こんにちは。
ハグみじゅうたんショールームのスタッフです。
突然ですが、ご接客をさせていただくと、お手入れ方法に次いでお客様からよく出るご質問があります。
「じゅうたんってダニが心配なんですが?」
そんな疑問にお答えすべく、今回は絨毯とダニの関係についてお話ししたいと思います。
目次
じゅうたんの機能性?
たとえばじゅうたんのことを調べた時、何を基準に選べばいいのか迷ってしまうほど、素材そのものよりも機能性が併記されている事がよくあります。
【防ダニ加工】【抗菌加工】【ホットカーペット/床暖房対応】【防汚加工】【撥水加工】【防炎加工】【アレルギー制御】【制電加工】【消臭】【防音】などなど、じゅうたんの素材には一長一短があり、足りない部分は加工などで補い、消費者の使用感や使い勝手を追及することがあります。
ダニのこと
お手入れが心配なお客様も多いですが、なかでも、よくある質問でダニがあります。
ダニのことをまず調べてみましょう。敵を知らずして…というところからです。
ダニは昆虫ではなく、蜘蛛やさそりの仲間。世界中でダニと呼ばれるものは5万種前後もいるそうです。
ワンちゃんの散歩やアウトドアや山歩きなどで気になる屋外が生息域のものと、屋内に生息するもの大きく分けることもできるようです。私たちの生活に密接にかかわり、気になるものは屋内ダニといわれるものです。実際、とても小さい1mm以下のものですので、肉眼で見えるものではなくさらに怖くなりますね。
ダニが好む環境は、高い湿度、エサのある場所、潜り込む場所があるところ、暗いところとされています。
「屋内塵性ダニ類」と呼ばれる代表的なものをご紹介します。
【ヒョウダニ(チリダニ)】
ほぼ1年中生息。人を刺すことはない。20度~30度、湿度60~80%の高温多湿な環境を好む
【コナダニ】
梅雨時、秋口に増殖。主に食品、畳などが生息域。高温多湿を好む。繁殖力が旺盛。人を刺すことはない。低温に強いが低湿度は苦手。
【ツメダニ】
梅雨時、秋口に増殖。他のダニ(コナダニ)などを捕食。捕食のコナダニの繁殖を抑えることが増殖させないポイント。
【イエダニ】
ねずみや鳥に寄生する。吸血性。ねずみの巣などが近くにある場合には、人も吸血。6~9月が発生の最盛期。
皆様の中でダニに刺されたりされたことのある方はいますか?
上の代表的な屋内のものを調べるとねずみなどに寄生するイエダニ以外、刺すダニは屋内には少ないことがわかります。日本皮膚科学会のHPによると、家の中でダニに刺されるという事例はねずみが生息して、家の天井などに巣があるような古い家屋での発生率が高いそうです。顔や手足はほとんど刺さず、わき腹や下腹部、ふとももなどにかゆみが強いブツブツができるようです。
それ以外のダニの糞や死骸が空気中に舞い上がり、それらのアレルゲンを吸いこむことによりアレルギーなどや喘息などの発生源となる事は事実です。いかにそれらを吸い込まないかがとても重要です。
家の中でダニのいない家はないと言います。じゅうたんは温床になるどころか、実はフローリングだけよりも、それらを一時的にきちんとじゅうたんに抑えつける力があります。
フローリングのホコリの舞い上がりに関してこちらもお読みください↓
カーペットでほこりを抑えてお部屋の空気を綺麗に!床上30cm問題!?
防ダニ加工ってどうなの?
「防ダニ加工はしていますか? ダニってでませんか」よくご質問があります。
これには色々な誤解があります。
ダニがカーペットから出るのではありません。実際に多くのお客様にご使用をいただき、じゅうたんからダニが出た、ダニに刺されたというお話はお伺いしたことがありません。
しかし、皆さん色々いろいろ心配ですよね。よーくわかります。絨毯を選びたいけど、子供の為にも防ダニ加工のついている絨毯が安心という方にお読みいただきたいのです。
一般的に流通している【防ダニ加工】といわれるじゅうたんを調べてみました。
大まかに分けて手法は2通りの方法があります。
■【忌避効果】
薬剤によりカーペットにダニを寄せ付けない効果です。手法などまではメーカーによってさまざまの様ですが、人体に影響のない量の薬剤を使い、安全性にも十分に配慮されているという点は共通で各HPには表示されます。
皮膚に触れない、裏面のみに加工と書かれるところもあります。防ダニ加工と表示されている絨毯の、細かい欄外などの仕様文などをご覧になったことはありますか?よくみると大手製薬会社名が表示されている商品も多いです。
■【増殖抑制効果】
ダニを増やさないようにします。 卵などを増やさずにだんだんと減らす加工です。ハグみじゅうたんは薬剤加工は一切していません。目を詰まらせ、出来るだけ微細なゴミも中に入れにくい造りでダニなどのエサになるものを普段のお掃除で取り除けるようにしています。
じゅうたんに求められるもの
肌に直接触れるものだから。長く家族とともに使える安心を選ぶ。
「ハグみじゅうたん」は薬品を使用した防ダニ加工・防汚加工などをせず、絨毯の裏面などに接着剤やウレタン、ラッテクス処理を使用しておりません。一枚一枚手仕事で織り上げることにより通気性を良くし、密度を細かく上げることでダニの糞や食べかすのなどが絨毯の奥に溜まらないような造りでダニの抑制をしている絨毯です。
それに加え、揮発性の有機化合物質(ホルムアルデヒド)も肌着レベルと同等の基準をクリアしています。
絨毯の上で安心してごろごろしたい。
健康にも環境にも優しい天然素材のウール。
是非、ご自身やご家族で大事な事、必要な事を見極め安心な一品をお選びください。
安全認証エコテックススタンダート100取得「ハグみじゅうたん」
『ハグみじゅうたん』はアレルギーを持っている方や小さいお子様でも安心してご使用いただけるよう、世界トップレベルの繊維製品の安全基準である『エコテックス』を取得しています。
私たちがいつも触れている繊維製品。一本の糸から製品になるまで多くの素材が、様々な場所で加工されて造られています。つくられる際の多くの段階で、中にはからだに有害な物質が含まれてしまう可能があります。(エコテックススタンダード100資料より引用)
『エコテックス』スタンダード100は、繊維製品の加工剤などに含まれるホルムアルデヒド、繊維加工時や染色時に使用するヒ素・鉛・水銀などの重金属、防虫剤、撥水・防汚加工、難燃剤など様々な工程で含まれる揮発性有機化合物などの有害化学物質が対象となる厳しい分析試験をクリアした製品にだけに与える、世界最高水準の繊維製品の証です。国内の絨毯、ラグメーカーとしてエコテックスをクリアしているのは2社(2019年3月時点) だけです。
化学物質などの規制や基準はその国により異なります。絨毯やラグなどは海外では土足の生活で使用するため生活様式にもよりその国独自での基準が異なるのです。
『ハグみじゅうたん』は絨毯・ラグなどに直に座る生活様式である日本において衣類レベルの品質の試験を行っています。結果的に【肌着レベルの安全性が証明されるクラス2】をクリアしています。
ハグみじゅうたんのエコテックスについては、下記記事でも詳しく紹介しています。
エコテックス取得 ハグみじゅうたんの安心・安全への取り組み
こちらもご覧ください。↓
アレルギーが不安な方におすすめのラグの選び方
じゅうたんのダニが心配なんですけれど」 まとめ
ダニを知る。家で刺すダニは実は少ないのです。舞い上がる糞や死骸をとどめる機能こそが大切です。
その機能本当に安全で必要ですか。機能が家族にとって必要かを見極める。
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