朝晩が少し肌寒くなり、すっかり秋らしくなりましたね。
新潟では樹々がすこしずつ黄色や赤に色づき始めていて、景色を眺めているとなぜか美術館や博物館に行きたくなってきます。
なんとなくアートな気分・・・!?
さて、そんな折りお子さまがハグみじゅうたんに鉛筆でお絵描きをしてしまったというご相談がありました。
それも 4Bの鉛筆で!力強く!!
消しゴムや水拭きでは落ちなかったそうです。
そこで、ハグみじゅうたん事務局で落書きの落とし方を検証してみました。
ちびっこアーティストがいるご家庭は必見です♪
カーペットの落書きの落とし方 -ハグみじゅうたん×ウタマロ石鹸編- 目次
- 鉛筆の落書きを再現 ついでに水性マジック、油性マジックも
- 実証!ウタマロ石鹸で汚れ落とし 実験1(原毛)の結果
- 実証!ウタマロ石鹸で汚れ落とし 実験2(色物)の結果
- ウタマロ石鹸でハグみじゅうたんの落書きを落とす手順
- お手入れの注意点
- カーペットの落書きの落とし方 -ハグみじゅうたん×ウタマロ石鹸編- まとめ
鉛筆の落書きを再現 ついでに水性マジック、油性マジックも
今回、ハグみじゅうたんの落書き落としの検証に使用したのは羊の毛本来の色(原毛)の染めていない絨毯です。
わかりやすいように、一番白っぽい部分で検証することにしました。
汚れ落としに使用したのは「ウタマロ石鹸」。
お子さまの運動靴や体操着などの泥汚れ、ガンコな汚れもよく落ちる!と評判の洗濯せっけんです。
この「ウタマロ石鹸」は弱アルカリ性です。また、白い衣類の白さをよみがえらせる「蛍光増白剤」が入っているため、基本的には色柄ものには使えないということになっています。また、アルカリはウールの蛋白質を分解してしまうため、変色や肌触りが変化(ごわごわになるなど)してしまう恐れがあります。
そんなことも考慮しつつ、試していきます。
【汚れ落とし実験1】
ハグみじゅうたん: ER6181(グレーグラデーション/原毛)
使用した洗剤: ウタマロ石鹸
汚れ(落書き): 鉛筆(B4)
【汚れ落とし実験2】
ハグみじゅうたん: ER6169(赤グラデーション)
使用した洗剤: ウタマロ石鹸
汚れ(落書き): ①鉛筆(B4) ②水性マジック ③油性マジック
実証!ウタマロ石鹸で汚れ落とし 実験1(原毛)の結果
結果は・・・見事!落ちました。
よーく見ると、若干黒ずんでいるようにも見えますが、ほとんど気になりません。
心配していた肌ざわりについても、とくにゴワゴワすることもなく表面の毛羽立ちが少々気になる程度です。
もうひとつ心配していたのが蛍光増白剤の影響です。
今回使用したハグみじゅうたんの てざわりシリーズ02 ER6181(染色していない原毛タイプ)ですが、自然のウールそのままの生成の色が変に白っぽくなったり、変色したりすることはありませんでした。
しっかり石鹸成分を洗い落したからかもしれません。
実証!ウタマロ石鹸で汚れ落とし 実験2(色物)の結果
では、色のあるものではどうなのかも試してみました。
こちらは赤のグラデーション。こちらも見事に落ちました!
左から、鉛筆(4B)、水性マジック、油性マジック です。
油性マジックが落ちるとは思っていなかったので驚きです。
赤からオレンジ色にかけて2色の部分に描いて試しましたが、色褪せや変色は今のところありません。原毛タイプと同じく、表面の毛羽立ちが少々気になりますが、肌ざわりは良好です。
ただし、石鹸成分が残っていたりすると徐々に変色してきたりする可能性があります。
しばらく経過を見ていく予定です。
ウタマロ石鹸でハグみじゅうたんの落書きを落とす手順
何度も検証した結果、下記の手順に落ち着きました。
最後に石鹸をしっかりと洗い流すこと、しっかり乾かすことがポイントです。
手順1:汚れ部分を水(ぬるま湯)で濡らす
タオルや布巾に水またはぬるま湯を含ませ、少し水が滴るくらいに水分を残して軽く絞ります。これで汚れ部分をしっかり湿らせます。
絨毯の裏面には、古タオルや新聞紙などを敷いておきましょう。
※落ち具合がわかりやすいよう、右半分だけ落としていきます
手順2:ウタマロ石鹸を直接すりつける
湿らせた汚れ部分にウタマロ石鹸をじかにすりつけます。強くこすらずに、優しく石鹸で落書きのラインをなぞるようにしていきます。
するとだんだん泡だってきました。
泡立った箇所を指で優しく撫でながら、泡を馴染ませて汚れをうかせていきます。すると、汚れが落ちていくのがわかります。
※ウタマロ石鹸は手肌にも優しい成分を使用しているようですが、お肌の弱い方は手袋を使用したほうが良いかもしれませんね。
汚れが落ちてきたことが確認できたら、まずは表面の泡を水拭きします。
ここでも、ゴシゴシしないで優しく拭きましょう。
タオルには毛先の繊維がたくさんついてくるので色落ちしているように見えます。また、タオルは洗っても付着した細かい繊維はとれないことがあります。
※ハグみじゅうたんは、水で湿った状態で摩擦を加えると色落ちすることがあります。赤系や濃色は特に可能性があります。
手順3:コップの水(ぬるま湯)をかけては吸い取る
仕上げに石鹸の成分をしっかり洗い流すために、コップに水またはぬるま湯を入れて、すこしずつかけては吸い取っていきます。
落とした汚れと石鹸成分を裏から出していくイメージです。
触った時にぬるぬるした感触が無くなるまで、何度も何度も繰り返します。
裏に当てたタオルはすぐにびしょびしょになるので、位置をずらしながらやっていきましょう。
また、落ちた汚れは裏面に染み出てくるため、裏面が少し黒ずんできます。特に水性マジックはすぐに滲んでくるので、根気よく繰り返しましょう。水をかけては吸い取る作業を何度も繰り返すことで、写真のように、ほとんどわからない程度にまで薄くなりました。
汚れが落ちて石鹸が洗い流せたら、あとは乾かすのみ。
乾いたタオルで水分をしっかり吸い取り、風通しの良いところに干すか、濡れている部分に空気があたるようにめくったままの状態で乾かします。特に、裏面から水分が抜けやすいので、裏面を上にして乾かすのがおすすめです。
お手入れの際に気を付けること
石鹸のぬるぬるがしっかりとれるまで「水をかけては吸い取る」を何度も繰り返す
一番のポイントは、洗浄成分が残らないようにしっかり洗い流す、拭きとることです。
今回心配していた以下の2つについて、影響が見られなかったのはこの点につきるかもしれません。
弱アルカリ性の影響
冒頭でも少し触れましたが、アルカリ性はウールの蛋白質を分解してしまいます。
ウタマロ石鹸は「弱」アルカリ性のためか、今回の検証では、肌ざわりが損なわれたり、変色などはありませんでしたが、アルカリ性の洗剤や石鹸をウールに使用する場合はよく注意して使用する必要があります。
ph値によっても違うのかもしれませんね。このあたりは引き続きハグみじゅうたん事務局で検証して、またブログでお知らせしていきたいと思います!
蛍光増白剤について
生成のものは白くなってしまう、という認識がありましたが今回の検証では原毛でもそのようなことはありませんでした。
ですが、これも経過観察が必要かなと思っています。例えば、日当たりの良いところに置いていた場合に、お手入れをした箇所だけ変色してしまうことがないか、等です。
playlist_add_checkカーペットの落書きの落とし方 -ハグみじゅうたん×ウタマロ石鹸編- まとめ
今回の検証では、鉛筆、水性マジック、油性マジック すべて見事に落とすことができました。ウタマロ石鹸 素晴らしいです。
引き続き経過を観察しながら、ウタマロ石鹸で他の汚れ落としも試してみたいと思います。
さて、長くなりましたがここでまとめ。
ハグみじゅうたんの落書き(鉛筆、水性マジック、油性マジック)はウタマロ石鹸でだいたい落ちる
石鹸成分が残らないよう、しっかり水で洗い落すことが大切(変色やゴワつきの原因になるため)
ゴシゴシこすらない(他のお手入れでも共通)
ハグみじゅうたんの汚れの落とし方について、これからもどんどん検証していきます!
「こんなもので汚したらウールラグ、カーペットはどうやってお手入れすればいい?」というご質問も大歓迎です。
是非ハグみじゅうたん事務局までご相談くださいね!
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