食べ物や飲み物をうっかりこぼしてしまい、絨毯にシミを作ってしまうことがあるでしょう。そのようなとき、絨毯のシミを自宅ですぐに落とすには、どうすれば良いのかわからない、クリーニングすればよいのか判断がつかないという方もいると思います。
また、どれだけシミをつけないように気を付けていても、長年使い続ければ皮脂などで絨毯は汚れてしまいます。気に入った絨毯を長く愛用するためにも、自宅でできるクリーニング方法は知っておきたいものですよね。
そこで今回は、自宅でクリーニングするときの注意点を踏まえ、自宅でできるお手入れ方法をご紹介していきます。
汚れの種類ごとの適切な落とし方を説明しますので、絨毯のクリーニング方法にお悩みの方はぜひご覧ください!
目次
自宅で絨毯のクリーニングをするときの注意点
絨毯は長く使っているうちに、目立つ汚れはなくてもくすんで見えることもありますよね。
食べ物や飲み物などで汚してしまったときも、できるなら自宅でクリーニングしたいところですが、そのためにはいくつか注意しておきたい点があります。
誤ったクリーニングは絨毯を傷める原因に
絨毯を自宅でクリーニングする際は、適切な方法で行なうようにしましょう。汚れの種類を間違えてクリーニング方法を誤ると、汚れがうまく落ちずに生地を傷めてしまうことがあります。
汚れの種類によって対処方法や使う洗剤が異なるので、状況に応じて適切なものを選ぶようにしましょう。
こまめな掃除とお手入れで絨毯を長く使おう
洗濯機で丸洗いできるものとできないものがある
絨毯の素材によっては洗濯機で洗えないものがあります。洗濯表示がついているようなら記号を見て、「洗濯機で洗えるか」「手洗いなら大丈夫か」などを確認しましょう。
しかし、なかには手織りや手機織りのものなど、洗濯表示がついていない絨毯もあります。購入前にクリーニング方法はどうすれば良いかを、確認しておくと安心かもしれませんね!
自宅でクリーニングするのが難しい素材もある
素材によっては、自宅でのクリーニングが難しい絨毯もあります。例えば、ウール製の絨毯は基本的に自分でクリーニングをするのが難しく、無理に洗ってしまうと型崩れや縮みなどを起こす恐れがあるのです。
また、シルクやレーヨンといった素材も、水に弱いので基本的に自宅での水洗いはできません。洗濯表示がない場合や、水洗いが不可能な素材の絨毯は無理に洗わないようにしましょう。
専門店なら、水洗いができないような絨毯でも対応してもらえる可能性があるので、自宅でのクリーニングに不安が残る場合は宅配などで依頼してみるのもおすすめです。
▼ ウール絨毯のクリーニング どこに出したらいい? とお悩みのかたへ
自宅で簡単にできる絨毯のクリーニング方法
絨毯の汚れはできるだけ早く対処したほうが断然落としやすいので、早めにクリーニングすることが大切です。ここでは、絨毯をうっかり汚してしまった際に、自宅でできるクリーニング方法を汚れの種類ごとにご紹介します。
なお、どの方法を行なう場合でも、薬剤や洗剤を使用する際は換気をして、マスクや手袋を着用してください。絨毯をクリーニングする前には、洗剤で色落ちしないか絨毯の目立たないところで試すことも忘れずに!
水性の汚れの落とし方
水に溶けるような水性の汚れには、コーヒー、ジュース、牛乳、ケチャップ、インクなどがあります。これらの汚れを取るときには、次のような手順で行いましょう。
1.白いタオルなどを使い、できるだけ汚れを吸い取ります。
2.霧吹きなどで水をかけて、汚れの周りを湿らせておきましょう。こうすることで、洗剤を使う際に輪ジミができるのを防げます。
3.スプレーなどを使って、汚れに洗剤をかけていきます。絨毯専用の洗剤を使用するのがおすすめですが、ない場合は水で薄めた台所用洗剤を使用します。
4.そこに、乾いているきれいなタオルをかぶせます。その上からブラシなどを軽く当てて前後に動かし、タオルに汚れを吸着させていきます。この作業を汚れがなくなるまで続けてください。
5.汚れがなくなったら、水で濡らしてよく絞ったタオルで絨毯に残った洗剤を拭き上げて終了です。
油性の汚れの落とし方
油性の汚れとは、食品油やマヨネーズ、油性のインクといった、油分を含んだ汚れを指します。これらを落とすときには、次のようにしましょう。
1.水性の汚れと同じように、汚れはできるだけ取り除いておきます。タオルなどで優しく拭き取っておきましょう。
2.輪ジミを防ぐために、汚れの周りに霧吹きで水をかけて湿らせておきます。
3.ベンジンまたはマニキュアの除光液を、乾いているきれいなタオルに染みこませ、ポンポンとたたくようにして汚れを落としていきます。この作業を汚れがなくなるまで続けてください。なお、ベンジンや除光液を使用する際は、必ず換気をすることが大切です。
4.仕上げに、濡らしてよく絞ったタオルで残った洗剤を拭き上げれば終了です。
油性か水性かわからない汚れの落とし方
時間がたってシミになってしまった、何が原因かわからない汚れもあると思います。
こうした汚れを落とすには、まず「油性の汚れの落とし方」をやってみましょう。
ベンジンなどで対処してみても取れないようなら、「水性の汚れの落とし方」を試してください。順番を逆にすると、汚れが取れなくなる恐れがあるので注意しましょう。
※いずれも大切なのは一度でやろうとせずに少しずつ行うこと。一度に頑張ってやり過ぎると大抵繊維が傷みます。
絨毯をきれいに長く使うために必要な日々のお手入れ
うっかり汚してしまったときの対処方法がわかれば、安心して絨毯を使うことができますよね。しかし、長くきれいな状態で使い続けるためには、やはり日頃からのお手入れが大切です。
ここでは絨毯を長くきれいに使用するための、基本的なお手入れ方法をご紹介します。
こまめな掃除機がけと粘着ローラーが基本
普段のお手入れは、特に難しいことをする必要はありません。掃除機がけを基本として、掃除機で取りづらいゴミなどは粘着ローラーを使えば十分です。
できれば毎日掃除機をかけ、目立つ汚れは早めに対処してきれいな状態を保ち、保管には気を付けましょう。
掃除機をかけるときは毛の流れに沿ってかけ、さらに今度は流れに逆らった方向にかけることで、毛の表面だけでなく根元にたまったホコリなどもきれいにできます。
また、絨毯の裏側にもホコリやゴミなどがついているので、ときどき裏側にも掃除機をかけるようにしましょう。
どのような素材の絨毯であっても、床と絨毯の間に湿気を溜めないことがダニやカビ対策として重要です。ときどき動かしたり、半分ずつめくったりして裏面にも空気を入れるとよいでしょう。小さいサイズの絨毯であれば、外に出して軽くはたき、ホコリをはらうことで簡単にお手入れできます。
粘着ローラーは髪の毛やペットの毛など、掃除機では取りづらいゴミなどもきれいにしてくれます。手軽なのでいつでも使いやすいですよね。
ただし、粘着ローラーは絨毯の毛足を傷める原因になることもあります。特に、シルクやレーヨンの絨毯は毛足が柔らかいので、粘着ローラーは使用しないようにしましょう。
定期的なブラッシングでさらに清潔に
絨毯をきれいに保つためには、ブラッシングも大切です。絨毯用のブラシなどで、絨毯の表面を整えるようにブラッシングすることで、繊維の奥に入り込んでいるゴミやダニなどを搔き出すことができます。(ヘアブラシ代用可)
掃除機をかける前にブラッシングすれば毛並みも整い、ふわっとした新品の風合いを取り戻せますよ。ブラッシングだとホコリが舞い上がる心配も少ないので、小さなお子様のいるご家庭でも安心して行なえるでしょう。
絨毯のクリーニングを業者に依頼するときの料金
自宅ではクリーニングが不可能な素材の絨毯や、落ちにくいシミなども専門店なら対処できる場合があります。しかし、どれくらい費用がかかるのか心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
絨毯のクリーニング専門店に依頼したときの料金は、1畳につき2,000~4,000円程度のようです。ルームクリーニング業者や家事代行業者に依頼した場合は、1万~2万円程度が相場ですが、絨毯の素材や大きさによっても変わります。
もちろん業者によって価格の差はあるので、依頼する際には事前に確認するようにしましょう。インターネットでクリーニング専門店を探す際は、次のようなポイントを押さえておくと安心です。
・料金体系が明確
・クリーニングを得意としている材質が明記されている
・ドライか水洗いかなどの洗浄方法が明記されている
これらをきちんと確認しておけば、勘違いから起こるトラブルを未然に防げます。また、信用できる会社かどうかの判断材料にもなるでしょう。
こまめな掃除とお手入れで絨毯を長く使おう
うっかり食べ物などをこぼしてしまったときのために、絨毯の汚れを自宅で落とす方法を知っておくと便利でしょう。絨毯の素材によっては自宅でのクリーニングが難しいので、事前に洗濯表示などを確認することが大切です。
絨毯の素材が自宅でクリーニングできるものであれば、次に汚れの種類を確認していきましょう。汚れには水性・油性などの種類があり、種類ごとに落とし方が異なります。
種類がわからない場合には、油性汚れの落とし方⇒水性汚れの落とし方の順で試してみてください。また、【弱い刺激】⇒【強い刺激】の順で行うことも大切です。
また、絨毯を長持ちさせるには、毎日の掃除機がけなどの基本的なお手入れが大切です。ブラッシングも定期的に行ない、清潔な絨毯を保ちましょう。
もし、絨毯の素材が自宅でのクリーニングが難しいものだったり、自分でクリーニングすることに不安が残ったりするようであれば、じゅうたんクリーニング専門店に依頼するのもおすすめです。
▼ ウール絨毯のクリーニング どこに出したらいい? とお悩みのかたへ
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