工業製品と手仕事の物。自分の暮らしに合わせ選ぶ時代に

この記事を書いたスタッフ: 川口

 

家具は「家財」とも呼ばれます。
家族で共に使う、家の財産。
家具は使い捨てるものではなく、財産だったんですよね。
着るものも、食器も、調理道具も、刃物も、棚も、机も……、あらゆる物は戦後復興以前まで、丁寧に作り上げた上質な物を、お手入れをしながら大切に長く使っていくのが当たり前でした。

■自然素材と手仕事しか選択肢がなかった時代

素材が自然素材、手段は手仕事しか選択肢がなかった時代。
綿を布に、鉄を刃物に、土を器に。
植物を採取して糸にする、鉱物を採取する、釜で火を起こして高温にする。

そうした物作りの工程はすべて人力で行われており、かなりの重労働でした。
大変な思いをしないと、暮らしに必要な道具ひとつ作れない。

だからこそ、中途半端な物は作らない。自然の恵みを無駄にしない。携わった人の時間を無駄にしない。そして使う人が快適に使えるように。

手仕事だけの時代の人達にとって、ひとつの物をお手入れをしながら長く大切に使っていくのは当たり前の事で、きっと「無駄にしない」とか「大切に使う」とか「長持ちさせる」とか、わざわざ言わなかったのではないかな、と思います。

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昔の人が作った物はしっかりしていて、保存環境が良ければ今でも十分使えるものばかり。
年を経た故の味わい深さがあります。

 
 

■大量生産の時代を経て、これからは選ぶ時代に

工場で物を大量に作って、安く提供する。
そうして作った物は、手仕事の物に比べて耐久性が低かったり、風合いが物足りなかったり、使い心地・使い勝手は叶いません。ですが、それもまた悪い事ではありません。

戦後復興の中、物資豊富なアメリカをモデルに、強くなって、豊かに暮らしたい。
物が足りずに貧する事なく、生活に必要な道具を豊富に揃える。経済的にも負けられない……。
現代に至る大量生産・大量消費の社会は、当時の人達の切実な思いの結果です。

ですが、とうの昔に物資不足も解消され、エコやロハスやオーガニック、自然のものや手仕事の良さを見直そうという動きが出てきています。
自然の恵みを無駄にせず、携わった人の時間を無駄にせず、使う人が快適に使える、そんな物を求める人が増えています。
深く考えずに選んだ物を適当に使って、すぐに捨ててしまうのではなく、本当に気に入った良い物を、大切に長く使っていく事の重要性が注目されています。
今現在は、手仕事の物か工業製品を選ぶか、選ぶことができる時代だと思います。

 

 

■価格と品質を秤にかけて、自分のしたい暮らしを選ぶ

品質が良い物はその価値に見合った価格がつけられます。
身の回りの物、すべて上質な物でそろえる事ができたらとても素晴らしいですが、現実的には難しい……。
けれど、出来る範囲で良い物を使っていきたい。自然素材のものを使って環境に負荷をかけたくないし、自分も心地良く毎日を過ごしたい。良い物を使っている満足感も味わいたい。
そもそも家具ってリーズナブルな大量工業生産品でもそれなりの価格がします。
とりあえずの家具やラグをそれなりのお金を出して買うくらいなら、最初から良い物を買った方が、長い目で見たら結果的に安上がりだったりします。

ハグみじゅうたんは、多くの方に良質なウールラグのある暮らしをお選びいただけるよう、工夫を重ねて作られました。
毎日使う生活の道具。使い捨てる事を前提にするのではなく、家族の生活を支える大切な『家財』として使っていきたい。そんな方に、ハグみじゅうたんを選択肢のひとつにしていただければ……と考えております。

次回は、手仕事の時代、物を選ぶ審美眼はどうやって養っていたのか? お話ししたいと思います。お楽しみに!

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