたいのかイメージしてみましょう。
絨毯は床の面積を大きく占めるもの。敷く場所によっては家具の位置などを変えたりそのついでに普段手が出せなかった場所をお掃除したりと気持ちを一新させることができます。
また、絨毯のサイズによって実際の過ごし方が変わってきます。
例えば…
・お子様と一緒に広々と寝転んでくつろぎたい
・動線を確保し、お掃除しやすさを重視したいのでソファの足元だけに敷きたい など
くつろぎを重視される場合は大きいサイズの絨毯を、お部屋の雰囲気づくりを重視される場合にはアクセントのあるデザインを少し小さめに取り入れるとまとまりがあるお部屋になりますよ!
②お部屋・家具のサイズを正確に測る
敷きたいイメージが湧いたら、次に家具のサイズを測ってみましょう。
・何畳のお部屋か(6畳、8畳など)
※畳のサイズは地域ごとに異なる場合があります。畳の種類(団地間、江戸間等)を事前に確認しましょう。
・ソファ/テレビ台/ダイニングテーブル/ベッドなどの家具の寸法は?
・ソファとテレビ台の間は何cm?
③実際に欲しい絨毯のサイズを形にしてみる
さらにこのサイズで間違いないと確信をもつために、新聞紙やひもなどを使用して実際のサイズを作ってみましょう。
検討している絨毯があればそのサイズを、これから探し始める場合にはこんなサイズがあったらよいなと思うサイズで大丈夫です。
お店で絨毯を選ぶ際は、絨毯が高く積み上げられて置かれていることが多いです。その為錯覚によりサイズが大きく見える場合がございます。実際にお家で敷いてみたら思ったよりも小さい、サイズが合わないなんてことも…。
お家でイメージに合ったサイズを確かめてみるとより安心ですね!
それでは絨毯の選び方のポイントを押さえたことで、より具体的にイメージできるようにお部屋別のサイズの選び方を見ていきましょう。
【お部屋別】絨毯・カーペットサイズの選び方
ここからは、お部屋ごとのおすすめサイズについて詳しくご紹介していきます。
また、下記でご紹介するサイズは、ハグみじゅうたんのサイズ展開を基にご紹介しております。
リビング
リビングに敷く場合、多くの方がソファサイズに合わせて絨毯のサイズを選ばれます。
絨毯のサイズ感について、家具を置いたイメージを見てみましょう。
なお参考にするソファとセンターテーブルの大きさは下記の通りです。
▼参考サイズ
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・2人掛けソファ:幅185~195cm × 奥行90cm前後
・3人掛けソファ:幅185~195cm × 奥行90cm前後
・センターテーブル:幅80cm × 奥行120cm
・こたつ:幅90cm × 奥行90cm
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■150×200サイズ(約2畳弱)
・テーブルを置いているが普段はソファで座ることが多く、足元だけで良い場合 ・ソファのみ使用し、アクセントラグとして敷きたい場合
⇒マンションや都内の一軒家など、リビングのスペースが限られている方が選ばれることが多いです。
■170×240サイズ(約2畳強)
・3人掛けソファを置いた場合一番バランスよく見える大きさ
・ソファと小さめセンターテーブル(幅60cm×100cm)を置いた場合
・テーブルを囲んで座りたい場合
⇒リビングとダイニング間の動線も確保できます。4人家族構成の方が多く選ばれるサイズです。
■200×250サイズ(約3畳)
・お子様含めたご家族全員でゴロゴロと寝転びながら使用したい場合
・テーブル周りでもゆったりと過ごしたい場合
⇒お子様がいらっしゃるご家庭は走り回ったりして躓いても絨毯があるとより安心です。広い面積をカバーできる大きめサイズがよいのではないでしょうか。
■200×200サイズ(約2畳)
・こたつの下に敷きたい
⇒円形や正方形サイズのコタツが多いので、テーブルを囲むとなると正方形のこちらのサイズがおすすめです。
〈リビングまとめ〉
・絨毯・カーペットの幅はソファ幅に対して20%大きいと一番バランスがよく見えます。
・実際3人掛けソファでも3人がきちんと座ることは少なく、何人かが絨毯の上で過ごすご家庭が多いでしょう。気持ち大きめのサイズを選ばれるとより安心です!
ダイニング
ダイニングテーブルの下に敷く場合、何人掛けのテーブルを使用するかによって大きくサイズの選び方が変わります。
注意点として、椅子を引いた時の長さも確保することです。ダイニングテーブルの端から引いた時のイスの後ろ脚までの間の長さが約60cmあると安心です。
4人掛けの場合
一般的な4人用のダイニングテーブルのサイズは幅140~160cm×奥行80~85cmです。
横に敷いた場合は「170×240cm」のサイズの絨毯がおすすめです。
一方縦に敷いた場合は「150×200cm」のサイズの絨毯がおすすめです。
6人掛けの場合
ダイニングテーブルの大きさが幅180~200cm×奥行き85~90cmの場合、縦向き横向きどちらも「200×250cm」もサイズがおすすめです。
さらに「250cm×250cm」の正方形もバランスが良く見えて良いでしょう。
寝室
ベッドサイドは朝起きて一番初めに足が床に触れる場所です。
床の硬さやひんやり感が目覚めの気分を少し下げてしまうことも…。
ベッドサイドに一枚絨毯があるだけで朝から心にやすらぎを感じられます。
ベッドの幅に合わせる
ベッドの奥行きは195~200㎝一般的な大きさです。この長さに合わせたサイズとして「50×180cm」=ランナーサイズがおすすめです。
一部に敷く
ベッドサイズ全面ではなく、足元一部分のみに敷きたい場合は「60×90cm」や「70×110cm」=玄関マットサイズもおすすめです。
子ども部屋
約6畳ほどの広さでベッドと学習デスクが配置されるお部屋の場合を基に考えてみましょう。
一般的な学習デスクのサイズは幅100~110cm×奥行60~70cmです。
デスク下に絨毯を敷く場合、イスを引いた分の長さも含めると「120×180cm」の絨毯がおすすめです。
一人暮らし・ワンルーム
一人暮らしをされている方はワンルームで生活される方が多いでしょう。その場合6帖~8帖のお部屋が一般的です。
リビングとしての要素もありながらキッチンスペースなどもあると考えると、程よく寝転ぶことができる「150×200cm」の絨毯がおすすめです。
玄関
玄関は朝に学校や仕事に行く時、夜は帰ってきた時に一番はじめに足を踏む場所です。少しでもお家に帰ってきた安心感を目や踏み心地から感じていただけたら嬉しいです。
さて、玄関マットのサイズについてはおおよそ3通りの玄関有効幅があります。幅目いっぱい敷き詰める形よりも、少し余裕を残した方がバランスよくきれいに見せることができます。
~有効幅78cmの場合~
おすすめサイズ:50×70cm
~有効幅93cmの場合~
おすすめサイズ:50×70cm、60×90cm
~有効幅100.8cmの場合~
おすすめサイズ:60×90cm
余談になりますが、玄関マットと言えば横向きに敷かれる方が多いでしょう。実は海外では縦向きに敷くことが一般的です。
そのため、ペルシャ絨毯やギャッベなどは縦向きにデザインされたものが多く見られます。
玄関幅の脇に植物などを置いている為より狭い玄関スペースの方や、ちょっと海外風に使用してみたいという方はぜひ縦向きに敷いてお楽しみください。
さて、ここまで絨毯やカーペットのサイズの選び方についてご紹介してきました。実はサイズ以外にも絨毯を決めるうえで大切なポイントがあります。次はそちらを見ていきましょう。
デザインや素材にもこだわりをもって選ぶ
最適な絨毯を選ぶうえでは実はサイズだけでなくデザインや素材感にもこだわって選ぶことがポイントです。
色・デザイン
私たちが紹介しているハグみじゅうたんのデザインは約100種類あります。
こんなにたくさんの柄があると選べないよというお声もお聞きしますが、多くの選択肢があるからこそ理想のお部屋の雰囲気にあった一枚をお選びいただけます。
例えば、色合いによってお部屋の印象はこのようになります。
赤
温かみがあり、明るさや幸福感が感じられるお部屋
青
シックで落ち着いた上質な印象のお部屋
黄色
エネルギッシュで明るい気持ちにさせてくれるお部屋
緑
自然(芝生や草原)を連想させるナチュラルなお部屋
グレー
お部屋に馴染みやすく、癒しと落ち着きのあるお部屋
虹色
明るくいつでも楽しい気持ちにさせてくれるお部屋
色の中でもよく赤などの暖色系は「膨張色」、青などの寒色系は「収縮色」とも言われています。
同じサイズでも色の心理によってサイズの見え方が変わる場合もあります。
他にも、カーテンやソファの張地の色と合わせながら絨毯を選ぶなどの周りのインテリアとのバランスも大切ですね。
また、デザインだけではなく、よく見ると同じ色でも濃淡があるなど手仕事でつくられたものはより一層風合いがあります。
特に一目一目手織りで織られているギャッベやペルシャ絨毯、そしてハグみじゅうたん(ておりシリーズ)は見る向きによって色合いも変わって見える特徴があるのです。
素材
サイズや色に加えて「素材」も実は絨毯選びの大切なポイントです。
ポリエステル、シルク、ウールなど様々な素材で絨毯は作られていますが、ここではおすすめ素材「ウール」をピックアップいたします。
ウールの特性:
保温性…熱を保ってくれる効果があります。ホットカーぺットで温まったらスイッチを切ってもしばらく温かさが持続するため省エネにも繋がります。
調湿効果…湿気を吸ったり吐いたりして調節してくれる効果があります。湿度の高い夏でもこの効果のおかげでさらっと快適にお使いいただけます。
難燃性…燃え広がりにくい素材のため、ホテルなどの防炎物品に使用されます。
汚れに強い…ラノリンという油分をもつため、クリーニングに何度も出さなくても、ご自宅で全体を水拭きしていただくだけで十分さっぱりとします。
そしてもちろん、天然素材なので自然ならではの風合いを感じていただけます。また、ストレスを感じる一つの要因である静電気が発生しにくいことから、体にも心にもやさしい素材であることが分かります。
上質なものを永く使いたいと考えている方にとって、弊社がご紹介しているハグみじゅうたんは手仕事でつくられた温かみのあるデザインや機能性があり、身体にやさしい天然素材のウールでつくられているため皆さまに自信をもっておすすめできます。
まとめ
絨毯やカーペットのサイズを決めるには「周りのサイズを測ってみること」と「イメージ力」が大切です。
一度購入するとしばらく同じものをお使いいただく方は多いでしょう。買ってから失敗したとならないように、これからの暮らしをイメージしながら絨毯を選んでいけたらより楽しいですね。
もちろん、長く使うとなればサイズ以外にデザインや素材にもこだわりを持ちたいものです。
さらには絨毯に限らず手仕事で作られた全てのものは再び人の手によって手直しして繰り返し使うことができます。そのようにして長く使えば使うほどその絨毯自体に愛おしさがこみ上げてきて、ものを大切にする暮らしが実現できるでしょう。
多くのデザインやサイズ、手仕事ならではの風合い、天然素材を使用した安全な絨毯を実際にご覧になりたい方はぜひ全国都道府県にあるハグみじゅうたん販売店舗様へお越しくださいませ。
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