ウール(羊毛)のラグに消臭剤を使っても大丈夫?

投稿日:2016年5月12日 更新日:2023年7月11日|お手入れ
「ウールのラグに消臭剤を使っても大丈夫?」
というご質問をよくいただきます。
「犬や猫が粗相をしたら・・・」
「夏場に、汗をかいた足であがってニオイがついてしまったら・・・」
「一度ニオイがついてしまったらどうやってとればいいんでしょう?」
絨毯は洋服のように気軽に洗えないから、心配になりますよね。
対処法としても、予防策としても、消臭剤をスプレーしたくなる気持ち、分かります。
けれどウールの絨毯であれば、使う必要がない場合も多いのです。

 

■そもそも、嫌なニオイは何故発生するのでしょう?

嫌な臭いは、
・雑菌が
・汗や皮などの有機物をエサにして
・高温多湿の環境で繁殖する
事によって生まれます。
たとえば、汗そのものは無臭です。お風呂に入って汗をかいても臭くないですが、お風呂上りに体を拭いたタオルを湿ったまま丸めたり、洗濯機にいれて蓋をして放置していると、臭います。
まさに汗や皮脂をエサに、高温多湿が好きな雑菌が繁殖してしまうから、臭くなるんですね~。

ラグやカーペットが臭くなるのも同じ理由です。雑菌はあらゆるところに常在しています。無菌室で生きる訳にもいかないので(笑)、他の条件を揃えないようにしましょう。

【嫌な臭いが発生する条件】
①汗や皮脂等の有機物(雑菌のエサ)
②高温多湿(雑菌が繁殖しやすい環境)

実は、ウールの特性を生かした絨毯であれば。この条件が揃いにくい為、ニオイがつきにくいのです!

■ウールの絨毯は嫌な臭いの発生条件が揃いにくい
ラグやカーペットに染み込み、ニオイの原因になりやすい汗。羊毛の絨毯も、汗をかいた体で歩けばもちろん付着します。
ですが羊毛には、水分を弾き、水蒸気(湿気)を吸い込む調湿作用があります。
羊毛は湿気を内部に含んでも表面は水分をはじいてくれるので、付着した汗は自然と揮発します。

 

①汗や皮脂等の有機物(雑菌のエサ)
が絨毯に付着したとしても、汗が揮発し、
②高温多湿(雑菌が繁殖しやすい環境)
が自然と回避される為、雑菌も繁殖しにくく、
臭いが発生しにくいのです!

 

 

滑り止めのゴム等の裏地をつけていない絨毯であれば、通気性が良くより湿気がたまりにくいので、尚良いです。
そして日常的なお掃除でお手入れをしてあげて、たまに水拭きをして表面の汚れを取り去ってあげれば大丈夫♪
その為、使用環境にもよりますが、羊毛の絨毯はそもそも消臭剤を使ってニオイ成分を封じ込める必要がない場合が多いのです。
羊毛の絨毯ってデリケートに見えるかもしれませんが、実はとっても機能的で楽ちんなんです。

 

実際に使ってみてニオイが気になる、という事であれば、消臭剤の注意書きに従ってご使用ください。
ですがまずは、消臭剤を使わずに様子を見てみてください。
きっと思っていたより臭わない筈です!

■適材適所、素材によって使い方は違ってきます
ちなみに、植物繊維のコットンは内部と表面とで水分を含みます。
化学繊維はそもそも吸湿性がないので、内部に含まず、表面に湿気が溜まります。

綿や化学繊維でできたラグは湿気が籠りやすいので、付着した有機物を掃除機や水拭き・乾拭きでこまめにとってあげて、天気の良い日中に天日干しして、湿気を取ってあげるのがベスト。
必然と、シーズンごとにクリーニングをしたり、1~3年程度のスパンで買い替える使い方になりますね。

 

どの繊維にも特徴があり、適性があります。
どんな使い方をしたいのかで選ぶラグは変わってきますが、ご参考になれば幸いです♪

 

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