お部屋の敷物と言えば、絨毯やラグを思い浮かべるのではないでしょうか。
ラグは絨毯よりも小型でアクセントラグと呼ばれているようにリビング・ダイニングインテリアとして欠かせないアイテムです。ひとつの部屋の中で複数を使い分けることもでき、室内でのリラックスした空間を演出し、もちろん寝心地、座り心地、暖かさや爽やかさを与えてくれる実用性も兼ね備えています。
今回はお部屋づくりの心強い味方となる「ラグ」の魅力を、余すところなくお伝えしていきます。
目次
そもそもラグとは?
「ラグ」はインテリアのアイテムとして聞きなれた言葉ですが、そもそもどのような敷物を指すのでしょうか。
はじめにラグの定義と他の敷物との違いについて確認していきましょう。
ラグって何?カーペットと違うの?
ラグ(rug)は小型の敷物で、一般的な定義としては部屋全体に敷き詰めず、デスク、テーブル、椅子やソファなどの家具の足元に部分的に使うものとされており、アクセントラグ、ラグマットとも呼ばれます。もちろんコンピュータ用語のラグ(lag)、時間差、遅れの方の意味ではありません!!
厳密なラグサイズの規定はありませんが、目安としては3畳未満と考えてよいでしょう。お店でも、1畳~3畳程度までの大きさの敷物をラグとしている場合が多いようです。
一般的なラグのサイズは、以下のとおりです。
100×140 cm
140×200 cm
200×200 cm
200×250 cm
正方形や長方形のほか、円形や楕円形など形状も豊富です。サイズが小さめであるため、ラグは単体で使われる以外にカーペット・絨毯との重ね使いもよく見られます。
特徴としてはお部屋に全面的に敷くカーペットと比較するとサイズが小さい分価格帯が安く、その分肌触りの良い上質なものを求めやすいこと。また、おしゃれなものやインテリア性の高いものといった、デザイン要素の強いものがバラエティ豊かに提供されています。
気軽に部屋のイメージを変えることができ、インテリアコーディネートが容易にできるアイテムとして人気があります。
ラグと混同しやすい敷物
ラグとその他の敷物との違いを見ていきましょう。
カーペットとの違い
カーペットは英語の“carpet”、その日本語が「絨毯」です。
もともとは繊維でできた敷物全般を表す総称として使われていましたが、主に4.5畳以上のお部屋全体に敷く敷物を指す場合が多くなっています。
部屋の床面が見えないように敷き込む場合が多く、ラグと比べるとサイズが大きくなります。
絨毯との違い
カーペットと同じ意味合いで絨毯もありますが、絨毯はお部屋全体に敷く意味合いの他にペルシャ絨毯や手織り絨毯のように、丁寧に織り上げられたウールやシルクなどの上質な素材を用いた敷物を日本では呼ぶ場合が多いです。
絨毯については以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
絨毯とは? 種類や特徴・効果、カーペットやラグとの違いなどまとめて解説
マットとの違い
マットは一般的に1畳未満の敷物で、様々なサイズがあります。
玄関や出入り口、キッチン、トイレ、浴室などの水回りで活用するものや、テーブルマット、ランチョンマットのように食卓で使われるものもあります。
ラグと比較すると、より実用性の高い傾向があり、用途によっては繊維のものだけではなくビニール製やシリコン製のものなどもあります。
ラグとその他の敷物の違いについては、以下の記事で詳しくご紹介していますのでご参照ください。
お店で役立つ!ラグ・絨毯・カーペットの種類について
絨毯・カーペット・ラグの違いと失敗しない選び方を解説
ラグの使い方
絨毯よりサイズが小さく使いやすいラグ。実際にはどのような場所で活用ができるのかをご紹介します。
ラグはどこに敷くもの?
リビングラグ
リビングでは、特にくつろげる場所としてラグを活用することができます。
ラグが敷いてあれば、テレビやステレオの前で座ったり寝転がったりすることができます。また、ソファの足元を柔らかくしたり温めたりする役割も果たします。
ラグを敷くことでリビングの中でも特にリラックスできる場所をつくることができ、アットホームな空間を演出できるでしょう。
特に日本の生活様式では床にゴロンと寝転びながらリラックスできる場所は大切ですね。オフィスソファのようにリビングソファではそんなにお行儀よく腰掛けることは少ないのではないでしょうか。
ソファの座面を背もたれにしたり、寝転びながらソファに足をのせ少し行儀が悪くとも床でリラックスしてるのは私だけかな?
デザイン面でもラグを家具やソファなどと調和を持たせることで、よりおしゃれなインテリア空間にもなります。
リビングは家具やものが多い場所なので、ラグの色・サイズについてのバランスを考える必要があります。
ラグがソファや椅子の下になっても問題はありませんが、使い方によっては素材を痛めてしまう恐れがあるため、材質や厚みを考慮しましょう。
ポイントとしては、家族の生活スタイルに合ったタイプを選ぶこと。例えば小さい子どもや高齢者がいるのであれば、柔らかさや引っ掛からない厚みといった点が重視されます。
あまり頻繁に掃除機をかけられない、あるいはリビングで軽食をとることが多いという家庭では、汚れに強いウールやジュートなどの天然素材や、薬品で汚れにくい加工をしてある化学繊維なども選択条件となるでしょう。
リビングのラグについては、以下の記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
リビングに敷くラグ、カーペットのサイズの選び方
ダイニングラグ
ダイニングではラグを敷くことで、椅子の音を軽減する、フローリングのキズを防止するといった効果があります。最近ではマンションなどの集合住宅で、お子さんの椅子を引く音、物を落としたときの音などに気を遣う方が増えています。
暮らしのなかでもダイニングはカトラリーを落としたり椅子を引きずったりと、意外に音が響く場所です。ダイニングにラグ敷くことよってこうした生活音を減らすことができます。
また足元を柔らかくし、おしゃれな雰囲気のダイニングにするなどイメージアップにも役立ちます。
ダイニングのラグを選ぶ場合には、やはり汚れに強いということがもっとも重要なポイントとなります。ウールやジュートなどの汚れに強く気にならない素材や、撥水効果をしているラグもあり、食べこぼしや飲み物の汚れが落としやすいこと、お手入れが簡単なことを重視します。毛足が短く汚れの目立ちにくい色や柄が無難と言えるでしょう。
さらに椅子を引くときに引っ掛からない、まくれにくいといった点にも注目する必要があります。
ラグマットの利便性については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
使い方は様々~ラグマットの利便性~ Vol.1 どんな場所で敷けるの?
子ども部屋ラグ
家の中でも汚れやすいのが子ども部屋です。フローリングや畳敷きは掃除がしやすい一方で、キズや音、ケガが心配。また子どもは直に座ったり寝転がったりするのが大好きです。
選ぶうえで「安心しての寝転がれる素材」「健康にも配慮した製造方法」もとても大切なポイントです。
ラグを敷くことでフローリングのキズ防止、畳のすれ防止ができ、転倒の際の衝撃緩和に役立ちます。階下への防音対策としても効果的。絨毯を敷くよりも替えるのが楽で、カラフルなラグを使って子どもの遊びとくつろぎのスペースをつくることができます。
子ども部屋に敷くラグは、激しい動きでもズレないように滑り止めがしっかりとしているタイプがおすすめです。汚れることを想定し、自宅での手入れがしやすい点も忘れてはなりません。
端がまくれやすいと転倒リスクが上がるため、端の処理がきちんとされており、一定の厚みがあるタイプを選ぶと安心です。
一人暮らしラグ
一人暮らしの場合は、ワンルームなど住まいのサイズそのものが小さめです。全体に敷き込んでしまうと一人で模様替えしづらくなるため、気軽に使えるラグがぴったり。
ラグであれば小さな部屋でも必要なサイズに合わせやすく、コンパクトでありながらおしゃれなインテリアが実現します。
殺風景であったり、フローリングだけで床に寝そべることができない部屋でも、ラグを一枚敷くだけで寝そべったり、くつろいだり、色合いも温かみやカラーを加えられ、季節や雰囲気・テーマに合わせて上手にインテリアをまとめられます。
ラグ選びでは、一人だからこそ、防寒・防音といった機能性に重視したいもの。また小さい部屋ではラグの存在感が想像以上に大きくなるため、あらかじめ叶えたいイメージを明確にして、そのイメージに合うラグを選ぶといいでしょう。
一人暮らしのラグ選びに参考になる情報は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
お部屋をおしゃれに仕上げるラグの選び方 サイズ・目的別解説!
一人暮らしの部屋、ワンルームに敷くラグの選び方と5つのポイント!
和室にもラグ
「和室にラグ?」と思う方もおられるかもしれませんが、ラグを敷くことで和モダンなテイストを取り入れられ、一味違う印象がもたらされます。
今時のラグには多種多様な種類があり、和室にもマッチするタイプが意外と見つかります。
ラグは座布団の代わりにもなり、お部屋をすっきりと見せる効果があります。畳に座卓などの跡をつけずにすみ、畳替えをした後などには特におすすめです。
広めの和室の場合にはまとまりのあるスペースをつくることができ、落ち着く空間となります。
畳の上に敷くラグでは、通気性が良くイ草の呼吸を妨げない天然素材がお勧めです。フローリングと比べてどうしても湿気を帯びやすいので、裏面に接着剤を多用したり、ウレタン貼りをしているラグは避けた方が良いです。
畳の上で使うラグについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
畳の上にラグや絨毯を敷く場合の注意点
寝室・ベッドサイドラグ
寝室にラグを敷くことで、ベッドから降りた際の冬の時期の足元の冷たさを緩和できます。足元の冷たさの解消だけではなくある程度の大きさのラグを敷くことで室温も変わります。また静かに過ごしたい室内では、ラグが足音や動作音を吸収するため防音対策としても効果的。
ラグを敷くだけで、寝室全体に温かみや落ち着いた雰囲気をプラスできます。インテリア要素の高いラグは自分の好みを反映させやすく、おしゃれ感もアップします。
好きな色や柄で整えれば、安心感がプラスされるでしょう。
寝室の場合、布団など布製品から出るホコリが多いため、吸着してくれる機能の高い天然繊維のラグがおすすめです。毛足が長いと吸着機能と同時に防音効果・保温効果が高まります。
寝室でのラグの活用については、以下の記事で詳しくご紹介しています
寝室に絨毯・ラグ・カーペットを敷く3つのメリット
ラグは家具の下敷きにできる?
ラグの場合、部屋全体に敷き込まないため、主にソファや椅子の脚がかかるケースが多くなります。ラグがそうした家具の下敷きになっても大丈夫かという疑問を感じる人がいるかもしれませんが、結論から言うと、下敷きになってよいラグは、ラグの素材により異なります。
ウールなどの復元性の高い素材の場合は、家具の跡が付いてもしばらくすればもとに状態に近く起毛してきます。逆に主成分が石油であるナイロン、ポリプロピレンなど化学繊維はソファやテーブルなどの荷重がかかり繊維が一度折れるとほとんど回復しません。
家具などの設置跡が気になる場合は荷重がかかる部分はラグから外した方が対処方法です。海外でウール素材がラグ、カーペットで多く使用されるのは、重量のある家具をのせても復元性が高く堅牢で長持ちであるため化学繊維よりもトータルのコストパファーマンスが良いからだと言われています。
またデザイン面や使い方では、ラグを家具の下に敷き込んでも、インテリアとしてバランス的にも違和感はありません。ラグが下にあっても、ソファなどのガタつきはそれほど気にならないものです
ただし位置を直そうとして、家具を乗せたまま無理にラグを引っ張ることだけは避けてください。ラグの生地が傷む恐れがあり、最悪の場合には破けてしまいます。
ソファとラグについては、以下の記事で詳しくご紹介しています
ソファの前脚、ラグに乗せても大丈夫?
意外と悩むラグのコーディネート
ラグのカラーやインテリアコーディネートに悩む人もいるのではないでしょうか。色の影響、合わせ方や選び方、コーディネートについて解説します。
色
ラグの色選びでは、毎日目にするものだけに色の効果を意識することが大切です。インテリアの色合いは、本人が意識している以上に影響があるとされています。好きな絵画を見ることや、好きな色合いの洋服を着た時の心の変化と同じですね。
生理的影響としては、リラックス効果やホルモン分泌、免疫力などに関係すると言われています。感情的影響では、気分が明るくなる、落ち着く、リラックスできるなどの効果が期待できます。
ラグの色とその影響については、以下の記事で詳しくご紹介しています
心理学に基づいて選ぶインテリア ~色編~
ラグのインテリアコーディネート 敷き方、配色編
ラグの色を考える際には、周囲にあるインテリアとのバランスをしっかり検討していきましょう。
お部屋全体に敷きつめるカーペットは周囲の床や家具などとなじませる配色がおすすめですが、逆にアクセントラグと言われるリビングに敷くラグは床の色合いよりもトーンを変えることでお部屋を広く感じさせる効果やアースカラーの色調のラグを取り入れることにより艶やかな中にもナチュラルな雰囲気で自分好みの部屋づくりができます。
ラグのサイズを活かして、ひとつの部屋で複数使いすることも可能です。リラックスするスペースや読書するスペースなど、コーナーごとに区切りをつけることができます。
その場合には色合いを合わせるより素材感を合わせる、デザインテイストを考慮して取り入れるとおしゃれで統一感もあり、部屋全体にまとまりがでます。
また、ラグは絨毯との重ね使いも楽しめます。自由な発想でお部屋づくりに活かしましょう。
ラグのコーディネートについては、以下の記事で詳しくご紹介しています
ラグの2枚使い、重ね使いを楽しむ【ハグみじゅうたんのコーディネート】
季節
部屋全体にカーペットを敷き込んでしまうと、季節ごとに敷き替えるのが難しくなりますが、カーペットの上に敷くラグであれば気軽に衣替えが可能です。例えば、ベースとなるカーペットはグレーやベージュなどなじみやすいカラーにし、ラグでアースカラーで色彩を出すといった方法があります。
寒い季節は毛足が長く温かさを感じさせるタイプのラグを選ぶと、見た目にも温もりが得られます。
一方、暑い季節でもラグは活躍します。調湿効果に優れた肌触りの滑らかなウール素材、肌触りが夏に適したコットン素材、そして最近では化学繊維のラグには化学処理による触るとひんやりする涼感タイプや、消臭機能のあるものも登場しています。
自然素材であれば、日本の気候特有のべた付きを緩和してくれます。薄着のシーズンこそラグの肌触りの良さで、快適に過ごしたいものです。
夏のラグについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
夏をラグで晴れやかに!《ビタミンカラー》のおすすめラグと心理的効果
悩ましい夏のラグ事情。ラグを敷くメリット、デメリット 前半
悩ましい夏のラグ事情。ラグを敷くメリット、デメリット 後半
ペットと暮らす家庭のラグ
大切な家族の一員であるペット。ペットと暮らすご家庭で快適なラグ生活を送るための情報を紹介します。
ペットのいる家庭でラグを使う利点
ペットがいる家庭では、何かと汚れが気になります。絨毯を敷き込んでいると、一部の汚れでも対応が大変。ペットがよくいる場所にラグを敷くことで、汚れても対応がしやすくなります。人間も動物も快適に過ごせるうえ、手入れが楽になるのは大助かりです。
さらにペットがいてもおしゃれなインテリアをあきらめずに、様々なカラーやデザインを楽しめます。
ペットがいる場合のラグの選び方
ペットがいるときには、飼っている動物の習性に合わせたラグであることが大切。どの種類のペットであっても、最重視されるのは安全性です。飲み込みやケガの危険性に配慮した、安心素材を選んでいきましょう。
加えて、汚れても手入れがしやすいことも、大きなポイントとなります。
犬の場合
犬は常に人間のそばでくつろぐ動物です。そのため、人も犬も心地良いことが大切。
またよく走り回るので、滑りにくい素材、しっかりとした滑り止めが付いていることなどにも留意しましょう。
多くの犬には習性として「掘る動作」が見られ、端っこをかじることも少なくありません。こうした動作に対して強い丈夫な素材であることも条件となります。
犬と暮らすご家庭のラグ選びについては、以下の記事で詳しくご紹介しています
犬と暮らすご家庭のラグ・カーペットの選び方とお手入れ方法
猫の場合
猫がいる場合には、爪が引っ掛からないタイプのラグを選ぶようにします。そのため、ループ状の素材はおすすめできません。
猫はよく吐く動物です。毛玉を吐き戻しても手入れがしやすく、ひんぱんに拭いても毛羽立ったりしないラグであれば、長くきれいに使えます。
爪とぎをしても糸が切れない、飛び出さない素材を選び、万一飲み込んでしまっても最小限の影響に留まるよう、安全な自然素材を選ぶとよいでしょう。
猫と暮らすご家庭のラグ選びについては、以下の記事で詳しくご紹介しています
猫と暮らす家のラグ・カーペットの選び方とお手入れ方法
犬や猫と暮らす我が家におすすめのラグを教えて!
その他小動物の場合
うさぎやフェレット、ラット系などの小動物は骨が折れやすいため、柔らかい素材で衝撃吸収に優れるラグが安心です。
小さな爪でも引っ掛かりにくいループのない織りで、糸や布地をかじることが多いため、口にしても安心な素材であることが条件となります。
うさぎと暮らすご家庭のラグ選びについては、以下の記事で詳しくご紹介しています
うさぎにとって快適なラグ、カーペットとは?選び方の5つのポイント
ラグの買い替えについて
気になるラグの買い替えについてタイミングや処分方法を紹介します。
買い替えのタイミング
ラグの寿命は状況によって異なります。
ラグの買い替えのタイミングを左右するのは、家族構成やライフスタイル、日光の当たり具合などの使用状況です。また、日常のお手入れやクリーニングの状況によって、汚れの状態も変わります。
何よりラグの寿命を大きく左右するのは、素材と織り。自然素材のしっかりと織られたラグは、汚れにも強く長く使うことができます。
具体的なタイミングとしては、弾力や保温性などもともとラグが持っている良さが失われたとき、毛羽立ちが目立ち全体的に色があせたなど、経年劣化が見えるときが買い替えどきとなります。
ラグの寿命については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
リビングのラグやカーペット 何年くらいで買い替えますか?
なお、古いラグの処分方法は小さく切って一般ごみとして出す、粗大ごみとして出す、状態によってはリサイクルに出すなど、絨毯とほぼ同じ扱いになります。詳しくは以下の記事をご覧ください。
カーペット・ラグ・じゅうたんの処分・廃棄について
絨毯とは? 種類や特徴・効果、カーペットやラグとの違いなどまとめて解説
気になるラグの健康への影響
ラグを敷くと健康面に影響があるのではないかと考える人もいるかもしれませんが、正しくお手入れをしていれば、ラグそのものが健康の害になることはありません。
実は、健康面に被害を与えるダニの主な要因は、寝具類にあることがわかっています。
ラグにはホコリを抑制する働きがあり、花粉やハウスダストが舞い上がるのを軽減する効果が期待できます。
アレルギーが不安な方におすすめのラグの選び方
ただし、ラグにカビが発生すると健康への影響が出る場合もあります。健康的にラグを使うためには、湿気対策をはじめとする正しいお手入れを知ることが大切です。
カビ対策については、以下の記事をご覧ください。
ラグとカビ、対策と“ハグみじゅうたん
ラグのお手入れ方法
健康への不安をなくし快適にラグを使い続けるためにはどのようなお手入れをすればよいのか、具体的な方法をご紹介します。
日々のお手入れ
ラグはその上で過ごす時間が多いアイテムであるため、髪の毛や外からの砂粒・花粉、ペットの毛、皮膚片、衣服の繊維など、目に見えにくい汚れが蓄積しやすいと考えられます。逆の見方をすると、その分周囲に汚れを拡散させていないと言うことができます。
ラグをこまめにお手入れすることで、部屋全体を清潔に保つことが可能になります。
日常的なお手入れでは、掃除機・粘着シート・ブラシなどの利用がお手軽です。掃除機は一方方向ではなく、縦横十字にかけることを意識すると、毛足の中のホコリまで効率良く吸塵できます。
粘着シートは掃除機で取り切れない髪の毛や小さなごみを取る効果がありますが、あまり使いすぎるとラグの風合いが損なわれる場合もあるため、利用頻度に注意が必要です。
簡単なラグのお手入れ方法については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
簡単なカーペットの掃除と汚れのお手入れ方法【完全版】
定期的なお手入れ
日々のお手入れに加え、月に一度程度、水拭きと通気を行うと、長くきれいに保つことができます。
水拭きをすると表面がさっぱりとするだけでなく、軽い汚れが落ちてラグ本来のカラーがはっきりします。
固く絞った布で拭いた後、乾いた布で水分を吸い取り、陰干しを行うようにしましょう。
洗剤を使う場合には、ラグの素材を考慮して適切なものを選びます。
天然素材には中性洗剤が最適です。市販のカーペット用クリーナーは、天然繊維の風合いを損なう可能性もあるため、化学繊維のみの使用が無難です。
目立った汚れがあるときには、こすらずに叩くようにして汚れを取り除くと繊維を傷めません。
洗剤を使ったお手入れについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
お家で汚れを落とす時は○○洗剤がいい?
汚れに気付いたら、放置は厳禁です。処置が早いほど、ダメージが残りません。
特に落ちにくいコーヒーの汚れについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ウールラグにコーヒーが染み込んだら【お手入れ動画】
汚れに対しては、成分に合わせた方法で落とすことが大切です。
主な汚れとしては上記のコーヒーのほか、水溶性・油性の汚れや嘔吐物の汚れやその他の汚れ(血液・ペットの尿など)が考えられます。
天然素材の場合には扱いがデリケートなため、汚れの種類の見極めが特に重要となります。
汚れの種類に応じたラグのお手入れ情報は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
絨毯の汚れを放置するのはNG!汚れの種類別に落とし方を紹介
【ウールラグに嘔吐してしまった場合の対処法】お子様のいるご家庭へ
【ハグみじゅうたんのお手入れ】血液汚れ、落としてみました!
ペットを飼っている場合のお手入れ
ペットを飼っているご家庭では、お手入れをどのようにすればよいのでしょうか。
ラグの臭い汚れは?
ペット用の消臭スプレーも市販されていますが、化学薬品が使われている場合があるため、ペットへの影響に加えてラグの変色も心配です。
その場合には、消臭効果の高い重曹(粉末タイプ)・クエン酸・セスキ炭酸ソーダの活用がおすすめです。いずれも天然由来の成分なので、化学薬品よりも安全性が高くなります。
ただ、こうした成分もラグの素材によっては変色する場合があるため、取り扱いを確認する必要があります。
特に、重曹とセスキ炭酸ソーダはアルカリ性のため、ウール素材のラグは変色する恐れがあります。その場合には、手軽に使えるクエン酸がよいでしょう。
臭いと汚れを落とすポイントは早期に対処すること。クエン酸溶液でしっかりと汚れを取り、それでも臭いが残ったら、さらにクエン酸スプレーを使うとかなりの消臭作用が期待できます。
気になる猫のおしっこ汚れについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
【ハグみじゅうたんのお手入れ】猫がカーペットにおしっこした場合の消臭対策
【ハグみじゅうたんのお手入れ】猫がカーペットにおしっこした場合の対処法
その他の汚れは?
ペットの吐しゃ物など、その他の汚れの場合、まずはお湯を使って対応します。このとき、こすってしまうと繊維を傷めるため、叩くようにして汚れを落としていきましょう。
汚れがひどい場合には、中性洗剤溶液とお湯を使って同様に処理します。
ウールの汚れ落としについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ウールラグについた猫の嘔吐物(吐くもの)の汚れ落とし
上記いずれの場合でも、お手入れ後には陰干しをしてしっかりと乾かすことが重要です。
シミ取り・ほつれ直しなど
ラグの端は刺激を受けやすいためほつれることがよくありますが、ほつれの修理は意外と簡単です。
端の糸のほつれはハサミとカーペットテープで処理します。針が通る程度の素材であれば、針と糸で縫うと強固な補修ができます。
ペットがかじったりキャンドルが垂れて穴が開いたりしている場合などには、同色系の布を後ろから当て、カーペットテープで貼り付けると目立ちにくくなります。
クリーニング
自宅でのクリーニングについては、慎重に考える必要があります。水に弱い素材の場合、縮みやしわ、色落ちなどトラブルが起こる可能性があります。
また乾いた状態では軽いラグも、水を含むと予想以上に重くなります。一人では持てず、うまく乾かせないというケースもあります。自宅洗浄は干せるかどうかも重要なポイントです。しっかり乾燥しないまま使うと、カビや臭いが発生する原因となるためです。
ラグは絨毯よりも小型で洗いやすいように思えますが、誤った洗濯の仕方をすると、風合いが損なわれて台無しになるリスクがあります。化繊のラグの場合も、素材や汚れの度合いを確認して洗剤や洗い方を選ぶようにすることが大切です。
自宅でのラグのクリーニングについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
【絨毯の洗濯方法】絨毯を自宅で洗濯する方法とおさえておきたいポイント
絨毯の洗濯について!絨毯の素材によって変わる汚れにくさと洗濯頻度
なお天然ウールの場合、先に紹介した基本的なお手入れで問題ありません。どうしてもクリーニングしたいときには化繊のように安易に扱うのは避け、以下の記事を参考に専門業者に依頼するようにしましょう。
【自宅で簡単】絨毯のクリーニング方法とは?日々のお手入れや業者に依頼するときの料金も紹介
絨毯は洗濯機で洗えるの?確認方法と洗い方・注意すべきポイントについて
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ラグの質にこだわるなら
サイズは小型でも、お部屋の中でのラグの存在感は決して小さくありません。
ラグの質にこだわるなら、天然素材のラグをおすすめします。天然素材の持ち味は、弾力があり優しい肌触りであること。また、染色性に優れ、インテリアとしても美しくお部屋を彩ります。
抜群の吸湿性、防音効果、保温性など機能性に優れ、へたりにくいため、長い目で見れば費用対効果は高いと言えるでしょう。
さらに、防汚効果が高く、周囲のホコリを抱き込みながらラグ自体は汚れにくいという性質があり、お手入れも簡単。
天然素材なので健康への不安がなく、小さなお子さまやお年寄り、ペットがいるご家庭も安心です。
丈夫で清潔に保つことができ長く愛用できる天然素材のラグ。最上の快適さをラグに求めるのであれば、素材としてはイチオシです。
天然素材のラグについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ラグ、カーペットの素材 種類ごとの特徴を徹底比較!
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ウールラグや絨毯・カーペットの遊び毛について ~汚れにくさの秘密!
ウールラグをめくったら粉が落ちていた!この粉の正体は一体何?
おしゃれなラグで生活に彩りをプラス!
ラグはお部屋全体に敷き込む絨毯に比べるとサイズは小さいですが、足元を柔らかく包み、くつろぎのスペースを提供してくれます。
カラフル、シック、カジュアルなど、気分に合わせて自由に変化をつけられる気軽さも魅力。ひとつのお部屋の中でコーナーの表情を変えるといった変則技にも対応できるラグ。使い方次第で主役級の存在となります。
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