こんにちは!
ただ今、検品のために商品管理チームと一緒にハグみじゅうたんの生産地を訪れています。
今回はご予約いただいているお客様分の検品と、新作のサンプルチェックが主な目的。
今日はその検品についてお伝えしたいと思います。
- どんな風に検品しているの?
- 個性をつぶさない独自の検品ルール
- 1枚ずつ触れて織りを確認
どんな風に検品しているの?
職人さんたちと一緒に検品します
人気の品番は、時には数ヶ月お待ちいただく事もあるのですが・・・
「数ヶ月待っても良いから」とハグみじゅうたんを選んでくださるお客様がたくさんいらっしゃるのです。心からありがたい事だなあ、と思います。
検品にも力が入ります。
普段事務局のお仕事をしている私も検品することはありますが、日本に入荷前のハグみじゅうたんを検品するのは初めて。
事前に商品管理チームと細かく打ち合わせの上、日本で練習もしていきました!
(国内検品とは違い、工房の職人さん達と一緒に検品するので手順がかなり違うのです)
検品の前には、品質管理を徹底するために検品ルームに貼られた注意書きをみんなで再確認します。
そして職人さん達と気持ちを一つにして、さあ、検品スタートです。
後ろの青いシャツの男性は通訳ガイドのシンさん
まるで応援しているようですが(笑)
通訳中です
規定の範囲以上の糸飛びがあると、職人さんが素早くリペアルームに運んでいき、補修をします。
この工房一番の腕前だという職人さん
見事な針さばき!
リペアをお願いした個所が見る見るうちにきれいになっていきます。
ハグみじゅうたんは手仕事で手機織りや手織りで織り上げています。
時々糸飛びやネップと呼ばれる糸の結び目ができます。
これは手仕事で作っているうえで必ずできるもので、ハグみじゅうたんの表情にもなっています。
もちろん、個性といっても目立つものはリペアします。
その為に、「インスペクションガイド」という検品ルールを工房の職人さん達と何度も確認して、お互いの認識を共有しながら進めているのです。
個性をつぶさない独自の検品ルール
検品に入る前には、数を確認しマスターサンプルを隣に置いてまずは色のチェックをします。
ここは日本の商品管理チーム全員で確認します。
糸の染まり具合や、織り上げる時の手加減で、多少の色の違いは出ます。
実はハグみじゅうたんは1枚ずつ並べて比べるとほぼ同じものは1枚としてありません。
1枚1枚の個性を大切にしたいので、私たち独自のルールを設けてデザインチェックをしています。
ですが、皆様に上質な物を手の届く価格で使っていただきたいという思いから、サイズとデザインを規格化してつくっているため、お客様が「これは違う!」と思うようなレベルではいけません。
この兼ね合いがとても難しいのです。
今でも時々、このデザインチェックで弾かなければいけないものが出ることがあります。
職人さんたちが一生懸命作ってくれたじゅうたんを「NO」と言わなければいけないのはとても辛く、私たちの伝え方がまだまだ足りなかったと反省することしきりです。
でも今回のチェックでは無事全てOK!
ホッと胸を撫で下ろして次へ進みます。
1枚ずつ触れて織りを確認
オモテ面、ウラ面ともに、手で全体を触って織りを確かめ、縁のかがり部分(バインディングといいます)をチェック。
裏面は特に入念に確認していきます。
裏面を厳しくチェックすることで、表からはわかりにくい糸飛びも見つけることができます
ここで、糸を染めて干すとき、じゅうたんを洗浄して干すときなどについてしまう草をできる限り取ります。が、全てを取り除くことはなかなかできません。
私たちが大切にしているのは、科学薬品などを極力使わず、できるだけ環境に負荷をかけないこと、安心して使える自然素材であることです。
草や葉っぱなどの自然界のものが入るのは(もちろん良いことではありませんが)ハグみじゅうたんが大切にしていることには反していないのです。
そんなハグみじゅうたんの特性も是非知っていただきたいと思っています。
もし皆様のお手元に届いたじゅうたんに草が入っているのを見つけたら、そっと取り除いてあげてくださいね。
【天日干しするハグみじゅうたん。草が混じる事があります】
もちろん私たちが検品の時に見つけたものはしっかり取り除きます!
ところで、どの工房も検品ルームは日本のようにエアコンのついた快適空間ではありません。
中には最近クーラーが入ったところもあり、本当にありがたいのですが、初日の検品ルームにはなく汗だく
これまで何度も報告を受けていましたが、実際に自分でも経験すると、これがなかなか大変なのです。
しかも、不覚にもワタクシお腹を壊してしまい、胃腸が煮えたぎる中での検品
でも日本で楽しみにお待ちいただいているお客様のために、手は抜けません。チームの皆と一緒にしっかり検品してまいりました!
ちなみに、生産地で体調を崩すのは誰もが経験すること。
商品管理チームでは、『お腹壊して一人前』といった感じで、皆慣れたものです。
でもそれぞれの生産地の薬なども試しながら、体調を整えています。
今回は、通訳ガイドのシンさんに教えてもらったお薬がとっても良く効きました!
粉のポカリスエットのように、水に溶かして飲むタイプ。
薬の成分が入っていますが、それ程強くありません。
オレンジ味で美味しい♪
検品の旅はまだまだ続きますので、体調を整えて明日からまた頑張ります
次回は織り機と染めの工房見学についてお届け致します!
続きはこちら↓
【手仕事じゅうたん検品の旅 2016年7月②】
【ハグみじゅうたん オンラインショップ】
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