ハグみじゅうたんてざわりとておりの違いって？

ハグみじゅうたんは様々なシリーズがありますが、毛足のあるシリーズは
①てざわりシリーズ
②てざわりCOLLECTIONシリーズ
③ておりシリーズ
の3つがあります。

その中でも「てざわり」と「てざわりCOLLECTION」は織り方が同じで、肌触りも厚みもほぼ同じなのですが、「てざわりとておりは具体的にどう違うんですか？」というご質問をよくいただきます。
特にておりシリーズは、主に期間限定のハグみじゅうたん展でご覧いただける特別なお品物。中々実物を見て比較する事ができません。
というわけで、今日はてざわりとておりの違いについて御案内致します。

■最大の違いは糸の質と織り方です

【てざわりシリーズ】

てざわりを織る

はた織り機を使って、手仕事で織り上げます。
糸が整然と直立に並び、厚みが約13mmあるので、フカフカした感触を楽しめます。
自然素材の質感や風合いで、ぬくもりと癒しを毎日の生活で楽しめます。

【ておりシリーズ】
基盤になる縦糸に、毛足の一本一本を手で結んで切って、を繰り返して織り上げます。
織り手側に糸が引っ張られる為、ななめに毛並みができます。
毛並みができる事により、光を反射し、艶やかな表情ができます。
見る方向によって色合いが変わる奥深さがあり、上質な風合いがお部屋の雰囲気をグッとあげてくれます。

■肌触り
てざわりは糸の切口に触れ、ておりは糸の背に触れます。
てざわりも十分優しい肌触りですが、ておりの方がなめらかで心地良いです。

ておりシリーズ　LR168C

■厚み・フカフカ感
てざわりの厚みは約13ｍｍ。
フカフカの弾力は、膝をついても痛くありません。
ごろごろ寝転んだり、体重を預けるのに最適です。

ておりの厚みは約6mm。
てざわりより薄いですが、密度は高いので弾力性はしっかりあり、ごろごろ寝転んでも柔らかさを感じて気持ち良いです。

羊毛の柔らかさを感じれるのはておりの方かな、と思いますが、フカフカ感が最優先の場合は、てざわりがオススメです。

てざわり０２　ER618１

　※実は絨毯は、糸が細く、薄い方が高級です。
　　細い糸は、細くても耐久性のある、上質な羊毛を使っている証拠です。
　　糸が細ければ、絵を描くように繊細な表現ができます。
　　絨毯の柄は毛足が薄いとはっきり表れ、毛足が厚いとあいまいになります。
　　その為、細い糸を使う高級絨毯程、柄も繊細で厚みも薄い傾向になります。

　　ただそれは芸術品としての話になってきますので、実用の上では、フカフカのてざわりと、上質さのておりと、用途によってお選びいただければと思います。

■掃除のしやすさ
どちらも密度が高く、ゴミや食べかすが毛足の中に入り込みにくいですが、ておりは毛並みが斜めの為、よりいっそう内部に入り込みにくいです。

■耐久性
てざわりは６年保証、ておりは１２年保証がついています。
すべて手結びで織り上げるておりの方がより強靭で、長持ちします。

■床暖房
ハグみじゅうたんのてざわり・ておりに限らず全シリーズにおいて、絨毯・ラグ裏面は滑り止め加工等はせず手仕事で織り上げているので、ホットカーペットや現在主流となっている温水式床暖房には問題なくご使用いただけます。

旧式の床暖房には、電熱器が床面に非常に近く、床自体が通常より高温になるタイプがあります。この種類の床暖房では、家具やクッション、座布団、子供の布団などを使用すると熱がたまりすぎるため、家具やクッションなどの使用ができない機種もあります。このような機種の床暖の場合、メーカーに確認することをお勧めします。

■色合い
色合い・風合い・質感はまったく違ってきます。
比較すれば、てざわりは素朴で優しく、ておりは上質で繊細です。

純粋に色柄の美しさで言えば、やはりておりの方がより繊細で、上質です。
また見る方向によって表情が変わる奥深さがあります。
特に自然光、陽の光を浴びた時の美しさは格別です。

自然素材ならではの質感や風合いはどちらもお楽しみいただけますが、お部屋のグレードを上げたい方には、ておりがオススメです。

いかがでしたでしょうか。

てざわりにも、ておりにも、リバーシブル・ストライプにも、リバーシブル・イエニにも、それぞれ特徴があります。
どれが優れている、という話ではなく一人一人の理想の暮らしにどの特徴が適しているか？　という所が大事だと思います。

同じ毛足がある絨毯でもまったく違うふたつのシリーズ。
ご参考になれば幸いです。