ハグみじゅうたんを安心して使って頂く為の妥協なき工程

こんにちは。

先月、約１週間生産地で出来上がったハグみじゅうたんの検品・打ち合わせ等をおこなってきました。
日本はもう冬ですが生産地ではシャツ一枚でもまだ汗をかくくらいの気温でした！
今回の渡航では出来上がったハグみじゅうたんを検品する中で、どういった箇所を詳しく検品しているのかを紹介します。

サイズとデザイン

初めにサイズとデザインを確認します。
ハグみじゅうたんはシリーズ毎で異なりますが、玄関サイズから大きなリビングサイズまで展開をしています。
職人の皆さんと一生懸命作り上げたじゅうたんが、規定のサイズで作れているか確認をする大事な瞬間です。
ハグみじゅうたんは、自然素材を手仕事で織りあげるじゅうたんですので、寸分狂いが無いサイズで作る事は難しい為、規定のサイズを設けています。
但し、厳しく管理をしている為プラス・マイナス５％以内におさめることを徹底し、手仕事でもより同サイズのものを皆様にご提供出来るよう妥協を許しません。

そんな中でもやはり手仕事が故に、規定サイズに収まらない事も稀にあります。
職人の方々が厳しい環境で作ってくださっているハグみじゅうたんを１枚も無駄には出来ません。その為、規定のサイズに合わなかった場合、防炎検査やホルムアルデヒド検査等に使用をするのです。
カットしたりかがり直してもらったり、別のサイズで作り直してもらったりしながら、それらのじゅうたんは全て日本へ輸入できるようにしています。

デザインは見本のじゅうたんと見比べます。

色味が若干異なるものは、サイズ違いのものと同様に、検査等に使用することがあります。そういったじゅうたんを一枚でも減らしていき、より良いクオリティーのじゅうたんを生産していけるよう、打ち合わせ等を何度も何度も行い、日本の皆様が喜んでいただける姿を想像しながら、繰り返し品質の追及をしていきます。

毛足の長さ

ハグみじゅうたんはシリーズ毎に毛足の長さが異なります。

毛足が無いタイプのリバーシブル・ストライプ、リバーシブル・イエニシリーズに比べ、てざわりシリーズ・ておりシリーズ等は毛足の長さが重要になってきます。
２・３ｍｍ毛足の長さが違うだけで、じゅうたんの踏み心地や肌触りが違ったり、デザインも異なって見えたりもします。

定規を用いて、毛足の長さを測り一枚一枚手で触って、長さをチェックしていきます。
そこで毛足が長い部分が見つかれば、カットし整えますが、全体的に長さが不揃いなものは、毛足の長さを均等にするための機械を用いて、揃えていきます。

逆に、一部分だけ短くなっている箇所があれば、短い糸を取り出し、新しく糸を入れなおして長さを揃えます。

色落ち・金属確認

ハグみじゅうたんは防炎検査やホルムアルデヒド検査の他に、染色堅牢度の検査も行っています。
定期的に検査を行うのですが、一度に何年分もの糸を染めるわけではなく、発注依頼した分の糸を都度染めていくことから、必ず生産地へ渡航した際に出来上がったじゅうたん全種類を白い布で擦り、確認します。

色移りがひどいものがあった場合、同じ糸を使った何十枚ものじゅうたんが販売出来なくなってしまう可能性があります。
渡航時は糸を染めている工場へ毎回訪問し、職人の方々へ、染色のリーダーから工程を改めて説明して頂き、取り決められた染色工程を徹底して頂くよう促すのです。

金属の確認については、ウールにごく小さな針金のようなものがふくまれたり、じゅうたんの形を整える作業で使用した鉄類などが入っていないか金属探知機で確認します。
金属探知機でも反応しない物や肌に当たると怪我をしてしまう恐れがある、木くずやプラスチックなどは私達生産管理のメンバーと職人の方々で、じゅうたんを隅々まで目視し触りながら確認していきます。
安心して使えるハグみじゅうたんを販売するために絶対に見落としてはいけないとても重要な工程です。

上記の工程を渡航した際に必ず行っています。
私自身G.reformへ入り、こんなことまで徹底しているのかと本当に驚きました。

皆様に安心して何年・何十年と使って頂く為には、一つとして欠かすことのできない、とても重要な工程だと実感していますし、今は誇りをもって取り組ませて頂いています。
今後もより品質の向上を目標に、長く愛して頂けるハグみじゅうたんを生産地の方々と協力し、作っていきます。