こんにちは!
前回の検品滞在記①に引き続き、今回は検品の様子をご紹介いたします。
- 見て確認すること
- 触って確認すること
- どのくらいの数を検品しているか
見て確認すること
検品に取り掛かる前に、まずは皆で色の確認を行います。
ハグみじゅうたんの色はレシピがあり、基本的には同じ色で糸を染めることができます。
しかし、その時の気温や湿度により、糸の染まり具合が違ってきます。
糸の染まり具合が違えば、じゅうたんの仕上がりも変わってきます。
基準の色とかけ離れていないか、まずは皆で目を凝らして確認していきます。
染色についてはこちらをチェック!
【手仕事じゅうたん検品の旅2016年7月②】
色の確認をしながら同時に、デザインのチェックも行います。
前回の記事でも書きましたが、生産地の基準やルールには少しおおらかな部分があります。
日本人の私たちから見て少しでも気になるところがあれば、通訳さんに細かい所まで訳してもらい職人さんたちに伝えます。
身ぶり手ぶりを交えながら伝わるまで話します。
触って確認すること
色とデザインのチェックが終わると、次は1枚1枚触っていきます。
表面、裏面、端のかがり部分を入念にチェックします。
表面・裏面のチェックは、糸が飛んでいないか、たて糸が切れていないか、糸が飛び出していないか、硬い毛が混じっていないかなどを触って確認していきます。
かがり部分のチェックは、ほつれていないか、強度は問題ないか、切れていないかなどを確認します。
私たちは問題点を見つけると、指でその個所を職人さんに知らせます。
職人さんたちは私たちの目や手の動きをずっと追っているので、気づいた瞬間にすぐハサミや針と糸を持ってきて直してくれます。
私たちより先に気づき直していることも多々あります。
職人さんたちのそんな姿勢を見ると、いいものを作るという気持ちは変わらないのだなと感じます。
どのくらいの数を検品しているか
私たちは多い時1日で700枚から800枚近くのじゅうたんを検品します。
そのくらいの枚数になると、終わるころには指先の感覚がなくなっていて自分の手なのか分からないくらいになっています。
でも、その枚数を検品することより作ることのほうが大変です。
職人さんたちがじゅうたんを作る日中は、日本の真夏日のような気温+日本の梅雨のような湿度。
スコールのような夕立の後は少し涼しく感じましたが、やはり作っている環境は過酷です。
そんな過酷な環境でいいじゅうたんを作ろうと必死に頑張っている職人さんたちと触れ合うと、私たちの検品にもさらに熱が入ります!
さて、今回は検品の様子をご紹介いたしました。
次回は検品後の様子などをご紹介していきたいと思います。
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