自然素材全般に言えることですが、天然木で作った物は、作った時は真新しく瑞々しく、使い込んでいくほどに味わいを増していきます。
今日は、自然素材だからこその経年変化についてお話ししたいと思います。
- 神社仏閣、古民家の魅力
- 作った時がピークの人工素材、使い込むことで味わいを増す自然素材
- 長く使っていける自然素材
- 新幹線から見る風景
- まとめ
神社仏閣、古民家の魅力
自然素材で作る建物が少なくなっている中、現代でも昔ながらの材料と手法で作った建物は、町のどこかに必ず残っています。
そう、神社やお寺です。
初詣やお墓参り、冠婚葬祭でお世話になる古い建物達。
伝統文化と縁遠くなっているような気はしますが、私達は何気なく、永い時を経て味わい深くなっていく木の魅力に触れているんですよね。
作った時がピークの人工素材、使い込むことで味わいを増す自然素材
私の地元の神社は、十数年前に火事で燃えてしまい、新しく作り直したんです。
作り立ての頃は、新木の香りがする明るい色の木材をふんだんに使って建てられた神社が眩しくて、「なんか神社じゃないみたい…」と違和感がありました。笑
神社って、木がしっとり黒ずんで、落ち着いた風格があるイメージだったんです。
なので、真新しい明るい木で建てられた神社が明るくて眩しかった。
けれど毎年初詣に来るたびに、少しずつ色が落ち着いてきて……いつしか、かつてのように深い落ち着いた雰囲気を醸し出してきて。
ふと気付いたら、あの火事からもうあんなに経つんだなあと時の流れを感じました。
その変化が、また綺麗なんです。
よく雨風にさらされる所ほど黒ずむのが早いから色合いに差が出来たりもして、人工建材の建物を見慣れていた私は、まだらのようで中途半端だなあと感じた事もありました。
けれど、コンクリートのビルは、壁が薄汚れた感じに茶色くなったりするのに、木の建物は不思議と汚らしい感じはありません。
言いようもなく味わい深くて、優しく穏やかな質感と、頼もしい存在感。
作り立ての頃にはなかった魅力です。
長く使っていける自然素材
コンクリートやプラスチック等の人工素材は、作った時が一番綺麗で、使い込んでいくと汚れや傷が溜まっていきます。
木や繊維や革等の天然素材は、作った時は真新しく瑞々しく、使い込んでいくと傷や汚れも味わいに変えていきます。
自然素材の本当の魅力は、商品としてお店に陳列している姿だけをただ見ただけでは、カタログをただ見るだけでは、分かりません。
使い込んでいくその先を楽しみに、その素材が持つ可能性を信じる事で、選ばれていくのかな…と思います。
新幹線から見る風景
新幹線に乗っている時、外の景色を見ていると、都市部と山間部の違いがとても面白いです。
都市部では、コンクリートや鉄筋でキッチリ作った建物が並んでいます。
山間部では、未だに昔ながらの民家が集まっている光景を見ることが出来ます。
トンネルとトンネルの間の、山間部。
奥深い自然の中に新しい建材の家があると、まるで馴染んでいなくてすぐに分かります。
逆に、昔ながらの木で建てられた家は、緑深い山を背景にして、当たり前のように馴染んでいます。
実際の暮らしは、それぞれ良しあしがある事と思いますが、個人的に見ていて美しいな……と感じるのは、圧倒的に木の家です。
その土地で採れた木材を使って建てられたであろう家は、しっくり馴染み、まるでその土地に根を張っているように見えます。
きっと木だって、自分が生まれ育った土地が一番なじみがあって安心するでしょうし、力を発揮できるのではないかな、なんて思います。
まとめ
年を経る事に味わいを増していく自然素材は、長く使っていく事を前提にするもの程、適しているのではないでしょうか。
人工素材と自然素材、お互いの良い所を知って、適材適所で使っていけたら素敵だなあと思っています。
そしてもっと、自然素材の良さを日常で楽しめるようになったら良いなあ、と思います。
自然素材の特徴。天然木は個性豊かなんです!
【ハグみじゅうたん オンラインショップ】
肌ざわりの良い自然素材ウールのじゅうたんで『おうち時間、もっと快適』