人気の手織り絨毯「ておりシリーズ」の特徴と魅力をご紹介！

1枚1枚手仕事で丁寧に作られているハグみじゅうたん。

なかでも作るのに一番手間暇がかかり、その分耐久年数も長いのが手織りで織られたシリーズです。

そこで今回はハグみじゅうたん「ておりシリーズ」の特徴や魅力について詳しくご紹介したいと思います。

そもそもておりシリーズとは？

特徴をご紹介する前に、まずはハグみじゅうたんとは何か、中でもておりシリーズとは何かについて簡単にご紹介します。

「ハグみじゅうたん」とは、日本のウールラグに特化したラグブランドです。1枚ずつ職人さんの手仕事で作られており、どんな方にも安心してお使いいただけるよう「造り」「健康」「環境」にこだわったオリジナルラグをご紹介しています。

ハグみじゅうたんは、織りやデザイン性などにより下記のシリーズに分類されます。

リバーシブルシリーズ、てざわりシリーズは、まるで鶴の恩返しに出てくるような手動の機織り機を用いて織り上げています。

製作期間はおおよそ１、2週間ほど。線描のようなストライプやグラデーションデザインが特徴的です。

リバーシブルシリーズやてざわりシリーズを作っている、手機（てばた）織りの様子

一方ておりシリーズは、その名の通り「手織り」で織られたシリーズです。先程の手機織りで織られたシリーズと比較して一気に織ることができず、一目一目結びを繰り返して織り上げた、とても製作に時間を要するシリーズです。

手織りでハグみじゅうたんを製作しています

こちらのブログで紹介するのは「ておりシリーズ」「ておりコレクションシリーズ」「ており2ndコレクションシリーズ」「ておりプレミアムシリーズ」をまとめてておりシリーズという形でご紹介させていただきます。

「ておりシリーズ」の８つの特徴

多くの方を魅了する「ておりシリーズ」の特徴を８つのポイントにまとめてみました。
では、一つずつを見ていきましょう！

１．手結びで織り上げる丁寧な織り方

ておりシリーズは一目一目手結びで織り上げるじゅうたんで、非常に手間がかかります。

ペルシャ結びという結び方で、ペルシャ絨毯やギャッベと同じ織り方です。
そのため、150cm×200cmのサイズの絨毯を1枚織り上げるのに、約3ヵ月かかります。

手結びで織り上げる様子

つくるのに手間と時間がかかるため、ご注文が多い商品は、半年～約1年ほどお待ちいただく場合がございます。ありがたいことに、待ってでも欲しいと言ってくださる方が多いです。

【記事】「ておりシリーズ」の製作工程について

▶希少な手織り絨毯「ハグみじゅうたん“ておりシリーズ”」の製作工程

２．高い耐久性

手結びで丁寧につくられているため、耐久年数は約20年～30年あります。
生まれたばかりのお子様が大人になっても使える程です。

ハグみじゅうたんは、安心してお使いいただくために絨毯には珍しい保証付きのですが、ておりシリーズの場合は、なんと『12年間』の保証が付いています。

ハグみじゅうたんの保証書

３．深みのある色合いと豊かな表情

一目一目手結びで織り上げるため『点』で表現ができます。
（「てざわりシリーズ」は手機織りのため、『線』での表現になります）

よく見ると一見同じ色の部分でも複数の色糸が使われていていることが分かります。さりげない模様も織り込まれているので、色に深みが出て、じゅうたんの表情が豊かになります。

同じ色でも濃淡があり、複数の色が使われているのがわかる

また、織り上げる際に何度も洗い、櫛でブラッシングすることで、毛に美しい光沢が出ます。

美しい手織りの光沢感

４．見る方向によって変わる色合い（表情）

手結びをする際に、手前に引っ張って切る、ということを繰り返えす織り方であるため、毛が一定方向に向いています。

毛が一定方向（写真は右側）に傾いているのがわかる

触っていただくと、撫でやすい方の順目（毛の流れに沿って触った場合）と、抵抗感がある方の逆目（毛の流れに逆らって触った場合）があります。
それによって、光の当たる量が変わり、見る方向によって色合い（表情）が変わるのです。
まずはこちらの色合いから。

ており(LR318A)　明るく淡い色合いに見える方向

毛の流れが手前から奥に向かっている状態で、毛の背中の部分に光がたくさん当たるため、明るく淡い色合いに見えます。
180度向きを変えると・・・。

ており(LR318A)　濃く深い色合いに見える方向

毛の流れが奥から手前に向いている状態で、毛の先端にしか光が当たらないため、濃く深い色合いに見えるのです。

同じ絨毯でも180度向きを変えるとこれだけ見え方が変わる

この変化には驚きます。まさに「魔法の絨毯」です！
横向きに敷いてもこの色合いの変化は楽しめます。

横向きに敷いても向きを変えるだけで色の変化を楽しめる

気分や季節によってじゅうたんの向きを変えることで、２つの色合い（顔）を楽しむことがでいますね♪

【記事】「ておりシリーズ」の表情の違いの楽しみ方

▶手織り絨毯の楽しみ方～表情の違いを楽しむ「ており」シリーズ

５．しっとりなめらかな肌触りと程よい踏み心地

織り上げる際に何度も洗い、櫛でブラッシングすることで、しっとりなめらかな肌触りです。
足で踏んだ際にも、足の裏からもしっとり感が伝わる印象です。

「ておりシリーズ」は適度な厚みでクッション性もあり、十分ゴロゴロもできます。
ホットカーペットや床暖房と一緒に使いたい場合、てざわりシリーズよりも厚みを抑えているので、熱が伝わりやすいです。

ちなみに、「てざわり」は、毛が直立しているので、毛の先端で足を支えています。踏んだ時に体重がかかる方向に毛が動く感覚があると思います。

ふかふか感やクッション性を優先にされる方は「てざわり」がおすすめですが、「ており」は適度なクッション性もありつつ、抵抗感がないので歩きやすいでのす。

６．夏の使い心地

「てざわりシリーズ」でも十分夏も心地よくお使いいただけますが、よりサラっとしていて夏に心地いいのが「ておりシリーズ」です。
これは私自身が使った感覚です。

夏でも気持ち良くゴロン

毛が直立ではなく、寝ているタイプだからこそ肌に触れたときの感触が夏でも心地よいのだと思います。
是非、触ったり、踏んだりして体感してみてください。

７．お手入れのしやすさ

お手入れとしては、他のシリーズと同様ですが、「ておりシリーズ」は毛が織り重なっているため、よりゴミや食べかす等が入りにくいです。
この毛の流れがあることにで、ほこりを掃き出す効果もあります。

ウールの特徴でもある「遊び毛」（余分な細かい毛）も、ハグみじゅうたんのシリーズの中で、一番出にくいシリーズです。

ウールの遊び毛

【記事】ウールラグの「遊び毛」について

▶ウールラグや絨毯・カーペットの遊び毛について～汚れにくさの秘密！

８．経年変化による味わい

革の小物や無垢の家具のように、天然素材ならでは経年変化を楽しめます。
ただ、10年後は革や木材より変化は少ないかもしれません。丈夫な造りに加えて、元々毛が織り重なっているので、へたりも感じにくいからです。

また、今は束になっている毛が、使っていくうちに徐々にほぐれ肌触りもより滑らかになり、味わい深い艶が出てきます。

天然素材ならではの経年変化をお楽しみいただきならが、皆さまなりの「味」を出していただければ幸いです。

さて、ここまでておりシリーズの9つの魅力についてお話してきました。
このておりシリーズは一体どのようにつくられているのでしょうか。

皆さまの元へ届くまでの道のりを続いてご紹介します。

ておりシリーズができるまで

1枚1枚手仕事で作っているハグみじゅうたん。
特に手織りで織り上げたこちらのシリーズは、一目一目手結びで結んで切ってを繰り返して作られているため、1枚織り上げるのに約3ヶ月程の時間を要します。

そんなておりシリーズの製作工程はこちら。

作られているのは、日本から遠く離れた南アジアの国々。
ずっと昔から織りの文化が盛んな国の職人さんが作っています。

糸を染めるところから（さらに言えば羊を育て毛を刈るところから始まります）、織り上げ、洗って、仕上げ・検品をして、ようやく日本にやってきます。

生活スタイルや習慣、価値観も日本とは異なる国で、日本人の暮らしに合った絨毯を作るのは至難の業。
日本の我々スタッフと、現地の職人さんと何度も何度も打ち合わせを重ね、協業で作り上げたのがハグみじゅうたんです。

人の手で作られている、よく見ると糸の太さが太かったり細かったり、色の濃淡があったり、線がまっすぐでなかったりなどの個性も見られます。
そんな手仕事の温もりを感じてお使いいただけたら嬉しいです。

コーディネート

続いては、お部屋のシーン別にておりシリーズのコーディネート例をご紹介します。

リビング

ておりLR362A

ておりLR318A

ダイニング

ており LR37A

ており LR98D

玄関

ており LR205A

ており LR22A

寝室・ベッドサイド

ており LR168C

お客様の声

実際にておりシリーズをお使いいただいているユーザー様のお声をご紹介します。

神奈川県鎌倉市 Y様

手織りだけあって肌触り、クッション性がとてもよく、この上でついゴロ寝してしまいます。
家族もこの絨毯がお気に入りで、一緒に映画を見たりゲームをしたりまどろんだり、我が家の寛ぎスペースがパワーアップしました。

静岡県浜松市　S様

「カーペットがほしいな」と思っていた所に偶然出会ったはぐみじゅうたん。
「肌触りが良くていいなぁ、でも高いなぁ」と眺めている私に、店員さんが声を掛けてくれ、はぐみじゅうたんについてお話をしてくれました。
それから色やサイズなど決めかねたので間取りや家の写真を見てもらい、アドバイスをもらいながらぴったり！と思うこのじゅうたんを選びました。

古い家にもよく馴染み、光の加減や見る角度によって色合いが違うので1日を通して変化を楽しめます。
夜、じゅうたんの上でくつろぎながらストレッチなどをするのが日課になりました。