皆様、突然ですが高級と聞くとどんなイメージをされますか?
高級ブランド、高級車、高級レストランなど高級というワードがつく言葉は沢山連想されますね。
辞書で調べると、
高級とは…階級や地位、程度や品質が優れていること。そのさま
と記載されています。
絨毯も、通販で千円前後で買えるようないわゆる激安価格の絨毯もあれば、ラグサイズで1枚数百万円の高級絨毯もあります。お気に入りでも、高級で予算の範囲を超えてしまうと、なかなか手が届かないですよね。
しかし、高級感のある絨毯の特徴を知り、ちょっとした工夫を加えると、数百万円かけずとも高級感のあるお部屋にすることができるのです。
今回は高級感のある絨毯の特徴とそんな絨毯でのコーディネートを紹介していきます。
まず、高級な絨毯とはどんな特徴を持っているのでしょうか。絨毯の価格を決める要素について紹介していきます。
目次
絨毯の価値は何で決まる?
絨毯の価値を決める要素として、主に以下の4つが挙げられます。
①手仕事か機械織か
②織の密度(数)
③素材
④染料
手仕事か機械織りか
手仕事か機械織りか=絨毯を織るのにどれほどの人件費がかかっているかということです。
現在は、より短い期間で多くの生産が見込めるため、機械織りが主流となっています。機械織りには、基盤となる生地に専用の機械で糸を植え付けていく「タフテッド織り」など、手織りの絨毯と比較すると、手に届きやすい価格になっています。
反対に、手織りの絨毯は機械織りに比べると、もちろん時間も手間も掛かります。
参考までにハグみじゅうたんのておりシリーズの製作に掛かる期間は、大きなラグサイズ(約150×200cm)だとおおよそ1枚あたり3ヶ月掛かります。
上記画像のように職人さんが手仕事で、セットした基盤の糸にパイルを一本ずつ結びつけていきます。(ちなみにこちらはペルシャ結びという結び方です)
結びつけた後は一定の長さにカットします。手仕事の絨毯はこの作業を繰り返して織られていきます。
ちなみにハグみじゅうたんのてざわりシリーズも、手仕事の絨毯と紹介をしていますが、ておりシリーズとは異なり織り機を使用して糸を織っていきます。鶴の恩返しの機織り機のイメージが一番想像しやすいでしょうか。
詳しくは以下のブログから
知っていると見方が変わるかも!?ラグ・絨毯の表記と織り方について
職人さんたちは、器用に糸を結び付けていきますが、私自身やってみると、たった一本糸を結びつけるだけでも難しく、気が遠くなるような作業だと感じたのを記憶しています。熟練した技術を持っている職人さんでもこれを数ヶ月かけて織っていきます。
そんな事実を知ってから、今まで何気なく見ていたお店の絨毯の山も、長い年月のかけられた努力の結晶なのだなと私自身の見方が変化するようになりました。
織りの細かさ(数)
織りの数が多いということは、それだけ糸を縫い付けたり、結びつけていくのに手間がかかっているということです。これを機械ではなく手仕事で行うとなると、尚更その手間がかかっていることは想像できますね。
サイズが同じ2つの手仕事の絨毯があった場合、織りが細かく、繊細なデザインが施されている方が相場の高い傾向にあります。
この織りの細かさを測る指標としてノット密度というものがあります。ノット密度とは、1平方メートルあたりの糸の本数のことです。この密度が高いほど繊細で細かな文様や柄を表現することができます。
また密度が高いということは、一本一本の糸がギュッと詰まっている証拠でもあります。そのため、丈夫でへたりにくい造りであるのも特徴です。
素材
じゅうたんに使用される素材として、代表的なのがウールやシルク、またポリエステルやレーヨンです。前者のウール、シルクは羊の毛、蚕の繭が原料となるため天然繊維(動物性繊維)と呼ばれています。
後者は人工的に生産されているため化学繊維と呼ばれます。
一般的に市場に出回っているカーペットや絨毯を見ていると、ウールとポリエステルの組み合わせのように複数の繊維を混合し生産されている絨毯が多くあります。
そんな中で高級とされるのが、天然素材の使用率が高い絨毯です。
元々は厳しい自然界を生き抜いてきた素材であるため、保温性が高く、汚れに強いといった特徴を持っています。これらの特性を生かした絨毯は、肌触りや通気性もよい為、通年で快適に過ごしていただくことができます。
ただ、この自然素材の良さを生かすためには、生産工程にこだわり、化学物質の使用を出来るだけ抑えることがポイントになります。そのため製作に手間がかかり、高級価格となるのです。
一方、化学繊維は一度で簡単に生産することを目的としているため、天然素材でできた糸に比べて価格は安価になっています。
染料・染色方法
素材と同様に、糸を染色する染料にも主に2種類あり、自然染料と化学染料に分けられます。
染色にかかる手間から、自然染料を使用している絨毯の方が高級とされることが多いです。
自然染料とは主に草木を高温のお湯に通すことで抽出される染料のことを指しますが、時代の流れと共に簡単に行える化学染料を使用した染色へと移行していきました。
その他にも出来具合やブランドなど様々な要因がありますが、主に絨毯の価格を決めるポイントは上記の通りとなります。
では、高級感のある絨毯とは具体的にどんな絨毯なのか。次のトピックでご紹介していきます。
高級感がUPするおすすめの絨毯を紹介します
上記を踏まえて、高級感のある絨毯の代表例をご紹介していきたいと思います。
織り目が細かく繊細なデザインが特徴的な絨毯
ペルシャ絨毯
ペルシャ絨毯と呼ばれるには、イラン国内で織られていることと手織りであることが条件になります。描かれている文様や柄は多様にありますが、どれも繊細かつ豪華なのが魅力です。
ペルシャ絨毯は有名で人気のある絨毯の1つのため、日本製やベルギー製など、イラン国外でもペルシャ絨毯の文様をあしらった、ペルシャ風絨毯が生産されています。
ペルシャ絨毯には大きく分けて 4種類のデザインがあり、中心部に大きな模様を持つメダリオン、そして全面総柄となるオールオーバー、一方向に柄が描かれているのがメヘラブ、そして絵画調のデザインが特徴的なピクチャが代表的です。
1枚敷くとお部屋全体が格調高い印象になるので、お客様をお招きする客間や玄関マットとして取り入れていただくのもオススメです。
丈夫でへたりにくく、永く使える絨毯
ギャッベ
ギャッベは、イラン国内で生産されている手織りの絨毯のことを指します。ギャッベにはペルシャ語で「ざっくりとした」という意味があり、ペルシャ絨毯を比べるとデザインはラフな印象です。もともとのルーツは、現地の遊牧民が寒暖の差が激しい砂漠で寒さをしのぐために敷いていたことによるもので、生活用品の一つとして使用されていました。
厳しい環境で暮らす遊牧民が使用していたとだけあって造りはとても丈夫で、20~30年ものとも言われ、中には100年もののギャッベも存在します。
ギャッベとハグみじゅうたんの違い、ギャッベとペルシャ絨毯の違い
安心・安全な素材を使用した絨毯
安心して使えるよう素材や製作工程にこだわってできた絨毯もおすすめです。
絨毯製作時に使用されている接着剤や染色剤の中には、アレルギーのもととなる可能性のある化学物質が含まれています。安心して使用していただくために、これらの使用を抑え、自然素材を使用し製作に手間暇かけられた絨毯もあります。
また防炎機能付きや防音機能付きなど、機能面での魅力が紹介されている絨毯は基準となる第三者機関の検査に合格している明確な証拠がついていることも多いです。ほんの一部ですが、その例をご紹介していきます。オンラインストアの説明や実際にお店に行かれた際に確認してみるのもおすすめです。
ホルマリン検査
シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因にもなるホルムアルデヒドの数値を測る検査です。数値が低いほどホルムアルデヒドの含有量が少ないということになります。
ちなみにハグみじゅうたんはこの検査で「肌着レベル」という認証をいただいていますので、小さいお子様やアレルギーをお持ちの方、またご家族も安心して絨毯をお使いいただくことができます。
防炎性機能検査
防炎性機能検査に合格した絨毯は、消防法で定めた防炎基準をクリアしているということになります。
素材の特性上燃え広がりにくいとタイプと、薬品を使用し防炎加工をしているタイプがあります。ウールも燃え広がりにくい素材の1つです。
※ハグみじゅうたんでは、ご購入時の防炎ラベル貼付の対応も行っております。1枚220円となりますのでご希望の際は事前に事務局、お取り扱い店舗様にお申し付けくださいませ。
ハグみじゅうたんで高級感のあるお部屋作りをする
高級感を演出するために、ハグみじゅうたんをお選びいただくこともおすすめです。
ハグみじゅうたんも、天然素材のウールを使用し、手仕事で織られているためしっかりとした丈夫な造りになっております。また、ウールの風合いを生かしたフカフカと心地よい肌触りも魅力になっています。
それでは早速、おすすめのシリーズをご紹介していきます。
ておりシリーズ
ておりシリーズの特徴としては何といっても、光沢感のある見た目と触れたときの滑らかな肌触りです。
この光沢感の秘訣は、上質なウールを使用しているためと、毛足に方向性があり光が当たり反射すると輝いて見えるためです。光り輝く様はとても美しく、高級感が漂いますね。実際のお部屋の様子をいくつかご紹介していきたいと思います。
こちらのておりシリーズは、深みのあるワインレッドのような色合いになっています。赤色は温かみのあるカラーですが、光沢感がプラスされることで華やかで上質な雰囲気のお部屋になりますね。 こちらも深いブルーのグラデーションが美しいておりシリーズ。ておりは耐久性が高く、ダイニングテーブルの下に敷くラグとしてもおすすめです。ウォールナットなどの濃い色の材種の家具と合わせると重厚感が出ます。ておりLR362A | ておりLR98D |
てざわりシリーズ
厚みと弾力がある肌触りが特徴のシリーズです。踏んだ時に少し反発感があるため、足を包んでくれている安心感が得られます。
こちらの絨毯は先ほどの赤色とは反対にグレーの落ち着いた色味が特徴的です。そのためどんなお部屋でも馴染んでくれますし、ゆったりとした上品な印象のお部屋になります。暗い色の床に敷いていただくとシックで大人っぽい印象になりますね。
てざわりER6181 | てざわりER6168 |
ておりSecondCOLLECTION
ておりSecondCOLLECTIONは、ておりシリーズ同様、光沢感のある見た目が特徴的ですが、毛足を長くすることで滑らかかつしっとりとした肌触りを体感することができます。
こちらはブルーのておりSecondCOLLECTIONです。こちらのお客様のご自宅ではテーブルを置いていただいていますが、厚みがあり、へたらずにしっかりと支えてくれていることが伝わってきますね。
ブルーのグラデーションが、水彩で描いた水面のような美しいデザインです。丈夫な造りと心が休まるようなデザインでお部屋で過ごす時間も上質なものになりそうです。
ており2ndコレクションHR4004 | ており2ndコレクションHR4005 |
イエニシリーズ
イエニシリーズは、ペルシャ絨毯やキリム絨毯にあしらわれているような伝統的な文様とデザインがあるのが特徴です。
日本の住宅にも取り入れやすいように、カジュアルな色味になっていますが、繊細な文様が散りばめられているためカジュアルすぎず、華やかで品のある印象です。
ハグみじゅうたんの中では5mmと薄く、テーブルの下に敷いても段差を感じにくいため、食卓に彩りを取り入れたいという方にもおすすめです。
イエニCK421 | イエニCK4544 |
いかがでしたでしょうか。
高級と聞くと、どうしても金額が高く、手が届かない印象がしてしまいますが、
デザインや素材に少しこだわりを加えることでワンランクアップした高級感のある絨毯にすることができます。
玄関サイズからラグを取り入れていただくなど、気軽に始めていただき、お部屋作りを楽しんでいただけましたら嬉しいです。
高級感のあるラグ”ハグみじゅうたん”を見るなら!
【ハグみじゅうたん オンラインショップ】
肌ざわりの良い自然素材ウールのじゅうたんで『おうち時間、もっと快適』