家のなかでくつろぐ時間が一番長いリビング。そんなリビングをより快適空間にするためのラグ選びは、絶対に失敗したくないものです。
しかしお店でしっかり選んだはずが、実際に敷いてみるとサイズが合わなかったりイメージと違っていたりといったケースも少なくありません。そんな悲劇的な状況にならないためにも、ポイントを押さえてラグ選びをすることが大切です。
ここではリビングに敷くラグを探している人に向けて、上手な選び方を紹介します。
目次
リビングのラグの重要性
リビングのラグには、以下の2つの大切な役割があります。
機能性
快適さ:柔らかさのほか、湿度調整やホコリの抑制など暮らしを快適にする効果があります。
保温性:空気を内包して足元を温かく包み込みます。
キズ防止:フローリングのキズ防止効果があります。
騒音防止:階下や周囲に生活音が響くのを抑えます。
衝撃吸収:動作に伴う衝撃を吸収し、ケガ防止に役立ちます。
インテリア性
お部屋の見た目に変化を与える:温かみのある雰囲気や、インテリアアイテムとして周囲との調和をもたらします。
ゾーンを区切る:ラグを敷くことでくつろぎの場が設けられ、ほかの場所との区切りができます。同室内でもラグによって、複数の異なるスペースを作ることができます。
リビングのラグの選び方
リビングのラグの選び方を4つの観点から見ていきます。
サイズ
リビングのラグは、家族の人数やライフスタイル、置いている家具などによって適切なサイズが異なります。なお、下記はいずれも、ソファは一般的な三人掛けのサイズ(幅 185~195cm 奥行き 90cm前後)を想定しています。
【ソファがある場合】
ラグ、カーペットの大きさはソファの幅より20%ほど大きめのサイズが良いバランスです。この場合は、170cm ×240cm程度の大きさのラグであれば、バランスが良くなります。
【ソファのみでテーブルを置かない場合】
アクセントラグと呼ばれる、140×200cm 程度(ハグみじゅうたんの場合は 約150×200cm)の大きさのものが適しています。
ソファ前にテーブルを置かない場合、アクセントラグサイズでも大人3~4人が十分に座ったりくつろいだりすることができます。
大人4人がごろごろと寝転ぶには少し狭いですが…
「ソファでくつろぐことが多く、あまり床には座らない」
「足元だけにラグがあれば良い」
「インテリアのアクセントに敷きたい」
というライフスタイルでしたら、例えばテーブルを置く場合でもこのサイズで良いでしょう。
みんなでもっとゆったりくつろぎたい場合や、家族の人数が多い、小さなお子さまがいるといった場合には、やや大きめの約170×240cm 程度がおすすめです。
【ソファ × センターテーブル】
一般的なセンターテーブルサイズ(100 × 60cm 程度のもの)であれば、ラグサイズは約170×240cmの大きさであれば、周りにゆったりと座るスペースもあり大人3~4人がくつろぐには良い大きさです。
もっと大人数、例えばお子さまが3人、4人いる場合や、2世帯で同居されている場合など、長く使えるハグみじゅうたんのようなラグなら、是非5年後、10年後のことも考えてみてください。
お子さま、またはお孫さんが10代になって体が大人と同じくらいになることを考えると…
約200×250cm やそれ以上の大きいサイズでも良いでしょう。
【ソファ × フロアーテーブル】
一般的なフロアーテーブルサイズ(120 × 80cm 程度)で、足元だけで良い場合は上記の「アクセントラグ」サイズの140×200cm 程度(ハグみじゅうたんの場合は 約150×200cm)の大きさで問題ありません。
テーブルを囲んでゆったり座りたい場合には、約170×240cm程度 の大きさがあれば、余裕をもってくつろげます。さらに広々と使いたいという場合は200×250cm 程度やそれ以上の大きいサイズがおすすめです。
部屋の広さとラグサイズについては、以下の記事も参考になります。
一人暮らしの部屋、ワンルームに敷くラグの選び方と5つのポイント!
また、リビングが和室だという方もいらっしゃるでしょう。和室にラグを敷く際は、以下の記事が参考になります。
畳の上にラグや絨毯を敷く場合の注意点
色
ラグの色を選ぶ際には、部屋全体との調和を重視します。基本的なインテリアの配色バランスは、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%です。
ラグの場合はメインカラーかアクセントカラーのいずれでも考えることができます。メインカラーとしては、カーテンや家具などと同系色を選ぶことで部屋に良くなじみます。アクセントカラーとしては、部屋の差し色として、引き立つ色を選ぶと良いでしょう。
色にはそれぞれ心理的に作用する効果があります。暖色系・寒色系、トーンの明るさ、膨張色・縮小色などのほか、気持ちを穏やかにしたり逆にエネルギッシュにしたりするといった色の個性にも注目しながら、ライフスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
LDKのリビングとダイニングなど、同じ部屋にラグを2枚使うこともあるでしょう。その場合の色選びについては、以下の記事が参考になります。
ラグの2枚使い、重ね使いを楽しむ【ハグみじゅうたんのコーディネート】
素材
ラグや絨毯によく使われる素材を、天然繊維と化学繊維に分けて解説します。
天然繊維
天然繊維は、植物由来と動物由来の2つに分類されます。
植物

麻リネンの原料となるフラックス
・コットン:綿花を原材料とする繊維で、比較的安価な傾向があります。刺激が少ないことや、繊維が短く遊び毛がほとんど見られないのが特徴です。水分を含んだ汚れが付きやすいですが、自宅で洗えるものが多くあります。
・リネン:コットンより高額な傾向があります。麻科の植物を原料とし、独特の光沢があります。吸水性・発散性・通気性に優れ、カビや雑菌の繁殖の抑制効果が期待できる性質を持ちます。静電気が起きにくいためホコリは少ないですが、水分による汚れは吸いやすいのが難点です。シワができやすいため、自宅でのクリーニングには注意が必要です。
・ジュート・麻:ジュートはリネンと同じく麻の一種の黄麻からできる繊維です。質感は木素材のように粗目で、リネンよりも素朴な印象を与えます。汚れや臭いが付きにくく丈夫ですが、肌触りはやや固めです。
動物

動物繊維から成るウール
・ウール:羊毛を原料とする繊維です。弾力性・断熱性・調湿効果に優れているうえ、汚れが付きにくく、年間を通して使いやすい素材です。獣毛という性質上遊び毛は出ますが、その分汚れにくく、普段の簡単なお手入れで長く愛用が可能です。
・シルク:蚕から取れる生糸を原材料とする繊維です。製品は高級品として扱われ、美しい光沢と滑らかな手触りが特徴です。小型サイズでもかなり高額で扱いも難しいため、日常的な敷物としては不向きです。
・レザー:牛革、羊革、豚革などを原料とします。敷物として使う場合には、しっとりとした独特の質感で、高級感があります。経年によって皮特有の魅力が増しますが、クリーニング不可の場合が多い素材です。パッチワークなど個性的なデザインのものも多く見られ、ひと味違うインテリアを演出したい場合に向きます。
化学繊維
・ナイロン:耐摩擦、耐久性、耐薬品性に優れる化繊の代表格です。カビや害虫の被害を受けにくいメリットがありますが、静電気が発生しやすいのが難点です。
・ポリエステル:比較的熱に強く、耐水性がある繊維です。カビや害虫の被害を受けにくいうえ、ナイロンよりも肌触りや保温性に優れます。
・アクリル:発色に優れ、デザインの再現性の高い繊維で、エコファーの素材としても人気です。摩擦に強く、耐水性があります。
・ポリプロピレン:手頃な価格帯の商品が多く、丈夫です。摩擦や薬品・カビ・害虫への耐性も強いですが、肌触りは固めです。
ラグ素材別の特徴については、以下の記事でも詳しく解説しています。
ラグ、カーペットの素材 種類ごとの特徴を徹底比較!
デザイン
テイスト
デザインのテイストには以下のようなものがあります。
・ナチュラル:「自然」「天然」をベースとしながら、オフホワイト・ベージュなどを多く用い、シンプル・都会的であるのが特徴です。
・カジュアル:比較的リーズナブルなアイテムを多用し、ポップ・フレンドリーなイメージでカラフルでありながらも飾り気がない雰囲気に仕上げます。
・モダン:モノトーン・グレーを基調とし、ムダな装飾がなく、シンプルで都会的な雰囲気を演出します。
・クラッシック:重厚さと気品を感じるスタイルです。ダークトーンでまとめ、高級感のある素材を使います。
・北欧:自然素材を多用した家具やファブリック類が特徴です。アースカラーをメインに、自然モチーフやポップな色彩で温かみのある雰囲気を漂わせます。
・アジアン:アジアのリゾート地を連想させるインテリアです。木や麻・民族柄を用いて、エキゾチックな雰囲気に仕上げます。
柄
ラグに使われる主な柄には以下のようなものがあります。
無地
小柄
水玉・ドット
ボーダー・ストライプ
チェック
幾何学柄
和柄
植物モチーフ
動物モチーフ
先に紹介したテイストや、インテリアの配色バランスに留意しながら取り入れると、個性的なお部屋づくりに活かせます。
形状
ラグには以下のような形状があります。
正方形
長方形
円形
変形
同じ色や柄でも、形によって雰囲気が変わります。サイズ感も考慮しながら、形を選びます。
機能
抗菌・抗ウイルス
防炎
防音
防ダニ
消臭
防汚
撥水
接触冷感加工
ラグの素材本来の性質や、表面加工により機能を付加することにより、上記のような機能が期待できるラグもあります。敷く場所や周囲環境に合わせて選ぶのがおすすめです。
風水
インテリアには、風水的に良いものとあまり良くないものがあると言われます。
・方角別・色が持つ意味
ラグを敷く場所の方角に合った色を選ぶことで、「良い気」が得られるとされ、以下のような例があります。
北:ピンク・クリーム色
東:青色系
南:黄緑
西:淡黄
・形の意味
長方形には安定のパワー、楕円形にはスムーズなエネルギーの流れ・円満の意味があります。
・素材
風水で特に重要なのが、素材選びです。天然素材には気を清浄にする力があり、どのような環境でもおすすめできます。
インテリアと風水の関係については、以下の記事が参考になります。
玄関マットから始める風水~押さえておきたい選び方~
絨毯は風水を使って選ぶが吉!!
ウールラグ・玄関マットの色に迷ったら風水で選ぶ!
リビングのラグには「ハグみじゅうたん」がおすすめ

天然素材のウールラグハグみじゅうたん
ハグみじゅうたんでは、自然素材にこだわった上質なラグを多数取り揃えています。自然素材ならではの機能性や安心感など、ハグみじゅうたんをおすすめする理由をご紹介します。
ハグみじゅうたんのウールラグには、以下のようなメリットがあります。
耐久性:天然ウールには高い復元力があり、ソファなどの下に敷いた跡もスチームで元に戻すことができます。長年の使用に耐える素材として、生活に寄り添います。
調湿作用:自然の繊維が湿度を吸収・拡散するため通年使うことができます。ウールの吸湿力は綿の約2倍、ポリエステルの約40倍です。キューティクルが開いたり閉じたりしながら、繊維自体が呼吸をするように調湿を行います。
保温性:ウールの持ち味はあたたかな感触。これはクリンプと呼ばれる繊維構造のなかに空気をため込み、優れた保温効果があるためです。夏は涼しく、冬は暖かいのも、クリンプにより熱が遮断されるためです。
汚れに強い:3層のキューティクルの膜によって水の汚れを弾きます。水分含有率が高いため静電気の発生が少なく、ホコリを吸着しながらも抱えこまず、ブラッシングなどにより手放しやすい性質があります。
防炎効果:水分や窒素を多く含んでおり、発火温度が高いので燃えにくいという性質があります。化繊のように燃え広がらない可能性が高いため、ホテルや公的機関など人の集まる場所でも使われています。
防音・吸音効果:長くしなやかな毛足が、足音や生活音を抑制します。これも、多くの人が集まる場所でウール素材が使われている理由のひとつです。
空気清浄効果:毛足によって空気中のホコリを抱き込み、空気中に舞い上がるのを抑制します。
衝撃吸収:毛足が長く、繊維がしっかりとしているため、優れた弾力性があり、動作による衝撃を吸収します。
快適なリビングの時間のために最適なラグを選ぼう
リビングに素敵なラグがあると、心が華やぎます。インテリアとしてもラグは重要ですが、一方で快適さをもたらす機能性にも目を向けることが大切です。素材やサイズ選びを間違えると、せっかくのリビングが今一つの仕上がりとなってしまいかねません。
通年使っていても風合いが変わらず、安全で快適に過ごせるラグとしては、やはり天然ウール素材がおすすめです。
ハグみじゅうたんでは快適なスペースづくりに欠かせない天然ウールのラグが、豊富なサイズ・色・柄で提供されています。リビングのラグ選びに迷ったら、お近くの店舗もしくはハグみじゅうたん展にお立ち寄りください。
お部屋の雰囲気と予算感に合った絨毯をご提案させていただきます。
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