自然素材の特徴。天然木は個性豊かなんです!

投稿日:2017年1月21日 更新日:2024年10月31日|LOHASな暮らし

最近のインテリアや住宅では、自然素材が見直されてきています。
その中でよく使われ、また「自然素材」「天然素材」でイメージされやすいのが、「木」です。
天然の自然素材である木は、実はとても個性豊か。
今日はそんな木のお話をしたいと思います。

自然素材の特徴。天然木は個性豊かなんです!
  • 自然素材と言えば、木材。目にも肌にも優しくて心地良い!
  • 天然素材だからこそ。湿気を吸って膨らみ、 吐いて縮み、捻じれます
  • 木が生きてきた証。枝があった所に、節ができます
  • 人工的に加工すれば、簡単に扱えるけど……
  • かつては木の個性を活かして家を建て、物を作っていた
  • まとめ

自然素材と言えば、木材。目にも肌にも優しくて心地良い!

近年、ナチュラルな暮らしや、健康に配慮した住宅のニーズが高まっています。
様々なハウスメーカー様や工務店様で、自然素材を取り入れた住宅を扱うようになり、自然素材を使う事に特化した所も出てきています。

無垢の木材はもちろん、たとえ表面だけでも木の質感を楽しめると、毎日の心地良さが全然違います。
肌触りがとても優しくぬくもりがあり、ナチュラルな質感は目にも優しく、飽きません。
自然素材をふんだんに使ったモデルハウスに行くと、お子様が急に元気になって気持ち良さそうに遊んだりくつろいだり……そんな事もあるんですって。

天然木に囲まれた心地良い空間で、心地良く深呼吸したり、家族みんなで寛いだり。そんな暮らし、憧れます。

天然素材だからこそ。湿気を吸って膨らみ、吐いて縮み、捻じれます

そんな木は、天然の自然素材だからこそ、呼吸をしています。


空気中の湿気を吸って吐いて呼吸をしているのですが、そうして木が水分を含むと、膨らみます。
空気が感想した時は気が含んでいた水分を吐き出してくれるのですが…そうなると、形が本来の繊維にそって、狂いが生じます。
古い箪笥の引出が明けづらくなったりするのも、長い時を経て木の形が変わったから、という事もあります。

 

木が生きてきた証。枝があった所に、節ができます

木は大地に根を張り、水分と栄養を吸い上げます。
そして葉っぱから陽の光を取り込み光合成を行い、栄養を取り入れます。
そうして育っていきますが、いざ木材にした時に、枝が合った部分は節として現れます。
それは木が生きてきた証ですが、節の無い、木目の綺麗な方が良いとされる傾向があります。
早いうちに枝を落として節をなくしたり減らしたりすることもできますが、それはとても手間がかかり、木材の値段に反映されていきます。

人工的に加工すれば、簡単に扱えるけど……

そんな風に扱いづらい所もある木。
その為に、今まで天然木を使った手間のかかる家づくりより、人工的で安い建材による家づくりが持て囃されてきました。

湿気を吸って吐いて出てくる狂いを抑えるために、高熱にあてて強制的に水分を吐き出させる、という方法もあります。
ですが、それだと木が本来持っている精油までも失ってしまいます。
優しい肌触りや心地よい香り、防虫や防汚の効果もなくなってしまいます。

木を粉砕してチップ状にして接着剤等でボード状にしたり、薄い板に切って交互に貼りあわせれば、扱いやすい板はできます。
ただ、天然木が持つ質感や香りの魅力は大幅に削がれてしまいますので、その特徴を把握した上で利用したいですね。

近年の住宅づくりは効率やコストパフォーマンスを重視してきた為、扱うのに熟練の技が必要な天然木を使うよりも、簡単で、安くて、誰もが扱える人工建材や合板等の方が大量に使われてきました。
合板というのは、木を材料にして作られてはいても、木が本来持つ肌触りの良さ、空気を綺麗にする力、心地良い香り、そうした特性は望めません。

 

かつては木の個性を活かして家を建て、物を作っていた

かつては、たとえ木が狂って暴れても、節があっても、熟練の技を持つ職人しか扱えなくても、木を使うのが当たり前でした。
そもそも、何故木は狂って暴れるのでしょう?
それは、その木が、生えていた場所で頑張って生きていたからです。
山の斜面に生える木は、太陽に向かって真っすぐ伸びていく為に、力を入れます。また、風が吹いてきたら踏ん張ります。
そうなると、力のかかるところ、楽な所が出てきて、密度や筋に違いが出てきます。
急斜面に生えた木や、風が強く当たる位置に生えた木ほど、力が入り、捻じれ、必死に映えてきました。

そうなると、木材にした時に形が狂いやすくなります。
ですが、それはその分強靭で、力強いという事でもあります。
かつての大工さんは、その木がどこに生えていて、どんな癖を持っているのかを見抜いて使っていました。
強靭な材が必要な柱にそうした木を使い、穏やかな所で育ってきた木を表面に見える化粧材にと、使い分けます。
癖のある木を柱に使うのなら、逆の癖を持つ木と組み合わせれば、うまく相殺して安定する。
そうして、個性的な木の特性を殺さずに、活かしてきたのです。

まとめ

かつて職人さんが、木の特性を活かして作った家では、木が本来持つ優しい質感や清らかな香りを、心行くまで楽しむことが出来ます。
新しい建材が悪いという訳ではありません。
ただ、木が本来持つポテンシャルを最大限に活かせるのがどちらかというと、昔ながらの方法ですね。

形が狂ったり暴れたり、節が出たり…
一見デメリットに見える事すらも、使い方次第、見せ方次第で強靭さを活かしたりする事ができます。
それこそが、本当に「個性を尊重する」という事なのかな…と思います。

それって子育てとか、人材育成にも繋がるのかなあと思います。
勉強ができて、お友達が多くて、親を良く手伝って、学校に休まず通って進学していい会社に就職して……理想的な人生に見える人生ってあるかもしれませんが、木がそうであるように、人だって、様々な個性やクセを持っています。
扱いづらいからと、見て見ぬ振りをしたり、扱いやすく型にはめようとしても、上手くいかない事もあります。
昔の職人さんが作り上げた古民家や神社仏閣などを見ると、そんな風な事を考える事もあります。

個性的な自然素材。その良さを、もっと気楽に楽しめる世の中になったら素敵だなあと思います♪

 

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