絨毯はどうやって保管する?保管前のお手入れと保管場所について


こんにちは。
梅雨が近づき、気温も高くなってきましたね。
夏に近づいてインテリアアイテムを涼しげなものに替えられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私たちがご紹介しているハグみじゅうたんは、ウールの持つ「調湿作用(湿気を吸ったり吐いたりして湿度を調整してくれる作用)」のおかげで、1年中快適にお使いいただける絨毯です。
ですが、夏の時期には涼しげなラグなどに敷き替える方もいらっしゃるかもしれませんね。

夏の間に絨毯をいったん仕舞う場合、皆様のなかで以下のような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

・長期間保管するので、ダニなどの害虫対策が気になる。
・うちの絨毯は洗濯機では洗えないけれど、仕舞う前のお手入れはどうしたらいいの?
・大きなサイズだと保管するスペースに困る。

今回はそんなお悩みを解消すべく、絨毯の保管のコツについてご案内します。

保管前の困りごとその1 「ダニが繁殖しないか心配」

まずはダニなどの害虫対策についてです。

ダニ対策をするにはまず、ダニが繫殖しやすい(好む)環境をしっかりと知ることから始めましょう。
過去のブログの記事でも既に紹介されているのですが、改めて挙げると以下の2つが大きくあります

・室温20~30℃ほどで湿度が高い(約70%以上)
・食べかすやフケ、髪の毛などゴミが絨毯に残っている

つまり、掃除機の掛け残しがあるとダニが繁殖してしまう可能性を上げてしまうことがわかります。

さらに湿度と気温の高い夏時期はダニが繫殖するには好条件なのです。
ですが、保管する前にしっかりと対策をしていただければ、繫殖する可能性を抑えることができますよ。

カーペットやラグのダニ対策のポイント~子供やペットと安心して過ごすために~



お手入れその1  保管前に湿気を取り除いてあげる

まずしっかりと乾燥させて、湿気を逃してあげることが大切です。

理想としては、屋外で陰干しを1、2時間していただくことです。

絨毯が重い、干すスペースがないなどの場合は、お部屋の中で絨毯を半面ずつ裏返して空気を通すだけでも大丈夫です。
半分ずつめくって風を通します

※天日干しの場合、長時間干したままですと色あせのもとにもなりますのでご注意ください。

↓↓↓ 詳しくはこちらの記事もご覧ください。

【ウールラグ日焼け実験Ⅱ】ラグはいつから変色するの?



お手入れその2  絨毯のお掃除をしてから保管する

ダニは、私たちが知らぬ間に落としているゴミを餌としています。
繫殖させないようにするためには掃除機でしっかりとゴミを取り除くことが重要です。

コツとしてはゆっくりと満遍なく掃除機を動かすことです。
速くゴシゴシと動かすとゴミがしっかり取り切れない場合もありますので、ゆっくりと掃除機をかけてください。

可能であれば絨毯を水で絞ったタオルで拭いて汚れをとり(そのあとにしっかりから拭きも)、ハグみじゅうたんのように裏地が付いていない絨毯であれば裏面も掃除機掛けをしていただくのがおすすめです。

お洗濯が可能な絨毯は一度お洗濯してしっかりと乾かしてから保管すると安心です。



保管前の困りごとその2 「保管場所と畳み方はどうすれば良い?」

さて続いては絨毯を保管しましょう。
絨毯を保管する際におすすめの場所と畳み方は以下の通りです。

・湿気のこもりにくい風通しの良い場所
・ロール状に丸めて、床から浮かせた状態で保管(丸めた絨毯の両端を椅子やボックスなどに載せてあげるイメージです)

ロール状に丸めた絨毯を椅子の上に寝かします。

それでは保管場所と畳み方について、詳しくご説明していきます。



湿気がこもらないように保管するには

長期間絨毯を保管する場合、多くの方がクローゼットや押入れなどの閉め切った場所を選ばれるかと思います。

このような閉め切った環境では、湿気がこもりやすくなるため、1ヶ月に一度ほどのペースで絨毯を広げて空気を通すのがおすすめです。定期的な換気によって、カビやにおいの発生を防ぐことができます。

とはいえ、「奥にしまっていて出しにくい」「長期間不在になる」など、なかなか換気ができないという方もいらっしゃるかもしれません。そういった場合には、除湿剤を活用する方法も有効です。

除湿剤には、押入れやクローゼットに置いたり吊るしたりするタイプのほかに、絨毯に挟める小袋タイプもあります。絨毯を袋に入れて保管する場合は、小袋タイプの除湿剤を一緒に挟み込むことで湿気対策ができます。

また、湿気は床にたまりやすいため、絨毯を直接床に置かないことも重要なポイントです。保管の際には、絨毯の下に「すのこ」などを敷いて空気の通り道を確保してあげると、さらに安心です。


場所を取らない保管場所は

続いては、保管スペースに関するお悩みと、その解決方法についてご紹介します。

絨毯をロール状に巻いて横置きし、さらに床から浮かせて保管しようとすると、意外と場所をとってしまうものです。

ロール状での保管は、しわが付きにくいためおすすめの方法ですが、裏地のない絨毯(ハグみじゅうたんも裏地はありません)であれば、四角く畳んで収納することも可能です。ただし、その際にひとつ注意点がございます。

それは、長期間折ったままにしておくと折り目がついてしまう可能性があるということです。

ハグみじゅうたんに使用されているウール素材は復元性が高く、跡がついても時間の経過とともに元に戻る性質がありますが、折ったまま長く保管したり、細い脚の家具を長時間置いた場合などは、跡が残りやすくなることもあります。

そのため、畳んで保管する場合でも、可能であれば定期的に広げて空気を通すことをおすすめします。

もし定期的に広げるのが難しいという方は、跡がついてしまった場合の対処方法もございますので、あわせてご参考ください。

【ウールラグのお手入れ】家具の跡の直し方【ショート動画】

また、費用はかかりますが、保管の方法として「預かりサービス付きのクリーニング業者さんに依頼する」という選択肢もございます。
絨毯のご使用年数やサービス内容、料金なども考慮しながら、ご自身に合った保管方法を選んでいただけたらと思います。


playlist_add_check まとめ

いかがでしたでしょうか。
絨毯はしっかりとお手入れしていただくことで、長く使えるものでもあります。

保管前に絨毯の湿気を取り除く 保管前に絨毯の湿気を取り除く
お掃除機掛けはゆっくり、満遍なく お掃除機掛けはゆっくり、満遍なく
湿気がこもらない環境で保管する 湿気がこもらない環境で保管する
折り目が付かないように畳む 折り目が付かないように畳む

次に使う時も気持ち良く過ごせるよう、こちらの4点をポイントとし、お手入れと保管をしましょう。