絨毯とは? 種類や特徴・効果、カーペットやラグとの違いなどまとめて解説

生活を快適にし、インテリアとしても大きなポイントとなる「絨毯」。

敷物の総称としてよく使われる言葉ですが、素材や種類について案外よく知らないという人もいるのではないでしょうか。

絨毯とは何を指すのか、カーペットやラグなどとどう違うのかといった基本的なことから絨毯の役割と利用する効果、生活に合わせた選び方、お手入れ方法などまで、絨毯について幅広く紹介していきます。

そもそも絨毯とは何?

ハグみじゅうたんておりシリーズ
絨毯は生活のなかで多くのシーンに溶け込み、愛用されています。初めに絨毯の基本的な知識を紹介します。

絨毯の定義

絨毯とは、床の敷物などに使う厚い毛織物の総称です。

絨毯の発祥は定かではありませんが、古代から生活するうえで親しまれてきました。手織り絨毯として有名なペルシャ絨毯の起源は、4,000年~5,000年前。獣の毛を固めた素朴なものが原型とされています。

現在の絨毯はパイル織が主流で、昔のような手織りだけではなく機械織による大量生産が行われており、手頃な価格帯の製品が広く普及しています。

絨毯の種類

絨毯の種類を織り方と素材から見ていきましょう。

織り方の種類


一般的に見られる織り方には、以下のようなものがあります。

 手織り:完全なハンドメイドで一点物が多く、高額。土地により伝統的な柄が見られます。

 ウィルトン織り:パイル密度の高いのが特徴。密度の違いにより、価格に差があります。

 ゴブラン織り:フランスのタペストリーを発祥とし、経糸4色以上、緯糸3色以上を使った多彩な表現が特徴。薄手で軽量です。

 アキスミンスター織り:ウィルトン織りと同様に高密度ですが、織機が少ないため希少性が高く、高級品として知られています。

 モケット織り・ジャガード織り:ウィルトン織りよりも細い糸が使われており、薄手で毛足が短いのが特徴です。

 平織り:縦糸と横糸を交差させて織る、シンプルな織。通気性が良く遊び毛が少ないのが特徴です。

 タフテッド:ベースとなる生地にミシン針でパイルを植え付ける技法。大量生産がしやすく、お手頃な価格のものが多く提供されています。

 フックド:ベースとなる生地にフックガンでパイルを植え付ける技法。手作業で行うためハンドタフテッドとも呼ばれます。植える毛により柄を表現します。

絨毯は以上のような織り方による分類の他、パイルのあるタイプとないタイプとにも大きく分類されます。上記では多くがパイルのあるタイプですが、平織はないタイプとなります。

絨毯の種類や織り方については、以下の記事も併せてご覧ください。

お店で役立つ!ラグ・絨毯・カーペットの種類について
手織りと手機(てばた)織りのラグの違い
平織りのラグと毛足のあるラグ。具体的にどう違うの?

素材の種類と特徴

素材の種類は、大きくは天然繊維と化学繊維に分類されます。

【 天然繊維 】
シルク
 綿(植物繊維):肌への刺激が少なく肌触りが穏やか。比較的安価で手入れも楽です。薄手の製品が多く、気温の高い季節に向いています。遊び毛が出にくいため、小さな子どもやのどの弱い家族がいる家庭でも安心して使えます。

短所としては、汚れがしみこみやすいため撥水加工されているものが望ましいとされます。弾力性に乏しく、ボリュームが少ないため防音効果が低いのも難点です。

 麻(植物繊維):吸水・発散性に優れ通気性があり、加えてカビや雑菌の繁殖を抑える効果があります。静電気が起きにくく汚れに強いのも特徴。同じ天然素材の綿よりも強度が高いので、長く使えます。

デメリットとしては、綿素材と比べると高額な点です。またシワや折れが目立つため、保管の際には注意が必要です。

 毛(動物繊維):弾力性に富み、へたりにくいという特徴があります。空気を多く含むため熱伝導率が低く、断熱効果があります。湿度のコントロール性能も高いため、季節を問わず利用できます。また汚れが付きにくく、静電気が発生しにくいというメリットがあります。

短所としては遊び毛が出やすい点、また動物性の素材であるため、防ダニ加工がされていると安心です。

 絹(動物繊維):滑らかな肌触りと美しい光沢が特徴の高級素材です。最高級の敷物であり、芸術性に富むため、壁飾りとして使われている場合が多く見られます。
デリケートな素材であるため、敷く場所を選び、手入れが難しいため専門業者に任せる必要があります。

【 化学繊維 】

 アクリル:発色が良く色あせしにくいため、カラーやデザインの効果が高いのが特徴です。毛足の長いタイプは、ファーのような風合いが楽しめます。害虫被害の心配がなく、摩擦に強いうえ、化学繊維の割には静電気が発生しにくいのもメリット。液体が染み込みにくいため、ダイニングでも活用可能です。手入れも楽で乾きやすいため、安心して使えます。

一方で遊び毛が出やすいため、こまめな掃除が必要です。また、合成繊維のなかでは、比較的値段が高い製品です。

 ナイロン:耐摩擦性や耐久性に優れ、油・薬品・カビ・害虫の被害を受けにくいという特徴があります。そのため、オフィスや商業施設のタイルカーペットに使われています。

一方で静電気を帯びやすいため、制電加工が施されているのが望ましいとされます。

 ポリプロピレン:手頃な価格帯が魅力です。ナイロンと同じく耐摩擦性に優れ、薬品・カビ・害虫の被害を受けにくい特徴があります。また汚れが付きにくく、日光での退色も少ないので敷く場所を選びません。遊び毛が出ないため子ども部屋などにも向きます。

軽量の素材で扱いは楽ですが、肌触りは固めです。

 ポリエステル:合成繊維のなかでは最も熱に強い素材です。薬品・カビ・害虫の被害を受けにくく、また肌触りが良く保温性に優れます。耐水性があり、乾きが早いのも特徴。丈夫で手入れも簡単です。

ただし遊び毛が出やすいため、こまめな掃除が必要です。

ご紹介した以外にもあります。

以下の記事では絨毯や敷物の素材について、さらに詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
ラグ、カーペットの素材 種類ごとの特徴を徹底比較!

カーペット・ラグ・マットとの違い

敷物には絨毯の他にもカーペットやラグ、マットなどがあります。それぞれの違いは主に「サイズ」です。

カーペット


カーペットは絨毯とほぼ同じ意味で、カーペット“carpet”の日本語が「絨毯」です。
敷物の総称として使われており、基本的には床全体をカバーするような使い方をするタイプを指します。

ラグ

HR4022
ラグは小型の絨毯で、一般的には1~3畳までの大きさの敷物を指す場合が多いようです。
カーペット・絨毯との重ね遣い、また単体でも使われます。全面的に敷くのではなくポイントとして部分的に使うため、場所に合わせた利用法があります。

マット

HR4004玄関
マットはラグよりもさらに小型の敷物で、主に1畳未満。一般的には玄関や出入り口、トイレ、浴室、台所などの水回りでの活用が多く見られます。

以上のように敷物の名称の違いはサイズ感であって、素材は絨毯の素材と共通しています。マットの場合には、用途によってビニール製やシリコン製などのものもあります。

絨毯の多様な役割とメリット

絨毯の役割やメリットを知れば、選ぶ際の条件が絞りやすくなります。絨毯の持つ役割やメリットを紹介します。

絨毯はおしゃれなインテリアの決め手


床は部屋のなかで広い面積を占め、印象が大きく変わる部分です。そのため絨毯はインテリア全体のまとめ役、あるいは主役ともなります。

部屋に入った瞬間に必ず目に入るため視覚的な効果が高く、絨毯の選び方一つで、落ち着いた印象にも明るい印象にも自在に変えることができます。

壁や天井、ファブリック類との統一感を図る、あるいはその逆を狙うことで、まったく異なる演出効果が得られます。

絨毯には無地、柄、グラデーションといった多種多様なデザインがあります。さらに柄にも絵画調、幾何学模様、水玉、ストライプ、パネル調、和調など、あらゆる種類が見られます。

絨毯を敷き込む面積、柄合わせ、向きなどで同じ部屋でも多彩な表情を出すことができます。絨毯を変えるだけで部屋の印象ががらりと変化し、気分も一新されます。

絨毯によるおしゃれなお部屋作りについては、以下の記事をご参照ください。
おしゃれなお部屋作りにはじゅうたんがオススメです

絨毯による衛生効果

ハグみじゅうたんを掃除機掛けしている様子
絨毯を敷くことで、室内の衛生環境を整えることも可能です。さまざまな生活用品から出る繊維のほか、花粉、カビ、ダニの死骸やフンなどのアレルゲン、さらに近年大きな問題ともなっている化学物質の吸着に絨毯が効果を発揮します。

絨毯には、繊維内部に上記のようなほこりを取り込む性質があり、これをダストポケット効果と言います。絨毯を敷くことにより、ほこりの舞い上がる量はフローリングの10分の1に押さえられます。

ダストポケット効果については、以下の記事で詳しく解説しています。
ラグやカーペットの機能 ほこりを舞い上がりにくくする!ダストポケット効果
ラグやカーペットで家の中の花粉症対策!

このように絨毯には高い衛生効果が期待できますが、さらにほこりを舞い上がらせないことにより、掃除が楽になるというメリットもあります。空気中に浮遊するほこりを少なくするため、部屋の高い部分に積もるほこりの量も変えられます。

つまり、絨毯がほこりを抱え込むことで他の場所に散らばらない状態となります。

絨毯とお掃除の関係については、以下の記事でご紹介しています。
お掃除は不要!?気になるじゅうたんの役割に関して!!

加えて、絨毯を敷くことで、特に床から低い位置にほこりが立ちにくくなります。床座スタイルのリビングや、乳幼児のいるご家庭では床近くのほこりが気になります。床上の空気を清潔に保つ対策として、絨毯の活用がおすすめです。

絨毯と床上のほこりについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
カーペットでほこりを抑えてお部屋の空気を綺麗に!床上30cm問題!?

気になる生活音にも絨毯が威力を発揮


集合住宅では、階下への足音や生活音に気を遣うものです。これらの音の軽減にも、絨毯が役立ちます。

フローリングのままの状態と絨毯では、音の響き方が大きく異なります。足音、椅子を引く音、カトラリーなどの落下音といった生活音を、絨毯が和らげ軽減します。

加えて衝撃を吸収するため、物の破損リスクも下げられます。

また絨毯を敷くことで反響が押さえられるため、話し声や卓上でカトラリーが触れ合う音についても効果が期待できます。

ただ絨毯の素材によって厚みや密度に違いがあるため、吸音効果に差が出ることに注意が必要です。

絨毯の吸音効果については、以下の記事もご参照ください。
うるさい生活音・騒音を軽減!ウールラグの音吸収実験
ラグや絨毯の役割・・・音を軽減してくれる効果、騒音対策について
部屋の生活音を抑える防音対策とは

冷え冷えした床の寒さを遮断


冬場のフローリングで足元が特に冷えた経験は、誰もがあるのではないでしょうか。冷気が下部に貯まるのは、温かい空気が窓などの外気で冷えた部分によって冷やされ、下降気流が発生するためです。こうした状態を、コールドドラフト現象と呼びます。

天然木の無垢材では空気を含む量が多く、比較的断熱効果がありますが、一般的な住宅やマンションなどで使われている合板ではこうした効果がなく、床下の冷気がダイレクトに伝わります。

また戸建て住宅の場合、通気性を確保するために床下に換気口があるケースも少なくありません。

ウール素材のように繊維に空気をたっぷり含んだ絨毯を敷くことにより、床の断熱効果を大きくアップできます。床は広い面積を占めているため、光熱費節約にも足元からの断熱が効果的です。

断熱効果を求める場合には、毛足が長く厚みのある絨毯が特におすすめです。

断熱効果の高い絨毯に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
ウールのラグは、断熱効果抜群なんです

アレルギー体質ならば絨毯は不可欠


花粉症は春から秋にかけて、多くの人が悩まされている症状です。日本には、60種類以上のアレルゲンとなる花粉が存在し、ひとつに反応すると季節とともに別のアレルゲンに反応する人も多いようです。

またアレルゲンは人によっても多種多様です。花粉だけではなく、ハウスダスト、ダニ・ダニの死骸、ペットの毛、化学物質など、多くの原因があります。

アレルギー症状を軽減するためには、室内ではほこりとともに舞い上がるアレルゲンを抑えることが重要です。

絨毯には優れた吸着効果があるため、アレルギーの軽減が期待できます。

花粉などの原因物質は非常に微細なため、持ち込まないつもりでも室内に入り込んでしまいます。外部から付いてきたアレルゲンがフローリング上で拡散するとなると、屋内でも安心できません。

絨毯を敷くことにより、繊維がほこりを抱き込み、アレルゲンが家中に広がるのを防ぎます。絨毯に掃除機をかければ最小限の手間で、抑制効果を得られます。

防ダニ加工をした絨毯も多数提供されているため、アレルゲンや症状に合わせて選ぶこともできます。

絨毯による花粉症対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
ラグやカーペットで家の中の花粉症対策!

水を弾く絨毯なら汚れにも強い


絨毯を敷くと掃除が大変そうと考える人もいるかもしれません。しかし、絨毯には逆の効果があります。

ほこりを絨毯が吸着することで、一か所にとどまらせておく効果があると同時に、水を弾く性質を持つ素材の場合には多少の汚れもふき取るだけで簡単に落とすことができます。

撥水加工、防汚加工をしてあれば、元の素材によらず汚れに強いため、デリケートな素材でも安心です。

白木のように汚れが目立ちやすいフローリングの場合は、絨毯によってカバーできます。最悪の場合でも、絨毯であれば専門業者に任せて清潔な状態に戻すことが可能です。

以上のように絨毯にはたくさんのメリットがあります。絨毯を敷くメリットについてさらに詳しくは、以下の記事をご参照ください。
フローリングには絨毯を!絨毯を敷くことで得られるメリット!

参考にしたい絨毯選びのポイント

絨毯には素晴らしいメリットが数多くありますが、ニーズにマッチした絨毯を選ぶことが大切です。自分の生活スタイルや希望に合わせた、絨毯選びのポイントを紹介します。

場所・用途による選び方

次のように場所や用途によって、選び方のポイントが異なります。

リビング

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リビングには家族がくつろぐためのソファやテレビ台、サイドボードといったさまざまな家具があります。リビングで使う絨毯を選ぶときには、家具とのバランス、上に置く家具を考慮してサイズに注意することが大切です。

絨毯のサイズ選びについては、以下の記事をご参照ください。
じゅうたん・カーペットのサイズ選びで迷わない!サイズを決めるポイント

家族が集まるリビングの絨毯は、使用する状況も選ぶ際の参考材料となります。集まる家族の人数や年齢層に合わせて、耐久性、防汚性など機能面に注目しましょう。床暖房の場合には、対応する絨毯を選ぶよう特に注意が必要です。

床暖房対応の絨毯については、以下の記事をご参照ください。
床暖房対応の絨毯・カーペット~選ぶポイントと注意点~

色合いとしては、物が多めのリビングの絨毯にはブラウン・ベージュ・グレー系などの、全体をまとめるカラーがおすすめです。主張の強いデザインを選ぶと、統一感がなくごちゃごちゃした印象になる可能性もあります。

リビングの絨毯選びには、以下の記事もよい参考になります。
リビングに敷くラグ、カーペットのサイズの選び方

ダイニング


ダイニングは、椅子を引いたり食器が触れ合ったりする音などが気になりやすい場所であるため、防音効果の高いタイプの絨毯がおすすめです。

ただし気を付けたいのは、椅子を出し引きする際に引っ掛かりが少ない厚さであるという点。加えて防汚加工の有無にも注目しましょう。

絨毯の厚みについては以下の記事で詳しく紹介しています。
理想のラグ選び~厚手と薄手それぞれのメリットをご紹介~

サイズ選びについては、以下の記事も大変参考になりますので、ぜひご覧ください。
もう迷わない!ダイニングに敷くラグのサイズと選び方
リビングやダイニングのラグ、絨毯のサイズの選び方【スタッフおすすめブログ】

寝室


絨毯やカーペットにはフローリングに比べて、高いリラックス効果が確認されています。

ブルー系、ブラウン系、グレー系など、さらにリラックス感を高められるカラーを選べば、疲れを癒す安らぎ空間が実現します。

密度が高く重厚感のあるタイプは、部屋に落ち着きを与えます。しっとりとした質感の絨毯には、動くときの足音が気にならないといった吸音効果があります。また絨毯を敷くことによりほこりが舞い上がるのを抑えられるため、眠っている際にほこりを吸い込みにくいというメリットもあります。

以下の記事では、寝室に絨毯を敷くメリットや重厚感のある絨毯を選ぶポイントを紹介しています。
寝室に絨毯・ラグ・カーペットを敷く3つのメリット
絨毯のノット数とは~絨毯購入時に重視すべきポイント~
 
ベッドサイドにラグを敷くと、ベッドから出た際の足元の冷えを予防します。寒い朝の血圧急上昇を防止する効果や、赤ちゃんがいるご家庭では夜中授乳の際に冷え防止の役割を果たします。

ベッドサイドラグの効果については、以下の記事をご覧ください。
寒い朝の血圧急上昇を防ぐ!ベッドサイドラグのススメ
赤ちゃんのいるママにおすすめ!授乳時の寒さ対策と寝室を快適にする方法

おしゃれにカラーコーディネートしたいときの選び方


色使いでおしゃれな部屋を演出したいときには、部屋全体のカラー、家具、小物の色など、トータルでカラー配置を考える必要があります。

床の広い面積を覆う絨毯では、特に床の色との相性も重要なポイント。また部屋と部屋同士のカラーバランスも考慮すると、家全体でセンスが光るカラーコーディネートができます。

各部屋でテーマカラーとアクセントカラーを決め、トーンを合わせる、一部同じ色を使うなど、家のなかでの共通項を意識するとうまくまとまります。

絨毯のサイズによる色バランスもおしゃれに見えるポイントです。全体に隙間なく敷き込む、ラグで際立たせるなど、お部屋に合わせて考えてみましょう。

敷物を活用したおしゃれインテリアについては、以下の記事をご覧ください。
ラグでつくるおしゃれインテリア ~テーマカラー編~

素材による選び方

足が写ってる
購入する際に少し値が張っても、耐久性のある素材ならば長く愛用できます。お気に入りこそ、良質の素材を選びたいもの。高級ウールならば耐久性・質感とも満足度が高いのでおすすめです。

逆に子ども部屋など、消耗の激しい場所には化学繊維という選択もあります。

季節感を出す素材選びをするのであれば、麻・綿は爽やかな風合いが魅力なので夏季に適しています。自宅でも洗える素材であれば、清潔に保てるので汚れが気になる季節も安心です。

ウールはシーズンを通じて使用しやすい素材です。汚れが付きにくく、湿度を上手に調節してくれるので、暑い季節でもベタつくことはありません。

季節に合わせて、ラグとの2枚遣いという方法もあります。

冬季には床暖房、ホットカーペットやこたつの利用を考慮した素材選びも重要となります。絨毯の素材として、熱に強い、熱がこもりにくいなどの特徴を確認するようにします。

愛する家族に合わせた選び方

家族構成によっても絨毯の選び方は変わってきます。

赤ちゃんや小さな子どもがいるご家庭


赤ちゃんや幼児がいるご家庭では、安全性が第一です。

肌触りが良く、転倒しても衝撃を吸収してくれる絨毯がおすすめ。繊維が引っ掛からない素材は、思わぬ事故から小さな家族を守ります。また、ほこり、遊び毛に加えて、掃除・手入れのしやすさも考慮しましょう。

水濡れや汚れに強い素材であれば、多少子どもが汚しても慌てずに済みます。

お子さまがいるご家庭向きの絨毯については、以下の記事でご紹介しています。
『子供部屋』におすすめのラグ

ペットがいるご家庭


犬や猫などのペットがいるお部屋では、丈夫で汚れに強く、お手入れがしやすい素材を選ぶ必要があります。また素材自体に防臭効果がある製品や、防臭加工がされているものであれば、来客時などにも気を遣いません。

人間と違う動作が多いため、滑りにくい・爪がひっかかりにくいなどにも十分に気を付けることが大切です。例えばループパイルの形状は、爪をひっかけてケガの原因となる可能性があるため、避けるようにします。

ペットがいるご家庭では万が一、繊維を誤って飲み込んだ場合でも安心の、天然素材がおすすめです。

ペットがいるご家庭での絨毯選びの参考に、以下の記事をぜひご活用ください。
犬と暮らすご家庭のラグ・カーペットの選び方とお手入れ方法
うさぎにとって快適なラグ、カーペットとは?選び方の5つのポイント
ペットがいるご家庭でも安心!快適!な理由

お気に入りの絨毯を大切に使うためのお手入れ法

お気に入りの絨毯を長く使うためには、適切なお手入れが大切。自分でできることと、業者に依頼する場合について解説します。

絨毯の日常的なお手入れ方法は?

掃除機掛け
絨毯をいつも清潔に使うために、ほこりやチリをこまめに掃除機で落とすのが基本です。掃除機は一方向ではなく、十字型を意識して掃除するとより効果的にお掃除できます。一方の方向へかけた後、90度の方向へ再度かけることで毛足が長い絨毯でも、しっかりとほこりを回収できます。

表面にからみついて取りにくい髪の毛などは粘着ローラーで除去。このとき、力を入れすぎずに行うのがコツです。あまりやり過ぎてしまうと、風合いが損なわれる原因となるので注意しましょう。

絨毯に定期的にブラッシングを行うことで、弾力や柔らかさがよみがえり、いつまでも快適に使用できます。

絨毯・カーペットのお手入れについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
簡単なカーペットの掃除と汚れのお手入れ方法【完全版】

汚れてしまったときの対処法


全体的に汚れて洗いたい場合には、洗濯表示に従うのが大前提です。

絨毯の場合は、丸洗いできる素材が限られるので安易に水に浸けないようにしましょう。洗濯自体は問題がなくてもシワや色落ちが発生したり柔らかさが戻らなかったりして、絨毯本来の状態に戻すのが困難な場合もあります。

部分的な汚れならば専用クリーナーが有効ですが、必ず目立たない場所でテストして問題ないことを確認します。誤った方法は素材を傷める原因となり、大切な絨毯を失いかねません。

汚れても無理にこすらず、汚れのタイプ(水性・油性)を見極めて適切な方法を選ぶことが重要です。

絨毯のクリーニングについては以下の記事で詳しく紹介しています。
【自宅で簡単】絨毯のクリーニング方法とは?日々のお手入れや業者に依頼するときの料金も紹介

天然素材の絨毯のお手入れ

天然素材(ウール)の絨毯は基本的には、汚れにくく、掃除がしやすく、へたりにくいため、頻繁なクリーニングは不要です。化学繊維の絨毯のように定期的なクリーニングは必要としません。

通常の生活であれば、掃除機などによる簡単なお手入れで問題なく長く使うことができます。基本的なお手入れをこまめに行えば、長く美しい状態を保てるのがウール素材の持ち味です。

天然ウールのクリーニングについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
天然ウールのラグは、クリーニングができない?①

こんなときはクリーニング


先に説明したように天然ウールの絨毯の場合には、よほどのことがなければ基本的にクリーニングをする必要はありません。

化繊素材のように安易に扱うのは、天然ウールの絨毯にとって効果がないばかりか、台無しにしてしまう可能性があります。

全体的にさっぱりしたい、長年使ったためリフレッシュしたいという場合には、専門業者でクリーニングしてもらうとよいでしょう。ペルシャ絨毯を扱っている業者であれば、ほとんどの天然素材に対応できますが、その際も天然素材であることを伝えて注意を促します。

天然素材の絨毯は実績と経験のある業者に依頼すること、自宅では決して洗わないことが、良さを損なわない方法です。

大切な絨毯を長く愛用するためのクリーニングについては、以下をご参照ください。
天然ウールのラグは、クリーニングができない?②

天然ウールのクリーニングは、以下のようなウール素材について熟知した専門業者に任せるのがおすすめです。
ラグケア|ウールじゅうたんクリーニング専門店キヨラカ株式会社

絨毯に関するよくある疑問

絨毯の購入の際によく聞かれる疑問点を解決しておきましょう。

ダニが多いのでは?


絨毯を敷くとダニが発生するかも、と不安をお持ちではないでしょうか。実は、適切な換気さえ行われていれば絨毯がダニの温床となることはほとんどありません。

ダニ発生の原因になりやすいのは、布団などの寝具類です。正しいお手入れをしている限り、絨毯が原因になることはほとんどありません。アレルギー対策ではダニのフンや死骸を舞い上がらせないこと、減らすことが重要。

また防ダニ加工をしている製品もありますが、薬剤を使用している場合があるため、選ぶ際には注意が必要です。ダニ対策としても、安全性の高い天然素材で手入れがしやすい絨毯であれば安心して使うことができます。

絨毯とダニの関係については、以下の記事で詳しくご紹介しています
絨毯やカーペットにはダニがたくさんいると思っていませんか?

滑り止めは必要?

フェルトタイプ滑り止めシート
絨毯をフローリングに敷いたとき、人の激しい動きがあると、ズレてしまったり歪んで変形してしまったりする可能性があります。

絨毯のなかには裏面に滑り止めを塗布した商品もありますが、化学的な成分を使用している場合があるので注意が必要です。

安全性の高い天然素材の絨毯では、あえて滑り止め加工をしていません。そのため、フローリングのように摩擦が少ない床材では、滑ったり捲れたりしてしまうのを避ける意味で滑り止めを併用するのが良策です。

天然素材の良さを失わないためには、下に入れる滑り止めもまた通気性のあるものがおすすめ。絨毯と合わせて長く使える丈夫さも大切です。

滑り止めについては自宅で洗えるなど手入れがしやすく、効果が長持ちさせられることを重視して選びます。質の良い滑り止めを使うことで、絨毯のズレや捲れが防止され、ストレスなく快適に生活ができます。

絨毯の滑り止めについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
絨毯を快適に使うには、滑り止めが大切?
ラグのズレ防止にはフェルトの滑り止めがおすすめ

適切な保管方法は?


部屋の模様替えなどで絨毯を比較的長い期間保管する必要がある場合には、適切な手入れと保管が重要です。

保管前には念入りな掃除機掛け、水拭き、ブラッシングを行い、陰干しをして湿気を取り除きます。絨毯のシワを防ぐためには、たたまずに丸めて保管するのが原則です。

巻く向きは、短い側を巻くこと。また絨毯の毛の流れと逆から巻くと、しっかりと巻けて型崩れしません。

寝かせて保管するのがベストですが、湿気には注意が必要です。寝かせた下部分に湿気がこもらないよう、保管場所の湿度を考慮することが大切です。

場所がなく、立てて保管する場合にはなるべく垂直に。固く巻けていれば、立てかけても崩れてきません。

絨毯の保管については、以下の記事で詳しく紹介しています。
絨毯を長期保管する際の方法と注意点
ウールのラグ、夏はどう保管すればいいですか?
じゅうたんはどうやって保管する?保管前のお手入れと保管場所について

ロボット掃除機は使えますか?


忙しい現代生活のなかで、広く普及してきたのがロボット掃除機。「ロボット掃除機は使えますか?」との質問も多くいただきます。

絨毯を敷いても、基本的にはロボット掃除機を使えます。ただ絨毯によっては厚くて乗り越えられない場合や、端のフリンジを巻き込んでしまう場合、ごみと間違えてあそび毛をずっと吸ってしまうことにより、タンクがすぐにいっぱいになってしまう場合などがあります。

絨毯とロボット掃除機の機能の相性を確認しながら、適切に使用する必要があります。

処分・廃棄の方法は?

絨毯の捨て方(袋にまとめる)
持続可能な社会の重要性という流れから、できれば絨毯も再利用したいところです。しかし絨毯のサイズにもよるため、自分にとって最良の方法を考える必要があります。環境負荷への観点からは、良いものをできるだけ長く使うという選択も大切。購入時に、処分することまで併せて選択したいものです。

処分・廃棄の一般的な方法は以下の4つがあります。
 カットして一般ごみとして処分:各自治体のルールに従うこと
 粗大ごみとして処分:管轄する役所に問い合わせて手順を確認(有料であることに注意)
 不用品回収業者に依頼:廃棄料金を事前に見積もる
 業者買取・インターネット販売でリサイクル:絨毯の状態による・フリマの場合は配送の問題が発生

絨毯の処分については、以下の記事で詳しく紹介しています。
絨毯は燃えるゴミ?燃えないゴミ?要らなくなった絨毯をゴミに出す方法
絨毯・カーペットの捨て方を知りたい!

天然素材の絨毯という選択肢

天然素材の絨毯は価格面から見れば、化学繊維の絨毯よりも高額です。しかし、天然素材には価格以上の価値があります。天然素材の絨毯を選ぶメリットを紹介していきます。

肌ざわりと心地良さが格段に違う


天然素材の絨毯の最大の魅力は、自然素材ならではの優しい肌ざわりや温かみといったその持ち味。

子どもや化学素材に対してなんらかのアレルギーを持っている人は、特に刺激に敏感なため、毎日触れるものこそ良い素材を選ぶ必要があります。また柔らかな感触は自然のリラックス効果を生み、仕事で疲れた身体を労わります。

ふかふかとした素材が衝撃を緩和するため、赤ちゃんにも安心です。

天然素材は自然の湿度コントロール力があり、また空気を多く含むため熱伝導率が低く断熱効果が高いという特徴があります。夏はさらっと快適、冬暖かい天然素材の絨毯ならば、一年を通して快適に過ごせます。

赤ちゃんと天然ウール素材の絨毯については、以下の記事で詳しく紹介しています。
赤ちゃんのいるご家庭におすすめなウールラグ。実際に使ってみると…?

汚れにくくお手入れしやすい


意外なことに、天然素材の絨毯は汚れにくく、簡単なお手入れで美しさが持続できます。

ウールは水溶性の汚れがつきにくい繊維です。水分含有率が高いため静電気の発生が少なく、チリやほこりは毛に内包しても繊維自体は汚れないという性質を持ちます。

ウールは遊び毛が出るのですが、実はこの遊び毛にも秘密があります。余分な遊び毛と共に、汚れが浮き出して排除されるため、いつまでも美しく清潔です。

天然ウール素材と汚れについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
ウールラグや絨毯・カーペットの遊び毛について ~汚れにくさの秘密!
落書きが勝手に消える?絨毯のデトックス効果 「遊び毛」

高い調湿作用


天然素材の絨毯は、繊維自体が呼吸をしている状態であるため抜群の調湿作用を持ちます。

天然のウールには湿度を60%程度に保とうとする性質があると言われており、絨毯を敷いた室内では常に心地良い状態がキープされると期待できます。

優れた調湿作用は、湿度の高い日本の気候に最適。梅雨時や秋の長雨のシーズンでも足元がじっとりせず、快適に過ごすことができるでしょう。

天然ウールの調湿効果については、以下の記事で詳しく紹介しています。
ウールラグ 天然素材の調湿効果の高さ
夏でもサラっと快適ウールラグ 調湿効果と心地良さの秘密

高い防音・衝撃吸収作用

床の上を歩く
天然素材のなかでもウールは、遮音性能が高いことで知られています。

このため集合住宅やフローリング部屋、音響効果の高い部屋などでは天然ウールの絨毯が大きな効果を発揮します。足音や家具のきしむ音、話し声まで吸収されることが期待できます。

厚みのある絨毯であれば高い防音効果に加えて、衝撃吸収作用も強くなります。転倒の恐れがある子どもや足元に不安のある人にとっては、大きな安心材料となるでしょう。

小さな子どもやペットが物を落としても、怪我や床の傷防止、破損した物の飛散防止効果が期待できます。

天然素材の絨毯を使用するメリットについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
インテリアだけじゃない!天然素材のじゅうたんを敷くメリット!!

魅力的な絨毯の世界を楽しもう


世にある絨毯は多種多様であり、素材や色柄も多彩です。絨毯の世界を知れば知るほど、快適なお部屋づくりのための1枚が欲しくなることでしょう。

絨毯のある生活を楽しむためには、ライフスタイルや目的に合わせて選ぶ必要があります。またせっかく手に入れたお気に入りの絨毯を長く使用するには、適切なお手入れが必要です。

天然素材絨毯には化学繊維では見られない、特有のメリットがたくさんあります。絨毯の購入を考えているときには、ぜひご検討されてはいかがでしょうか。

【ハグみじゅうたん 公式ホームページ】
https://lohas-rug.com/

参考:
絨毯|百科事典マイペディア
カーペットはすばらしい|日本カーペット工業組合

 

【ハグみじゅうたん オンラインショップ】

肌ざわりの良い自然素材ウールのじゅうたんで『おうち時間、もっと快適』

ハグみじゅうたん - ロハスな手仕事ラグ 天然ウール素材の絨毯・カーペット

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