自然素材を使って、手仕事で作り上げる物作り

この記事を書いたスタッフ: 川口

手仕事で作り上げるウールラグ、ハグみじゅうたん。
手仕事ならではの味わいに触れるたびに、「手仕事のある社会」について考えています。
産業革命が起きる前、テクノロジーが普及する前は、自然素材を使って手仕事で仕上げるという事は、当たり前の事だった筈です。
それが何故今、自然素材のものは手入れが難しいからと、手仕事のものは高価だからと敬遠されてしまうのかと。

MIX3

自然素材を使い、手仕事で物を作り上げるのは、職人さんです。
日本から職人が激減したのは、戦後復興から現代にかけて。
少しでも豊かになろうと精一杯頑張って生き抜いた時代は、手仕事が激減する時代でもありました。

「自然素材を使って手仕事で作り上げる」って言葉にすれば簡単ですが、それが職業として成り立つには、社会全体の流れが必要でした。
安価な人工素材や、修行しなくても使える機械。
一人一人に合った、使いやすく、長く使える道具は作れなくなるけれど、安定した品質の規格品が大量に作れる。
一度その流通がはじまると、手仕事が成り立った社会そのものが大きく崩れたそうです。

使い手にとっては、たとえ一生モノの道具でなくても、すぐに壊れたり劣化しても、お手入れが簡単で、楽に扱えて、安ければ良い。
需要が減ると、職人さんたちは食べていけなくなります。
食べていく為に、別の職業について稼ぎます。

そうすると、今迄手入れをして管理してきた山が荒れて、良い素材が取れなくなります。
山って原生林でない、一度人の手が入った里山であれば、人が管理しないとどんどん痩せて行ってしまうんです。

s-C777_yakushimanomori_TP_V 人の手が入るからこそ、里山は活きる

日本の物作りは素材の良さを惹きだすことに特化していた為、良い素材が取れなくなれば、どんなに腕の良い職人さんでも良いものが作れなくなります。
良い物が作れなくなれば、使い手にも見放される。だったら新しい素材の、安い物の方が、となっていく。

そして職人は、まったく関係ない仕事に思えても、繋がりがあります。
物づくりには良い刃物が必須です。大工さんのカンナ、木挽きのノコギリ、竹を裂くための刀。その刃物を作れる鍛冶屋さんがいなくなれば、職人さんたちは良いものを作る為の道具がなくなってしまいます。
素材取りにしても、炭焼き職人さんが山に入って木を伐採し、焼いた炭を運び出すことで道を作っていました。その道を様々な職業の人が使っていたそうです。炭を焼く人がいなくなった山は、入る事が難しくなり、人が寄り付かなくなってしまいます。

日本の職人さんの物作りは、社会全体の循環があるからこそ成り立っており、一度ほころぶと全体に影響が出る、高度でありながらとても繊細なものでした。
今、国産の素材で、日本人の職人さんが作るものは、芸術的な工芸品となり、日常使いの民具としての存在ではなくなってしまいました。
手仕事や自然素材が見直されてきてはいますが、「本当の良い物が欲しい」となった時、様々な壁が立ちはだかります。

そんな世の中で、自然素材を使い、手仕事で仕上げたハグみじゅうたんの意味って大きいんじゃないのかな? なんて事を考えました。
これからもっと、自然素材や手仕事が見直されていくと思いますが、ラグの分野はまだまだです。
日本人にとっては肌に触れる、とても大切なものなんですけどね。

s-15 フチをかがる

手仕事で作り上げるハグみじゅうたん

 

LOHASじゅうたんを、一時の流行としてではなく、文化として日本に定着させるのがハグみじゅうたんの目標です。
毎日使うものだからこそ、長く心地良く使える、良い物を。
物質的に豊かになる時代を経て、本当に良い物を厳選していく、そんな時代。
ハグみじゅうたんのある暮らしを、心地良くお楽しみいただければと思います!

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