ウールで出来たハグみじゅうたんの「特徴」と「個性」

こんにちは。

普段身の回りのものがどのような素材でどのように出来ているか、あまり意識していないものですよね。
絨毯については使われる素材や造りは様々ありますが、ハグみじゅうたんは天然素材のウールを使用し、手仕事で作られています。
今回はそのウールならではの「特徴」、手仕事によって生み出される「個性」についてご紹介いたします。

安心の自然素材ウールについて

ハグみじゅうたんは基盤の糸がコットン(綿)、肌に触れる部分は厳選されたウール(羊毛)100％で作られています。
ウールはいつまでも撫でていたくなるような優しい肌触りが特徴で、化繊とは違う柔らかさで、心が落ち着くような感触は自然素材だからこそのものです。

そしてウールは湿気を吸ったり吐いたりする調湿作用に優れた素材です。
綿の2倍、ポリエステルの40倍と言われておりこの調湿作用が肌触りに大いに関わります。
人は常に、目に見えなくても汗をかいて体温を調節しています。
呼吸をする素材であれば、触れていても体温調整の妨げにならず、季節を通して快適にご使用いただけます。

ウールというと冬のイメージが強いと思いますが、実は上記の機能から、これからのジメジメした梅雨の時期、そして夏場の時期でもサラリとした肌触りで快適にお使いいただけます。

さらにウールは静電気が起きにくい素材です。
その為、掃除機をかけて摩擦が起こっても、化学繊維の絨毯と比べると、表面のゴミやほこりが取れやすいところも特徴のひとつです。

また燃えにくいという性質も持ち合わせています。
決して燃えないというわけではありませんが、火がついても燃え広がりにくいため、その難燃性から消防服や航空機の内装にウールが使用されています。
防炎についての詳細はこちらのブログに詳しく記載されていますので宜しければ参照下さい。

【防炎ラベル対応】ハグみじゅうたんの防炎物品性能試験

以上の様々な性質は薬品等で特別な加工を施さずに備わっている機能になります。
人に優しく自然にも優しいウールで作られたハグみじゅうたんは素材、機能面でも安心してお使いいただけます。

汚れにくく使い込むほど増すウールのじゅうたんの味わい深さ

ウールは人間の髪の毛のキューティクルとよく似た「スケール」と呼ばれるウロコ状の表皮でコーティングされています。
この表皮のスケールがあることから汚れに強く、また汚れが付いても比較的落ちやすいという特徴があります。
飲み物や食べ物をこぼした場合でもすぐには染み込まず表面で弾いてくれます。
その為、何かこぼした場合はすぐに拭き取るとシミになりにくいことも特徴です。

さらにウールは繊維の組成からくるくると捻じれてます。
この天然の捻じれのおかげで弾力と復元力に優れており、比較的へたりにも強いです。
家具や重い物を乗せると、さすがに跡が残ることはありますが、よほど重い物でなければ少し場所をずらし、撫でて馴染ませて、しばらく日を置けば、いつの間にかどこに置き跡があったか分からなくなります。

化繊の絨毯は、買った時が一番綺麗で、使っていくうちにへたりや汚れが蓄積され役目を終えていきます。
ウールでできたハグみじゅうたんなら、買った時も綺麗ですが、これらの特徴から汚れやへたりにも強く、使い込むほどに味わいも増し、愛着を持って末永くお使いいただけると思います。
良質なものを永く大事に使いたいという方には是非ともおすすめしたいです。

手仕事ならではのじゅうたんの様々な風合い

ハグみじゅうたんは、自然素材を使い、職人さんが手仕事で丁寧に作っていますが、手仕事ならではの特有の風合いや特徴があります。

「手機(てばた)織り」という、昔ながらの機織りで作るリバーシブルストライプシリーズとてざわりシリーズ(てざわりCOLLECTIONも含む)、1本1本の糸を手結びで結びつけていく「手織り」シリーズがあります。

自然素材は人工素材のように、機械で大量生産される均一な製品とは違い、100％均質にはなりません。
例えば、同じシリーズを見比べてみても色の濃淡に若干違いがあったり、ストライプ模様の線がまっすぐではなかったりすることあります。
ハグみじゅうたんは規格サイズで、規格のデザインで作っています。
ですが、一見同じように見える1枚1枚を比較すると、実はすべてに違いがあります。

サイズ(プラスマイナス5%までを規定の範囲内とさせていただいております)、色味の違いやネップと呼ばれる糸の結び目、ツイストウール（捩れた糸）の分量等、規格はありますが、規格に厳格すぎずに手仕事の良さ、手仕事の個性を残すことを大切にしています。