こんにちは。
この頃、春らしさを感じる暖かい日差しが少しずつ増えてきましたね。
私たちハグみじゅうたんスタッフが最近嬉しく思っているのが、オーガニックコットンやウールなど、天然素材への注目が高まってきていることです。
素材どうしの組み合わせを大切にするロハスインテリア。ロハスインテリアの基本は天然素材(自然素材)であることです。
ですが、普段は身の回りのものがどんな素材でできているか、あまり意識していないものですよね。
「そもそも天然素材ってどんな素材?」
「天然素材ならではの特徴は何?」
といった疑問をもつ方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は天然素材の種類とその特徴について詳しくお話ししたいと思います。
簡単お手入れで長持ち!天然素材の種類と特徴|調湿で静電気を予防! 目次
- 天然素材とは?
- 天然素材の種類と特徴
- 天然素材は静電気が発生しにくい!
- 天然素材のお手入れ方法は?
- 天然素材の中でも水をはじきやすい「ウール」
- 簡単お手入れで長持ち!天然素材の種類と特徴|調湿で静電気を予防! まとめ
天然素材とは?
実は、天然素材には「これ!」と決まった定義が特にないんです。しかし一般的には、化学繊維ではなく、綿や麻、絹や羊毛など自然そのままの素材のことを総称して天然素材と呼んでいます。天然素材は化学繊維よりも静電気が起きにくく、通気性が良いという特徴を持っています。
天然素材の種類と特徴
天然素材の種類には、植物由来の素材と動物由来の素材があります。植物素材の代表的なものには綿と麻、動物素材の代表的なものには絹と羊毛があります。
【綿(コットン)】
綿(コットン)は馴染みのある天然素材ですよね。綿の材料となる綿花は世界60か国以上で栽培されています。
・通気性が良い
・静電気が起きにくい
・肌触りが良い
・夏は涼しく冬は暖かい
・丈夫
・染まりやすい
・縮みやすい
・シワになりやすい
綿にはこんな特徴があります。通気性が良く肌触りが良いため、下着や肌着、タオルによく使われています。
【麻(リネン、ラミー、ヘンプ、ジュート)】
コットンよりも少しシャリ感のある肌触りの麻。麻は数十種類に分けられます。種類によって肌触りは大きな違いがありますが、代表的なものにはリネン、ラミー、ヘンプ、ジュートなどがあります。
麻の繊維は真ん中に大きな空洞があり、水分を吸ったり吐いたりする性質があります。
・通気性が良い
・水分の吸湿・発散に優れている
・水に濡れると強度が増す
・シワになりやすい
・摩擦に弱い
・保温性に欠ける
などが、麻の特徴です。夏物衣類にリネン素材の洋服が見られるのは、体の熱を外に逃がし、汗を吸い取ってもすぐに乾くからなんですね。水に濡れるとさらに丈夫になるので洗濯しても傷みにくいです。ただし、濃い色に染色された麻は色移りしやすいので注意しましょう。
【絹(シルク)】
なめらかな質感が印象的な絹(シルク)。
絹の繊維は三角形の繊維が重なっていて保温性に優れています。さらに、人の皮膚に近いタンパク質でできているため、人の素肌に優しい素材です。
・光沢がある
・肌触りが良い
・通気性がある
・保温・保湿・発散性に優れている
・シミになりやすい
・水、摩擦に弱い
・虫に食われやすい
・太陽光に弱い(変色)
絹には上記のような特徴があります。着心地が良く見た目もしなやかで美しいので和服やブラウス、ネクタイなどに使われています。
シルクでできた化粧品もありますね。
【羊毛(ウール)】
冬の定番素材といえば羊毛(ウール)。羊毛は湿気を吸う・吐くという調湿機能に優れています。
綿(コットン)にも調湿機能がありますが、ウールはその2倍もあるんですよ!
・保温性が高い
・弾力性がある
・水をはじきやすい
・吸湿性がある
・シワになりにくい
・虫に食われやすい
・縮みやすい。
といった特徴がウールにはあり、セーターやカーディガンといった冬物衣類をはじめ、ラグやカーペットにも使われています。
ハグみじゅうたんは基盤の糸が綿(コットン)、肌に触れる毛足の部分は100%ウール(羊毛)です。
天然素材は静電気が発生しにくい!
冬などの乾燥した季節には、静電気が気になりますよね。
「綿や麻は静電気が起きにくくて、絹や羊毛は静電気が起きやすいイメージがある」
と思う方も多いのではないでしょうか?実は絹や羊毛も含め、天然素材は化学繊維よりも静電気が発生しにくい素材なんです。
そもそも静電気はマイナス極とプラス極の摩擦によって発生します。この摩擦が大きくなるほど静電気の量も多くなります。静電気を発生させないコツは、摩擦を大きくさせないように電極がなるべく近い素材(マイナス同士・プラス同士)を選ぶことです。例えば、ウールのニットを脱ぐときに「バチバチ!」と静電気が気になるなら、コットンのシャツを中に着ると帯電が落ち着きます。
また、空気が乾燥して湿度が低いと、静電気が空気中に逃げにくくなり、体にため込むことになります。天然素材で静電気が発生しにくいのは、化学繊維よりも「調湿機能」に優れているからなんですね。
天然素材のお手入れ方法は?
もともと天然素材は化学繊維に比べ、静電気が発生しにくくホコリや汚れがつきにくいです。そのため、定期的に掃除機をかける、やさしくホコリを払い落とすといった日常的なお手入れだけで十分です。もし何かをこぼしてしまったらすぐに水分を拭き取るとキレイになります。簡単なお手入れだけで綺麗に長持ちさせることができるのが天然素材の魅力ですね。
天然素材の中でも、シルクやウールは水分による影響を受けやすいため、水洗いしてしまうと縮み、天然素材ならではの風合いを損なってしまいます。どうしても汚れが気になる、洗濯したいと思ったらクリーニングに出しましょう。ウォッシャブル可なら自宅で洗濯することもできますが、プロの手に任せて洗濯した方が安心です。
天然素材の中でも汚れに強い「ウール」
天然素材の中で、ウール(羊毛)は特に水をはじきやすい性質があります。ウールの繊維には「スケール」というウロコのようなものがあります。このスケールが水の浸透スピードを遅くしてくれるため、水や汚れが繊維の奥に入り込みにくいのです。
さらに、ウールのすごいところは、この「スケール」があることで呼吸ができること。上図の「スケール」は水滴をはじきます。繊維の内側の「コルテックス」は湿気を吸います。湿気を吸うが水滴をはじくという不思議な性質により、外気の変化に応じて、湿気を吸ったり吐いたりという呼吸をするのです。
ただし、何十年と使い続けると経年によりスケールがダメージを受け、水をはじきやすいというウールの性質も少なくなります。より長持ちさせるには日常のこまめなお手入れが重要です。
playlist_add_check簡単お手入れで長持ち!天然素材の種類と特徴|調湿で静電気を予防! まとめ
天然素材は綿や麻、絹や羊毛など自然そのままの素材のこと
「綿」は肌触りが良く丈夫。「麻」は吸湿・発散に優れた天然素材
「絹」は人肌に優しくしなやか。「羊毛」は調湿機能に優れた水をはじきやすい天然素材
天然素材は自然の調湿機能で静電気が発生しにくい!
天然素材は化学繊維に比べて通気性が良く、自然の調湿機能が備わっているため静電気が発生しにくいのが特徴です。風合いや経年変化を楽しめて、優れた機能も多くあります。そして、環境に負荷を与えにくいロハスな素材です。
洋服やインテリアを選ぶ際はぜひ天然素材に注目してみてくださいね。
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