事務局スタッフが行く!ハグみじゅうたん生産地リポート①

投稿日:2018年8月12日 更新日:2023年7月8日|絨毯・ラグ・玄関マットの基礎知識

こんにちは。
実は先日、日々仕事をしている新潟の事務局を飛び出し、ハグみじゅうたんの生産地へ行ってきました(実は人生初の海外渡航となりました)!

現地では、日本でお仕事をしているときの感覚との、大きなギャップがたくさんありました。
私が感じた様々なことを「事務局スタッフが行く!生産地リポート」としてお伝えしていきます♪

文化の違いと検品のレベル

今回はハグみじゅうたんのスタッフと職人さんが混ざって、4、5チームくらいに分かれて検品をしていきました。

じゅうたんの山!

検品の前に私たちの基準を、写真を用いながら再確認。

その基準をもとに細かく検品をして、少しでも私たちや職人さんが気になる箇所があれば職人さんがその場で補修してくださいます。

ある日、一緒にチームを組んで検品をしたSさん。
わたしが「うーん・・・これはどうですか?」と聞くと、無言ですぐにスッと近づいてチェック。
Sさんは職人さんの中でも特に真面目な方です。
「おおまかに」ではなく「精密に」原因をしっかりと見て、質問した私に判断を伝えてくださいます。
私が「Sさん、Thank you!」と言っても無表情で「OK。」とだけ。
とてもクールだけどブレない彼の仕事ぶりに敬意を抱きました。

真面目なのは彼だけではありません。

例えば、私が「んっ?これは・・・」と指差して見ているとすぐに「自分が!自分が!」と言わんばかりに2、3人やってきて、チェックや補修をしてくださったり。

現地の職人の皆さんが、私たちがお伝えしている「日本人の基準」合わせてここまで素直に厳しく検品してくれている。

その職人さんたちの姿をみて率直に、すごいと思いました。

工房までの道のりの町を車の中から眺めていると、じゅうたんは土埃舞う中で土足で使われていました。

 

一方日本では、玄関で靴を脱いで、じゅうたんは裸足で踏んだり、直接座って使います。
裸の赤ちゃんもハイハイします。

 

じゅうたんの使い方や、その奥にある文化が全く違う。

だから、ハグみじゅうたんを作り始めたときには大きな困難があったのです。

海外との協業生産によるじゅうたんの開発には、文化の違いという大きな壁がありました。

何度も現地に足を運び、思いを伝え続けましたが、日本の文化やクオリティはなかなか理解してもらえず、生産指導は困難を極めました。

何度も試作を重ね、時には100本制作し1本も基準に満たないということもありました。
            ーーーーーーーーーハグみじゅうたんHP 『ハグみ物語』より

それが今ここまで「日本基準」の検品のクオリティーに。

これまで私たちが何度も何度もお伝えしてきたことを1歩ずつ、着実にやってきてくださった結果、今の職人さんたちの姿があるのだと実感しました。

すべては安心・安全に使えるハグみじゅうたんをお客様にお届けするため。

そして、今が以前より良くなったからゴールではありません。
「3歩進んで2歩下がる」状態でも粘り強く伝え続けてきたからこそある現状です。

だからこそ、これからも妥協を許さずに、こつこつと伝え続けることが大切なのだと感じました。

ハグみじゅうたんを作っているのは「人間」

そしてもう一つ、職人さんと共に仕事をして思ったことがあります。

「職人さんたち」と一括りにしていたけれど、それぞれ「人間」なんだなあということです。
(本当に当たり前のことなのですが!)

今回、私たちも職人さんも一緒にしゃがんで、汗をかきながら、じゅうたんに顔を近づけて1枚1枚検品をしました。

ほぼ言葉は通じないので、ちゃんとした「会話」は直接していません。

それでも仕事中、声を掛け合ってコミュニケーションを繰り返していくうちに職人さんの一人一人の個性を感じました。

ずっと続けていると、疲れて集中力が切れてしまう。
目を見てありがとう!と伝えると、ほんの少~しだけ、はにかむ。

「人間」が苦労しながら、気持ちを交わしながら、働いている・・・
当たり前のことなのですが、そこにじわじわと衝撃を受けたのです。

検品する前の工程も、同じですね。
糸を紡ぐ、染める、織る・・・すべて人の手で行われています。

私は今まで、情報として「職人さんたち」がじゅうたんを作って検品してくださっているということは理解していました。
しかし、実際には実感が伴わず、ただの情報として受け流していたところがあったのかもしれないな、と思います。

そんなことを実感した上で、工房の管理者の方から、冒頭に出てきた真面目なSさんが、いつも工房まで片道2時間、自転車をこいで通勤していることを聞きました。

わたしはその話を聞きながらSさんの顔を思い浮かべて、じーんと思いました。

「Sさんが自転車で2時間かけて来て、真剣に作って、検品したじゅうたんか・・・。
これは絶対にお客様に届けたいし、そしてお客様を幸せにしたいなあ~。」

職人さんと一緒に汗水流して働いた後は、目の前のハグみじゅうたんが今までの何倍も温かみのあるものとして私の目に映ったのでした。

無事、検品完了したハグみじゅうたん!

そんな今回の現地出張で、私はとても貴重な経験をさせていただきました。
それは、現地の職人の皆さんに「お客様の声」をお伝えするということです!

詳しくは次回の生産地リポートブログでご紹介します!お楽しみに♪

次の記事はこちら↓

事務局スタッフが行く!ハグみじゅうたん生産地リポート②

 

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